甲斐谷忍先生の作品のLIAR GAME。
超がつく正直者の神崎直。
しかし奇妙な封筒を受け取ったその日から彼女は嘘が渦巻く
とあるゲームの中に身を置くことになります。
LIAR GAMEとは、このゲームの目的とは・・・
様々な欲望が交錯するゲームを
直は勝ちぬけることができるのでしょうか。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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LIAR GAME(ライアーゲーム)のあらすじは?
拾った100円すら交番に届けてしまう程
今時珍しい正直者の神崎直。
周囲はそんな直のことを「馬鹿正直のナオ」と笑いますが
父が「正直な子になるように」という
願いを込めてつけた自らの名に恥じない
生き方をするのだと彼女は心に決めていました。
そんなある日、直の元に妙な手紙と小包が届きます。
「おめでとうございます。
あなたはLIAR GAMEのトーナメントにエントリーされました」
そんな手紙と共に届いた1億円の現金。
おまけにその小包を空けてしまったことで
エントリーは完了してしまい
取り消しができない状態となってしまいます。
手紙にはいかなる手段でもかまいません
対戦相手からマネーを奪ってくださいという言葉と
自分の1億円が奪われた場合
不足分を補ってもらうという旨が記されていました。

LIAR GAME
突然の事態に狼狽する直でしたが
この春大学に入学したばかりの彼女には
身近に相談できる人はいません。
唯一の身よりである父親は
現在末期がんで病院に入院しっぱなし。
余命いくつもない父親にこんなことは話せないと
直は思い悩みます。
1億もの負債を背負うことになった場合
父に残りわずかな人生を穏やかに過ごしてほしいという
願いも破たんしかねません。
弁護士に相談したりと色々打開策を見つけようとしますが
どれもうまくいかず・・・
そうこうしているうちに直の元へ
1回目のライアーゲームの対戦相手の情報が届きます。
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LIAR GAME(ライアーゲーム)のネタバレとその後の展開は?
直の1回目のライアーゲームの対戦相手
それは中学二年生の時の担任である藤沢和雄でした。
父の病気のことや進路のことで親身になって
相談に乗ってくれた直にとっては恩師である存在。
偶然かアクシデントかはわかりませんでしたが
直はきっとこれは自分にとって
幸運なことだと藤沢の元を尋ねます。
藤沢からこのゲームは巧妙に仕組まれた詐欺
主催者側の罠だと言われ
彼に言われるがままゲームが終了するその日まで
貸し金庫に自身の1億円を預けることにした直。
しかしその藤沢の提案こそが罠だったのです。
彼に騙されて1億円をとられてしまった直
そこでようやくこのライアーゲームが
嘘つきのゲームなのだということを痛感します。
散々涙を流した直はなんとか1億円を
取り戻すために動き始めます。
彼女が縋った相手は出所したばかりの天才詐欺師・秋山。

LIAR GAME
意味の分からない直の言い分に
最初こそ怪訝そうな様子を隠さなかった秋山ですが
結局彼女に手を貸すことになります。
藤沢の本性を直視してしまった直。
信頼していた恩師からの手酷い裏切りに
また涙を流しますが
秋山に絶対にゲームに勝たせてやると叱咤され
その日から二人がかりの逆襲劇が幕あけます。
いたってシンプルで地味。
しかし確実に相手の精神を揺さぶるやり方で
見事藤沢から金を奪い取って見せた秋山。
結果的にゲームは直の勝利となりますが結局彼女も
そして秋山もそのお金を全て藤沢へと渡してしまいます。
これで日常が戻ってくるのだと一安心する直。
しかしそれは恐ろしいライアーゲームの
ほんの序章に過ぎなかったのです。
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LIAR GAME(ライアーゲーム)の感想は?
実写ドラマ化、そして映画化が大ヒットした
LIAR GAMEの原作になります。
系統としてはマネーゲームもの・・・
ということでなんとなく
カイジシリーズのような雰囲気もありますが
LIAR GAMEは知恵や交渉力
そして嘘で勝ちをつかみ取るゲームとなっています。
運要素があまり絡まないところが最大のポイントでしょうか。
序盤は読者も明らかに怪しい!とわかることもあるんですが
段々ゲーム自体のルールやブラフの張り方がうまくなっていくため
巻が進むごとに誰が嘘をついているのか
何が正しいのかがわからなくなっていきます。
秋山がドラマとは容姿も性格もだいぶ異なっていましたが
個人的には原作の方が人間らしさがあって良いですね。

LIAR GAME
絵がちょっと独特ですが段々とそれも気にならなくなっていき
秋山は本作の中では比較的ずっとかっこいいです。(笑)
話がだんだんと壮大になっていくので
どのような形で完結するのかやや不安だったんですが
最後は綺麗にまとまっていました。
これだけの頭脳戦や心理戦、物語全体の構想を
しっかり書き上げる技量は素晴らしいと思います。
文字や情報量が多く読むのがやや大変な作品なので
ゆっくり時間があるときに楽しんでほしいですね。
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