前川知大先生・原作、片岡人生・漫画のリヴィングストンがついに完結!
人間の運命の9割は決まっている
でもその運命が狂ってしまったら――!?
本当は死ぬ運命ではない人間のもとへ突如現れる
謎の二人組・桜井と天野。
彼らは予定外の死を防ぎ魂を適切に管理していた。
魂が消えゆく危機に二人は現れる・・・
運命とは、死とは、魂とは何かを問う衝撃作!!
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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リヴィングストンのあらすじは?
とあるアパートの浴槽で自殺を図ろうとしている男性が一人。
その男性の前に現れた謎の二人組。
一人はサラリーマン風の格好に眼鏡の桜井
もう一人はラフな格好に金髪の天野です。
二人はその男性に対し冷静にこう言い放ちます。
あなたを――救いに(殺しに)来たのだと。
その男性は進藤健司、36歳。
離婚し転職後借金もあり何もかも
うまくいかなくなった彼は自殺を考えたのです。
しかし進藤の「魂」はまだ死ぬ予定ではなく
そこで死ぬとまた別の魂が引きずられる可能性がありました。
リヴィングストン
そこで桜井と天野の二人は彼の自殺を思いとどまらせるか
仮に自殺したとしてもそこに自殺者の魂が残らないように
「回収」するためにやって来たのでした。
突然の訪問者に訳がわからない様子の進藤。
桜井たちはある特殊な能力を持っていました。
河原のそばの小屋で「石屋」を営む男・時枝から
今回のネガティブポイントの指示を受けた桜井と天野は
新藤のいるアパートへ直行したのでした。
そして現場に向かった桜井は死者の魂から記憶を読み取ることができ
天野はそのネガティブポイントを見極め掃除する力を持っていました。
進藤はそのネガティブポイントに6年も住み続けていたため
そこにたまった負の力に魂が引きずられたのです。
早速、天野が自身の道具を駆使しネガティブポイントを掃除。
そこから出てきた「魂石」と呼ばれる死者の魂を桜井は読み取るのですが・・・。
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リヴィングストンのネタバレとその後の展開は?
魂から生まれる物体「魂石」を回収し魂を管理する桜井と
その相棒の少年・天野が活躍する物語。
まず二人が向かったのは自殺するにはあまりにも早すぎる
進藤という男性の住むアパートでした。
負の力が充満しているという「ネガティブポイント」を
天野が掃除した結果、見つかったのは小さな魂石のカケラ。
そこから魂の記憶を読み取るのが桜井の役目なのです。
死亡時の記憶というものは凄惨なものが多いため
ためらう桜井でしたが意を決して読み取り始めます。
それは虐待されて亡くなったらしい
5~6歳くらいの男の子の映像でした。
虐待されている当時の記憶が生々しく桜井の脳裏によみがえり
あまりの出来事に目を背けたくなります。
しかし新藤自身、自殺の意思は固い様子。
そんな彼を目の前にしても二人はいたって冷静。
魂をこの場に残しまた新たな犠牲者を出さないために
新藤の魂を回収するのでした。
リヴィングストン
その後も彼らは予定外に死亡する可能性のある
人物の魂を回収し適切に処理していく。
予定外の事故現場に現れるネガティブポイントの清掃
とある工事現場で死んだ少年、ビルの屋上から飛び降りようとしている女性
人間だけでなく動物の魂にまつわる話など・・・。
その中で時枝の娘・香依のサポートを時々受けたり
時に同業者の人間と遭遇したりしながら
基本一話完結で物語は進んでいきます。
二人の魂の回収の仕方も実に様々で
対象を死なせることもあれば別の形で生かすやり方も。
物語が進むにつれ明らかとなる天野の正体と魂の問題・・・
ラストは桜井と天野の物語がメインで展開されていきます。
全ての謎が明らかとなる感動の結末が気になる方は
ぜひ実際に読んでみることをおススメします。
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リヴィングストンの感想は?
始まりからこの作品の雰囲気は何か違う・・・と感じていましたが
この作者の方は劇作家をされている方だったんですね。
どうりで普通の漫画のテイストとは違い何か絵画を見ているような
小説を読んでいるような気分にさせられました。
重厚な物語とその繊細な絵は非常にマッチしていて
魂とは何かという重いストーリーとは別に
主人公である桜井と天野のコミカルな場面がいい感じでした。
特に桜井の方はなんだかんだ天野を
必要としているのが伝わって来て微笑ましかったです。
リヴィングストン
桜井たちはデジカメっぽい人の寿命などを測る機械や
ネガティブスポットを浄化するスプレーのようなものを
駆使しながら仕事をこなしていきます。
死を取り扱っているぶん話は重く読んでいて醜い大人の事情や
中にはゾクッとさせられる話も出てきますが
そこをウンザリさせない主人公たちのキャラには救われます。
終盤にかけて紐解かれる天野の過去や正体についても驚きでした。
主人公は実際には桜井ではなく天野・・・?
と思わせる内容は感動です。
すごく見どころのある作品ですので
男女問わず読んでいただきたい作品です。
合間に入る原作者である前川知大先生のコラムにも注目してご覧ください。
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