くにろう先生の作品のイジメの時間。
やっと解放される・・・
屋上から身を投げ出そうとした主人公の歩。
半年前のあるときから平凡だった歩の人生は
変わってしまった・・・。
イジメを受ける残酷な日常に――・・・。
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イジメの時間のあらすじは?
やっと解放される・・・ここから飛べば。
もう何も苦しむことはないんだ
できるならもう二度と生まれてきませんように――・・・。
そう思って屋上から飛び降りる主人公の歩は
そのとき『何か』を見ました。
その後、執り行われた葬儀では見たくもない顔が
白々しくも歩の亡骸を取り囲んでいました。
死んでしまった歩にはもう何も口にはできませんが
真実はたしかに存在していたのです。
忌まわしき真実が――・・・。
半年前、友人とバスケをしたり好きな人の話をしたり・・・
歩はなんの変哲もない中学生でした。
その頃までは・・・。
イジメの時間
その日行われた席替えで歩はクラスのイジメっ子のうちの1人
鈴木山の前の席になってしまい最悪の席だと歩は思いました。
翌日、テストをやると言う先生の言葉で
鈴木山が筆箱を取り出そうとするとなぜか机の中にありません。
ふと前を見ると歩の机の中に
鈴木山の筆箱が入っているのが見えました。
何も言わずに歩を睨みつける鈴木山・・・。
そう、たったこれだけのことで
歩の死へのカウントダウンが始まったのです。
鈴木山は休み時間になると若保囲に
お前の仕業だなと詰め寄ります。
若保囲は鈴木山といつもツルんでいて
何か暇つぶしのネタほしさに
筆箱を歩の机に入れたようでした。
詰め寄っても違うと言い張る若保囲に
鈴木山は暇だから釣られてやると一言残し
教室へと戻っていきました。
次の授業が始まり思ったよりも何事もなく
次の席替えまで過ごせそうだと考えていた歩の肩を
鈴木山が指で突つきます。
そして許してやってもいいと言いました。
何のことだからわからない歩に鈴木山は筆箱が見えてると言い
歩が机の中に手を入れると鈴木山の筆箱がでてきたのです。
なんでかと思いながら理由をあれこれ考えていると
鈴木山は許してやるから先生を殴ってこいと命令。
話せばわかるだろうと僕じゃないと鈴木山に弁解しますが
鈴木山は聞く耳を持ちません。
キレている鈴木山に歩は
必死に自分じゃないと立ち上がり・・・?
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イジメの時間のネタバレとその後の展開は?
いきなり立ち上がった歩に先生は
どうしたのかと不思議に問いかけますが
なんでもないと歩はそのまま席に座りなおします。
その後ろで鈴木山が不気味な笑みを
浮かべていたとは知らずに・・・。
休み時間になり友人の信二にあったことを伝えると
一緒に話に行こうと言ってくれました。
そこを鈴木山と若保囲にパシリにされている須田が通りかかり
向かった方に鈴木山がいるはずだからと須田を追いかけます。
裏庭へとついた2人が見つけたのは鈴木山と若保囲に
何度も踏みつけられている須田の姿でした。
やばくないかと信二が先生を呼びに行こうとすると
鈴木山と若保囲が歩がいるのに気づき歩を呼びつけます。
2人は鈴木山の方へと歩き出すと筆箱はほんとに
歩のせいじゃないと弁解しますが
鈴木山はそんなこともうどうでもいいと言います。
そして須田を立たせるとチクられても困るから言っておくと
イジメてるんじゃなくてこいつはドMなんだからと
須田の肩に手を回したのです。
何も言えず固まっている須田を尻目に
若保囲もチクるのなんかやめて
2人も俺を殴ってくれよだろ?と須田に話しかけます。
須田が鈴木山と若保囲の言いなりになって
殴って下さいと言うのを聞いた歩は
どうするのが正解かを何度も考えましたが正解がでません。
そのとき信二が鈴木山の方へと歩いていき
人殴るなんて自分にはできないとキッパリと言ったのです。
そして歩を連れて歩いて行こうとすると
鈴木山は歩の意見は聞いてないと歩の意見を求めます。
歩がなんとか自分も人なんて殴れないと返事をすると
チクったら殺すと最後に呟いたのでした。
イジメの時間
鈴木山たちから離れると信二は先生に言おうと言いますが
歩は決心がつきません。
それを見て信二はもう少し様子を見ようかと言いましたが
その後、信二は1人で職員室へとむかったのでした。
あれから何事もなくこのままにしていれば
何もなく過ごせそうだと自宅で考えていた歩。
女手一つで育ててくれた母はいつも帰りが遅いのですが
この日は早く帰ってきました。
弟のような存在である猫のワーも入れて歩は3人?家族
この幸せな時間がずっと続くものだと歩は思っていました。
翌日、学校へとついた歩は信二と須田が
一緒にいるのを見つけて思わずついていきました。
須田は昨日の放課後、先生にイジメられているのか?と
そう聞かれたのだと信二に伝えます。
そしてそれはタイミング的に
信二か歩しかいないということも。
どうなんだと須田が信二に問いかけるとそうだと信二は答えました。
それでちゃんと話したのか?との信二の問いに
答えるわけないだろうと言う須田。
そして今の話は全部嘘で
先生にも聞かれてもいないと言う須田。
それに本当に聞かれたとしても言わないとも・・・。
自分はドMなんだと須田は言い張るのです。
歩も同罪だと須田がそう呟いたのを聞いた信二は
歩は違うと自分1人で言ったのだと言います。
やめとけばいいものをと須田がそう言ったのを聞いたところで
歩は鈴木山の姿を見つけてその場から立ち去りました。
歩が去ってから信二は須田に殴られ
倒れたところを踏みつけられ
2人は大切な友達なんだから
余計なことはするなと怒鳴られていました。
そして怪我のことを聞かれても
喧嘩したと答えとけと言われたのです。
その後、信二が須田と喧嘩したという噂を耳にした歩。
さらには信二がボコボコだという噂まで・・・。
真相を確かめるためにあの場に途中までいたことは伏せて
信二に何があったのかを聞きますが
信二は大したことじゃないと
言葉を濁して答えることはありませんでした。
歩には何も答えない信二。
自分のせいでこうなってしまったことを悔やんだ歩は・・・?!
