ぼくは麻理のなかのネタバレや感想は?あらすじや試し読みもあり


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「悪の華」や「漂流ネットカフェ」で知られる、押見修造先生の作品。

 

毎日ゲームとオナニーをして過ごす、小森功という引きこもりの大学生が主人公。

 

彼の唯一の生きがいは、毎晩9時にコンビニにやってくる女子高生を尾行することでした。

 

いつものように尾行した翌日目覚めた小森は、あの女子高生になっていて――・・・?

 

 

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ぼくは麻理のなかのあらすじ

 

主人公の小森功は、群馬から上京してきた大学生。

 

大学生活に希望を膨らませていましたが、現実では友達も恋人もできず、気付けば一人ぼっちでした。

 

それでもなんとか大学に通っていましたが、1年経った頃、急に大学へ行けなくなってしまいます。

 

それ以来、小森は引きこもって、ゲームとオナニーをして過ごす日々を送ります。

 

田舎の親に嘘をつき、なんの意味もない生活を消費している小森。

 

そんな彼の唯一の生きがいは、女子高生を尾行することでした。

 

小森が「コンビニの天使」と呼んでいるその女子高生は、毎晩9時になるとコンビニにやってきます。

 

ぼくは麻理のなか
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そして、決まってチョコレートと飲み物を買っていくのです。

 

その夜も小森は、コンビニから帰宅する女子高生の後を追っていました。

 

名前も知らない女子高生を、暑い日も寒い日も尾行している小森。

 

引きこもりの彼は、告白するどころか声を掛けたことすらありません。

 

ただずっと彼女の後を、つけていられればいいと思っているのです。

 

しかし、この夜はいつもとは違っていました。

 

女子高生は急に立ち止まると、小森を振り向いたのです。

 

かすかに微笑んでいるように見える、彼女の横顔。

 

小森の意識はそこで途切れて、翌朝目覚めると、彼はなんと女子高生になっていたのです。

 

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ぼくは麻理のなかのネタバレ

 

女子高生になってしまった小森は、彼女の部屋で生徒手帳を見つけます。

 

そこには吉崎麻理という名前と、見慣れた女の子の写真がありました。

 

ずっと知りたかった女子高生の名前を知って感動する小森。

 

そこに麻理の母親が呼ぶ声が。

 

自分の置かれている状況がわからないまま、小森はとりあえず麻理として振る舞うことにしたのでした。

 

もともとが引きこもりのダメ男ですから、上手く立ち回ることはできません。

 

家族にトイレの場所を聞いたり、学校では挙動不審な態度で友達から訝しがられたり・・・。

 

しかも麻理は目立つタイプの女子だったようで、交友関係にかなり苦戦します。

 

なぜ自分が麻理になってしまったのか、本物の麻理はどこに行ってしまったのか。

 

わからないことだらけで小森は、とにかく必死に対応するのでした。

 

そんなとき、柿口依という少女によって、麻理が麻理でないことを見破られてしまいます。

 

どうやら依は麻理に異様な関心があったようで、麻理の中に小森が入ってしまったという、普通なら信じがたい説明にも理解を示すのです。

 

こうして麻理になってしまった小森と、麻理に想いを寄せる依は協力をすることになったのでした。

 

麻理の行方について調べるうちに、2人は思ってもいなかった麻理の姿を知ることとなります。

 

ぼくは麻理のなか
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彼女の部屋から大量のエロ本が出てきたり、それが以前、小森が古本屋に売ったものだったり。

 

どうやら麻理は小森の存在に気付いていて、逆にストーカーをしていた可能性も・・・。

 

そして、小森は自分自身の体と対峙することになるのですが、どうやら中身は小森のままで、麻理の気配はないのです。

 

ということは・・・、麻理と小森は入れ替わったわけではなく――・・・。

 

小森の肉体は、小森としての意識と共に存在しているという不可解な状況に。

 

では、麻理の中にいる自分はなんなのか、麻理の人格はどこにいってしまったのか?

 

麻理を探せば探すほど、新たな謎に悩まされていきます。

 

その後の展開としては、麻理の幼少期の記憶や、麻理の母親の秘密などが垣間見えます。

 

ますます惹きこまれる展開に、続きが待ち遠しいです。

 

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ぼくは麻理の中の感想

 

初めは絵もかわいいし入れ替わりものかな、楽しそう!くらいの軽い気持ちで読み始めたのですが、思ったよりも錯綜するストーリーでした。

 

良い意味で裏切られました。

 

女子の生活を、生々しく描いているシーンがかなり衝撃です。

 

男性が描いた作品とは思えないくらいのリアリティがあって、どうやってこんな表現になったのか不思議でたまりません。

 

ぼくは麻理のなか
ぼくは麻理のなか

 

あとがきによれば作者の押見先生には、女性になってみたいという願望があるそう。

 

その願望が、このような形で作品に現れたかと思うと、なかなか感慨深いですね。

 

確かに女性作家ならごく当たり前の日常なので、あえて描くことはないかもしれません。

 

さて、ごく普通のかわいい女の子だと思われていた麻理ですが、どんどん意外な一面が明らかになっていきます。

 

小森と入れ替わっていないということや、小森が麻理の記憶をかすかに共有していること。

 

これらから麻理の中にいる小森は、実は彼女の作り出した別人格なんじゃないかなとも思えてきました。

 

先の読めない展開に、いろんな妄想が働いてしまい、早く真実が知りたいです!

 

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