醜女の祈り のら婆さんのネタバレや結末そして感想は！？

まるいぴよこ先生の作品、醜女の祈りに収録されている、のら婆さんについてまとめてみました。

 

どこにでもある姑と嫁問題。

 

もしかしたらあなたの周りでも、同じようなことがあったりするのではないでしょうか・・・。

 

 

 

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醜女の祈りのら婆さんのあらすじは？

 

小林由香の祖母は、スーパーもコンビニもない山あいの田舎に住んでおり、市街地に行くにはバスで行くしかないのですが、そのバスも1日数本というところで農家をしていました。

 

祖父は由香の母の兄にあたる、守おじさんと広子おばさんと暮していたのですが、気質のきつい人で、嫁は家族に尽くすものという考えの人だったため、広子は仕事を辞めさせられ、家業の農家や家事などをさせられる毎日・・・。

 

草むしりをしていると、満足にもできないのかと背中を蹴られたり、広子のすることが気に入らず、毎日のようにイヤミや文句を言ったり、近所には悪口をいう感じでした。

 

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さらには、妊娠中も農作業をさせられて無理がたたり、流産までしてしまう感じで・・・。

 

それでも祖母は、労りの言葉もなく責めるだけ・・・。

 

その後、2人の女の子を産んだ広子でしたが、祖母は女しか産めないのかと喜びもしない。

 

そして、由香が小さいときに祖母のところに母と一緒に遊びに行くと、兄だけ可愛がられ由香には冷たい感じで・・・。

 

祖母は広子だけではなく、孫に対しても男には甘く、女の子には口うるさい感じだったのです。

 

当然、毎日一緒にいる広子は疲れた顔をしており、元気もなく笑ったところを見ることもない感じで・・・。

 

そんな辛い広子の毎日や、祖母との関係が変わる日がやってきたのです――。

 

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醜女の祈りのら婆さんのネタバレや結末は！？

 

由香の祖母に、長男の嫁ということで祖母や夫に尽くせという感じで、毎日のようにつらい日々を過ごしていた広子・・・。

 

祖父が脳卒中で倒れ、その看病も当然のように広子が1人でしていました。

 

そんな祖父も意識が戻らず亡くなってしまったのですが、それから祖母と広子の関係が変わったのです。

 

祖父の遺産は祖母の意思により、すべて広子の夫であり祖母の息子である守が、すべての遺産を相続しました。

 

土地の名義も保険金もすべて守のもの――。

 

そんな守が祖母には内緒で土地をほとんど売り、母屋のとなりに家を建ててしまったのです。

 

祖母に1度は一緒に暮らさないかと言うものの、祖母が住まないと言ったことで、広子もお好きになさってくださいと言う始末。

 

そして、祖母は母屋で暮らし息子夫婦は新居と、別々に暮らすことになった感じで・・・。

それからは何をするにも別々な感じで、80歳を過ぎたからと心配になった由香の母と由香は、祖母の家へ行ってみると――。

 

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頭はボサボサで、服はヨレヨレな上に薄汚れている感じで、まるでノラ犬のようで、ひと目では祖母とはわからないほどに・・・。

 

しかも市街までの買い物は、隣の家の人に車を出してもらって行っている感じでした。

 

祖母はあんな嫁の世話になんかなりたくない、借りなんか作りたくないと頑張っていたのです。

 

そんなお世話になっていた隣の家の人に挨拶に行くと、少し物忘れをし始めていると・・・。

 

1人で暮らさせることを心配になった由香の母は、広子に面倒を見てほしいし、一緒に暮らせないならホームに入れてでもいいからと頼むのですが、入所金や毎月の費用のことを言われてしまい――。

 

全財産の相続をしたのだから、それぐらいと掛け合うものの、守もそれでも少しぐらいは協力しても良いのではないかと言う感じでした。

 

そんなある日、祖母が入院してしまいました。

 

田んぼの土手から落ち、足と肋骨を骨折してしまったそうなんです。

 

由香の母は姉たちと共に兄夫婦に頼み込み、入所金は兄が負担し、毎月の費用は祖母の年金と足りない分を兄妹で分割し、ホームに入れることができました。

 

ホームに入った祖母はというと・・・。

 

認知症が進んだこともあるのか穏やかで、お世話にやってくる広子に対しても優しい感じでした。

 

また、広子の方も穏やかな感じで、やっと2人の関係が良くなった感じでした。

 

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醜女の祈りのら婆さんの感想は？

 

嫁姑問題はどこにもある話ですよね。

 

ただ、こののら婆さんについてはちょっと、姑さんの態度がひどかったですね・・・。

 

他人と一緒に住むことになるので、少なからず気に食わないことはあるでしょう。

 

でも、草むしりをしているお嫁さんを蹴ったり、妊娠しているのに畑仕事などというのは、やり過ぎですよね・・・。

 

しかも、それが原因で流産してしまったのに、労いの言葉ひとつないなんて・・・。

 

そんな態度だったからこそ、お嫁さんが姑さんに優しくできないのもわかります。

 

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お嫁さんがずっとホームに入れなかったのは、姑を捨てたと責められたくなかったのと、自分だけが介護の責任を負わされるのも嫌だったからだそうです。

 

お嫁さんの言い分もわかるのですが、入所金は出したとしても、月の費用で姑さんの年金で足りない分を兄妹で
割り勘というのはどうなのかなと、ちょっと思ったりもしました。

 

入所金を全額出したと言えば聞こえは良いですが、お姑さんが亡くなったら、生命保険金ですべて元を取ることができるそうです。

 

妹たちは財産をすべて放棄させられたのに、月の費用を出さなければいけないなんて・・・。

 

財産をすべてもらったんだし長男なんだからと、ちょっと思ってしまう私もいました・・・。

 

とはいえ、認知症が進んだことやホームの暮らしを気に入ったことで、嫁姑の関係も良くなり良かったですね。

 

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