穂積先生のコミックのうせもの宿。
探し物が見つかるという不思議な感じの失せもの宿では、自分の探し物がわからないというお客がやってきます。
そこには少女のような女将がおり、探し物のお手伝いをしているのですが、そこには秘められた謎があり――。
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うせもの宿のあらすじは?失くしたものが見つかる不思議な宿?
そこは失くしたものが見つかる不思議な宿。
少女にしか見えない女将さんがいる、不思議な宿にやってきた客。
マツウラと呼ばれる男性が連れてきた客は、自分の探し物がわからないという。
大切なものをなくしたことはわかるものの、仕事のし過ぎか頭もはっきりしなく、そんなときに失くしたものが必ず見つかる宿があると、マツウラに声を掛けられたと言います。
うせもの宿
そこに現れたのは子どものような見た目の女将。
失せ物を探すのは勝手だが、面倒なことだけは起こさないように忠告されてしまいます。
失くしたものが見つかるということや、子どものような女将のこともあり、騙されたと思う男性。
早く帰って仕事をしなくてはと焦って、探すためのヒントをもらおうと宿の者に聞くも、女将さんに聞いてくださいと言われてしまい・・・。
そこで女将に会いに行くものの、お絵かきをして相手にしてもらえないのですが、そこに描かれていた絵こそ、男性が探していた物の答えだとはわからず――。
サイト内より【うせもの宿】と検索。
うせもの宿のネタバレや感想は?女将の正体とは・・・
失くしたものを探しに来た人の、1話完結のお話。
マツウラと呼ばれる男性に連れられてきた男は、自分の探しているものがわからない。
宿の者に確認するも、誰もが女将さんに聞いてくださいと言われてしまいます。
そして女将はというと、子どものように絵を描いており、桜茶を勧められます。
男性は別れた妻が好きだったが、桜茶の味が嫌いだからいらないと断ります。
そして、夕食に出てきた料理は元妻が作ったもので困惑し、別れた妻のことを思い出す男性。
忙しくて自分が食べられなかった料理はどうしたんだろうとか、なんで別れてしまったんだろうなど、今まで思い出しもしなかった元妻のことを思い出す感じで・・・。
そして、水を飲みに起きるとそこには女将がおり、鬼ごっこをしようと言われ、追いかけながらいくつものふすまを開けるとそこには、別れたはずの妻と男性の家の中で――。
女将の協力により、記憶をたどり自分が探していたのは、結婚指輪であったことを思い出しました。
仕事ばかりで、また仕事のストレスから余裕がなく、妻に辛い思いをさせていたことも思い出しました。
そして表情は柔らかくなり、旅館を出ていく男性。
うせもの宿
4人目のお客のが言ったセリフで、初めてこの旅館は、死者がくる旅館であることに気付きました。
「この宿は本当は探し物が見つかる宿じゃなくて
(あの世に)持っていきたいものが見つかる宿なのね・・・」
3人目のお客で、自分が死んだことに気付いていない男性が現れ、少しずつ自分の違和感を感じて気付いていくのですが、1人目や2人目のお客では、ハッキリとした死の描写がないため、3人目の時点では、そういう人も来るんだ!ぐらいに思ってました。
ただ読み返してみると、そう感じさせる場面やセリフがあるので、意図的に濁していたのか私の理解力が足りなかったのか・・・。
女将を含め、スタッフたちは積極的にお客さんの手伝いをする必要はなく、あくまで女将が勝手に手伝っているようです。
女将いわく、手伝っているのは暇つぶし。
しかしその都度、女将は客の心の中に触れてしまうわけで、疲労しているようです。
そして、失せ物が見つかるまでその宿から出ることはできず、女将も含め、そこにいるのは失せ物を探している人なのです。
きっとタイミングで出てくるものもあるのでしょう。
また、そこに入れるのは亡くなった人だけであり、生きている人が敷地に入ることは許されません。
客を連れてくるマツウラも絶対も中には入れず、まだ生きている人なのだと思われます。
マツウラは女将に固執しており、少しでも関わっていたい、嫌われても覚えていてほしいという思いから、次々に客を連れてくるようです。
女将はどうして人の手伝いばかりし、自分の探し物を見つけないのかと疑問に思うスタッフもいますが、実は女将は生前の記憶がなく、失せ物を見つける手がかりすらないのです。
というよりも、女将は記憶を失くしてでも、探し物を見つけたくないと自ら願っていたのでした。
女将の生前は、児童養護施設で育った紗季という女性。
紗季は幼い頃から片思いの人がいて、偶然町で再会します。
それが宿にお客を連れてくるマツウラでした。
最初は、利用してやろうぐらいの気持ちで近付いた松浦でしたが、彼も紗季に惹かれていきます。
彼は紗季と出会う前に刑務所に入っており、その時の知り合いに声をかけられます。
紗季と幸せになりたいと思い断った松浦ですが、紗季のことも知っており、危害を加えられては困ると、松浦は声を掛けてきた男を殺すことに――・・・。
しかし、松浦の変化に気付いていた紗季は松浦をつけていて、松浦が人を殺すことを阻止するために身を挺し、自分が刺されてしまいます。
紗季は、大切な人を人殺しにしてしまった後悔から、探し物を見つけようとせず、記憶すらも消してしまっていたのでした。
マツウラは自殺を図りましたが、一命を取り止め彷徨っていたところに、うせもの宿にたどり着きます。
しかし、死んでいないことから入る事を拒否され、女将と呼ばれる彼女が紗季であることに気付いた松浦は、彼女の近くにいるために死者を連れてきていたのです。
松浦を見ている女将は、気持ちに変化が生まれ・・・。
最後の数ページから涙が止まらず、これ以上はないというぐらい、感動のクライマックスでした。
感動のクライマックスは、ぜひご自分の目でチェックしてほしいと思います。
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