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イジメの時間の感想は?
主人公が死ぬという衝撃の展開から始まる本作は
イジメを題材としたリアルな世界観が魅力です。
学校内でまさに起こっていそうなネチネチとしたイジメ。
そして暴力がリアルに描かれていて
まるで体験談を見ているような感覚に陥ります。
主人公はごく普通の中学生でどこにでもいそうな男の子。
イジメの時間
まさかうちの子に限って・・・
そう世のお母さんたちが思いそうな本当に平凡な主人公です。
その平凡な主人公が些細な出来事がきっかけで
イジメられてしまう・・・
そんな理不尽な始まりでイジメが・・・?!
そう思ってしまいました。
イジメる側にもイジメられている側にも
今まさに学校生活を送っている人にこそ
読んで見てもらいたい作品です。
息子や娘が学生だという親さんにもおススメします。
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イジメの時間の2巻のネタバレ!
突如始まったペナルティ制度。
仲間だと言われている須田が
ペナルティが3万点を超えている現状を知り
歩は彼の姿が
自分の未来であることを確信します。
なんとかして鈴木山たちの
仲間から離れたいと思う歩でしたが
その申し出は簡単に断られてしまいました。
恐る恐るペナルティの支払い方を尋ねる歩に
鈴木山は軽くチョップをしてきます。
こんなことでペナルティが減るのかと
ホッとしたのもつかの間
歩は鈴木山にひどく殴られるのでした。
突然の暴行に呆然とするクラスメイトたち。
しかし動揺する彼らに対し若保囲が
関係のないやつは黙っていろと恫喝します。
一瞬にして凍りつくクラスの雰囲気。
そして彼の親友であった信二は
その様子を見て見ぬ振りをするのでした。
鈴木山と若保囲にとって
歩をターゲットにしたのは単なる暇つぶし。
だけど歩にとっては
地獄の始まりだったのです。
ペナルティを減らしたいという歩に
鈴木山と若保囲は特訓に付き合えば
考えてやっても良いと言い始めます。
その特訓とは2人が今度
殴り込みを予定している中学との
喧嘩に備えて相手を倒す特訓に
付き合うというものでした。
そのために歩に対し
殴りかかってこいと命令を下します。
弱腰ながら彼らのいうことを聞く歩。
そんな彼に対し特訓の名目で鈴木山は
思いっきり殴り込みを始めます。
口の中を切る初めての感触。
若保囲も参加し畳み掛けるように
殴り続けられる地獄の時間。
そしてそのとき歩は改めて自分が
この2人の新しいターゲットであり
いじめを受けているということを
思い知らされることになりました。
イジメの時間
彼らのターゲットにされているのは
一時のことであると思いたかった。
だけど現実は須田くんのように
自分が彼らにいじめられている。
その事実が体を駆け巡ったとき
それまでにない恐怖に
苛まれることになりました。
ボロボロの体を引きずって帰宅し
母親と囲む食卓。
何を食べても味は分からず
思い切って相談をしようかと思っても
言葉が出てきません。
1人で自分を支えてくれている母親に
これ以上の負担をかけることはできない。
どうにかして気がついて欲しいと
そう思いながらも
言葉にならないメッセージが
母親に届くことはありませんでした。
欲しかった誕生日プレゼントを貰っても
心が嬉しくありません。
その翌日、歩は体調を崩して
学校を休んでしまいます。
あのことが頭をめぐり体が動きませんでした。
そこに現れたのは何故か鶴巻さん。
全てを知っているであろう彼女に
鈴木山たちの仲間なのかどうかを問われます。
歩がいじめられていると噂になり
その噂を撤回して欲しいとのことでした。
そこにいたのはクラスメイトの又賀さん。
何故か歩のことを助けようとする彼女でしたが
これすら罠のように感じてしまいます。
本当のことを言ってしまえば報復が来る?
