あさのあつこ先生・原作、木乃ひのき先生・漫画の作品の
NO.6 [ナンバーシックス]。
NO.6、化学の粋を集めた未来型都市であるそこは
人々の理想郷のはずでした。
その都市で幼い頃からエリートとして育ってきた紫苑。
しかしある日の夜、部屋に飛び込んできた一人の少年
「ネズミ」と出会ったことで彼の運命は動き始めます。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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NO.6 [ナンバーシックス]のあらすじは?
人類の叡智を集めた未来都市、NO.6(ナンバーシックス)。
四方を特殊合金の壁に囲まれた安全な城塞都市
自然も動物もひとも管理された
誰もが同じに見える安定した均一の世界・・・。
少年・紫苑は選ばれたエリートのみが暮らせる高級住宅地
「クロノス」で母と二人で何不自由ない生活を送っていました。
そんな彼の運命が動き出したのは12歳の誕生日の日のこと。
台風が到来しているその日、窓を開けた紫苑の部屋に
飛び込んできたのは灰色の瞳の「ネズミ」と名乗る少年でした。
ボロボロの服、銃創によって怪我をしたネズミは
西ブロックの強制収容施設から逃げ出してきた逃亡者。
あの侵入者はぼくの世界を破壊してしまうんじゃないだろうか・・・
そんな予感が紫苑の胸に過ぎりますが
彼はネズミを部屋から追い出すことをしませんでした。
NO.6[ナンバーシックス]
「ここが理想的な街だなんて思っていない」
そう言ってその後も天然な発言を連発する紫苑に
毒気を抜かれネズミと紫苑は一緒に眠りにつきます。
しかし翌朝、紫苑が目を覚ますとネズミの姿は部屋にありませんでした。
それから四年後、16歳になった紫苑は
学校に行きながら働く生活をしていました。
彼はネズミをかくまったことを治安局に見ぬかれ犯人の隠匿と
亡命の幇助をしたとしてクロノスを追い出されてしまったのです。
現在彼は下町の「ロストタウン」で援助のない
最低ランクの生活をしていますが彼に後悔の念はありません。
ネズミを受け入れることが破滅というなら
ぼくはためらわず同じ破滅を選んだだろう。
紫苑はずっとそう思いながら生きてきたのです。
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NO.6 [ナンバーシックス]のネタバレとその後の展開は?
ある日のことNO.6に絶望は存在しない
市民は誰もが安全で快適な生活を送っている・・・
そう考えていた紫苑の考えが揺らぐ出来事が起こります。
相次ぐ二件の不審死、そしてその遺体の中から出てきた蜂・・・
そして過去に出会った少年・ネズミ。
この都市で何かがおころうとしている・・・。
その考えを裏付けるかのように紫苑は
治安局に突然逮捕されてしまいます。
罪状は二件の殺人の容疑者・・・。
まるで最初からシナリオがあったかのように
進んでいく事態に紫苑は絶望を覚えます。
しかし彼が輸送されていく車が突如何者かにより奪取されます。
それは風貌こそ随分大人びたものになっていましたが
彼が4年前に助けたネズミでした。
NO.6[ナンバーシックス]
再会を喜ぶ暇もなく生きるためにNO.6での
生活を捨て逃亡することを決めた紫苑。
そのまま彼はネズミに連れられ西ブロックへと連れていかれます。
生きてきた環境の差から価値観の大きく異なる二人は
逃亡中もネズミの隠れ家についてからも度々衝突しますが
そんな折紫苑の身体に異変が起きます。
紫苑の身体に浮かび上がった謎のシミ、そして酷い頭痛。
恐らく二件の不審死と同じ症状が自身の身体に
起きようとしていることを紫苑は悟り首の後ろの水疱を
切開してほしいとネズミに頼みます。
しかしまともな思考が働いていたのはわずかな時でした。
何かが自分の中を食っている、食われている・・・
その感覚に紫苑は絶叫します。
切開は成功し危ない状態だったもののなんとか一命をとりとめた紫苑。
眠ってしまった彼を起こさないよう部屋からでたネズミは
高くそびえる壁を見ながらNO.6へ向け宣戦布告をするのでした。
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NO.6 [ナンバーシックス]の感想は?
数年前にアニメ化していてぼんやりとタイトルだけは知っていた本作。
気になってはいたんですが原作は小説と聞いて
ちょっと手を出すのにハードルが高いなぁと思っていた所に
こちらのコミカライズ版を見つけました。
原作小説のあるコミカライズ版としては非常に評判が良かったため
読んでみたところかなり世界観が好みで一気に引き込ました。
ディストピア社会を舞台した作品が好きな方は読んで損はないと思います。
アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス -」や
有名なTRPGの「パラノイア」みたいな世界観を
想像していただくとわかりやすいと思います。
ベースはそんな感じの内容です。
NO.6[ナンバーシックス]
かわいくて綺麗な絵柄に反して世界観はなかなかハード。
しかしイラストがきれいなため
グロさなんかはそこまで気にはなりませんでした。
ただボーイズラブではないはずなんですが
かなりそういった風にとれる描写が強めな部分が多いです。
なので若干注意が必要かも・・・?
あまりにそれっぽいのでこれは実はネズミが
女という設定なのか?と思いながら読んでいましたが
結局最後までそういったことはなく・・・。(笑)
仮初の幸福を纏った世界に立ち向かうといった内容であり
ところどころハードな展開はありましたが
ラストも非常に気持ちよい終わり方をしていました。
おすすめの作品です。
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