平野耕太先生による英雄たちの合戦バトル『ドリフターズ』。
古今東西その歴史上に名を残す数多の人間たちが
ドラゴンやエルフらが存在する異世界に集められ
それぞれの目的や理由により戦う国盗り異能アクション漫画。
また作者である平野先生は前作『HELLSING』にて
人と吸血鬼の抗争を新解釈で描き話題となりました。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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ドリフターズのあらすじ!関ヶ原から異世界へと迷い込んだサムライ
西暦1600年。
関ヶ原の戦いで手傷を負った戦国武将・島津豊久は
妙な通路のような場所で謎の男・紫に会うと
突然扉に引き込まれ異世界へと飛ばされます。
しかしそこでは18年前に本能寺の変で死んだとされた織田信長や
四百年前の源平合戦で活躍した那須与一らが生きており自分ともども
異世界住人から「ドリフターズ(漂流者)」と呼ばれていたのです。
ドリフターズ
こうして豊久は信長らと共に人間が築いた
オルテ帝国により虐げられたエルフ族を救うと
なりゆきで異世界での「国盗り」を始めるのでした。
その頃、北方カルネアデス国境要塞には紫と敵対する
少女・EASYが召還した「エンズ(廃棄物)」たちが攻め入っていました。
彼らは奇跡の力を持つ“黒王”を筆頭にジャンヌ・ダルクや
ラスプーチオンなど異能を持つエンズと共に
オークら亜人たちを率いて人類滅亡を企てていたのです。
ですが安倍晴明は魔道結社「十月機関(オクト)」を設立し
カルタゴの英雄・アンニバルやローマの天才軍師・スキピオなどの
「ドリスターズ」を集め抵抗するのでした。
時代や国を超越した数々の偉人や英雄たちが異世界に集結し
己の能力を駆使し因縁の戦いや知略を尽くし戦う物語。
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ドリフターズのネタバレ!相見えるはずなどない歴史上の人物たち
この『ドリフターズ』には多くの歴史的有名な人物や英雄
そして私たちにも馴染み深いキャラも多数登場します。
例えばフランスを救ったオルレアンの聖女ことジャンヌ・ダルクは
火刑にされた憎しみで火を自在に扱う能力を得ますし
彼女に従えていたジルドレも敵のエンズとして登場しました。
またロシア帝国の皇女アナスタシアや怪僧ラスプーチンの他に
歴史好きの方に人気の新撰組副長・土方歳三や
本能寺の首謀者・明智光秀なども敵キャラです。
ドリフターズ
一方、豊久たちドリフターズ陣はオカマの知略者として
サンジェルミ伯やアメリカは西部開拓時代の強盗団
ワイルドバンチのブッチやキッドが仲間となります。
そして近年で私たちにとって馴染み深い人物といえば
第二次世界大戦にて紫電改のパイロットだった菅野直や
大日本帝国海軍提督こと“飛龍”の艦長・山口多門などは
教科書で見知った方も多いのではないでしょうか。
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ドリフターズの感想!どこかで見たような設定なのに全く新しい物語
歴史上の人物たちが一箇所に集まり戦う物語というのは
実はそんなに目新しくはなく何十年も昔の小説や
ゲームの中でもしばしば設定として使われてきました。
ところがこの『ドリフターズ』は今までにない
歴史上の人物設定や解釈が作者である平野先生によりなされ
どのキャラも皆が魅力的で堪らないのです。
例えば主人公である島津豊久などはそれなりに
歴史好きな方でなければ知られない人物でした。
ところがこの作品での豊久は功名や武功に逸るいわば薩摩隼人で
彼の武士道や人間性に読者はグイグイと惹かれいつのまにか
歴史上の“島津豊久”について調べてしまうほどなのです。
ドリフターズ
さらにこの先この物語がどうなるのか全くわからず
その展開や登場人物たちの動向に読んでいる私たちは
ハラハラされどうしになることでしょう。
なぜならば平野先生が考える物語はとても巧妙かつ見事な展開や
設定が練られており作品に登場する多くの人物たちは
皆が個性的で魅力的な愛すべきキャラクターでもあるからです。
歴史に詳しくなくとも、読んでいるうちにその人物について
少しだけ詳しくなってしまう『ドリフターズ』。
皆さんもこの作品で戦国時代を生きたサムライ・豊久の
「捨てがまり」な生き方や行動理念に触れてみるのはいかがでしょうか。
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