疑心暗鬼になる歩は
鈴木山たちが自分の仲間であると
嘘をつきます。
そして鈴木山たちのところに戻ると
また殴られることになる歩。
携帯も取られ連絡先も交換され
恐怖だけが頭の中で増幅していました。
怖い、怖い、怖い、怖い。
何も考えられず記憶も曖昧で
これからの未来には絶望しかない今。
もう、こんなことが起こりませんように。
どれだけの時間が経ったのかもわからず
どうやって過ごしていったのかもわからず。
そして気がついたら歩は
1人屋上に立っていました。
これで楽になることができるとそこから飛び降り
自殺を決行することにした歩。
しかし、それは全て妄想で
目を開ければ日付が変わっていただけ。
こうして今日も始まり
望まない明日が来るのです。
そしてそこには絶望しかありませんでした。
このまま歩は絶望に
飲み込まれて行くのでしょうか?
イジメの時間の3巻のネタバレ!
あまりの様子のおかしさに
母親が気がついてくれていました。
しかしいざ母親に問いただされると
隠したい気持ちが強くなります。
計り知れない恐怖にさらされる毎日に
歩は鈍麻になっていました。
痛みに気がつかないように
辛さを感じないように
理不尽さを考えないように
自分を守るために。
五感を鈍らせて
その場をやり過ごそうとまでするくらい
追い詰められていた歩には
母親の心配が遠い言葉としてしか
捉えることができませんでした。
しかし彼の心の奥底の核となる部分で
母親が自分のことを助けようとしてくれていること
味方であろうとしてくれていることに
気がついていたのです。
今助けを求めるとことができれば
何が変わるかもしれない。
しかし頭の中で鈴木山の冷淡な視線が再生され
その思いが押し止められます。
そして口から出てきた言葉は
友達ともめただけで
話すほどではないという台詞でした。
本当はこんなことを
言いたかったわけではありません。
しかし歩が言えたのはこれだけでした。
昨日見た夢はとてもリアルで
このまま自分は本当に
自殺をしてしまうのかもしれません。
あの夢はもしかしたら予知夢なのかもしれない
だけど死にたくない。
目の前の母親を悲しませたくない。
そんな気持ちとは裏腹に思いが言葉になりません。
イジメの時間
携帯も取られてしまい
連絡先も強引に交換されSNSが届きます。
なんと返事をしたら良いのか
わからないまま登校した学校では
又賀さんがソツなくすれ違って行きました。
きっと彼女も何かをされたに違いありません。
実際彼女は恥ずかしい写真を撮られ
拡散すると鶴巻さんに脅されていました。
そして又賀さんが相談した先生に
歩は呼ばれることになります。
何かあれば話してほしいという先生ですが
鈴木山たちが隣の部屋で
聞き耳を立てているこの状況で
とても本当のことなんて言うことができない。
何もないと先生に伝えて部屋を出ると
憧れの平原さんがその場所にいました。
平原さんは歩の様子が
おかしいことに気がついてくれていたのです。
心配し声をかけてくれる平原さん。
歩のことを助けようとする彼女に
又賀さんが声をかけます。
そして彼女がやられたひどいことを2人に打ち明け
何もしないでほしいと伝えました。
歩は自分のせいで
又賀さんが被害にあったことを知り
自分自身を深く責めることになります。
もしこれで自分が下手なことをしてしまったら
今度は平原さんに被害が拡散するかもしれない。
あのまっすぐな瞳を汚してしまうかもしれない。
そう思い口をつぐんだ歩。
しかし又賀さんにも思惑があったのです。
歩も又賀さんも次第に思考が侵されて行きます。
普通に考えれば今の状況がおかしいことは
誰だってわかるはずです。
しかし絶対的な恐怖を味わってしまったことで
明らかに理不尽な彼らのルールを
受け入れ始めていることに
2人は気がついていませんでした。
いつの間にか走る自己保身。
自分の身を守るために重ねる嘘と
その嘘がほころぶたびに重なるペナルティ。
その流れ自体が異常であることに
気がついていながらも
その流れの中でなんとかもがこうとする2人。
そうして終わりのない地獄に自らハマって行く。
歩と又賀さんは許してもらうために
鈴木山や鶴巻さんに提案された
スマホゲームに参加することになります。
しかしそれもまた
新たな地獄の始まりにすぎませんでした。
ゲームに勝てば全てがチャラになる。
その言葉を信じて臨んだ試合ですが
予想通りのひどい結果となってしまいました。
そしてなかったはずの写真の存在。
無理やりに脱がされる又賀さん。
間一髪で止めに入った歩が
代わりに罰を受けることになります。
それもクラスの前で。
歩はこの屈辱すらも
受け入れてしまうのでしょうか?
終わりなき絶望の果てに歩が見る未来とは
いったいどのようなものなのでしょう?