鈴木ジュリエッタ先生の作品のトリピタカ・トリニーク。
村の川が毒に染まり玄奨は長安にいき
皇帝に嘆願することになりますが
玄奨が留守の間に妖魔に襲われてしまいます。
少女の花果は助けを求めお師匠様を追うのですが
別の者がお師匠の身体を支配していました。
玄奨の身体の返してもらうために
一緒に長安に行くことになりますが・・・。
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トリピタカ・トリニークのあらすじは?
村の男の子に果敢に立ち向かっている女の子の名は花果
大好きなお師匠様を悪く言われたので勝負をしています。
女の子なのに異様な強さを持つ花果は
あっさりと勝負をつけ舌もみもみの刑を下します。
納得のいかない男の子は3日後に
もう一度勝負を挑むと宣言をしますが
花果はそれを楽しそうに受け入れます。
花果は幼い頃、金山寺の玄奨さまに
助けられてから共に暮らしています。
トリピタカ・トリニーク
その金山寺に戻ると風邪で寝込んでいた玄奨が
もうダメだと泣き言を言います。
しかし花果のアザを見つけた玄奨は
彼女がケンカをしていたことを
あっさりと見破ってしまいます。
女の子なのにとかなりの心配性。
病弱で体力のない玄奨ですが
6年前に虎に襲われている花果を勇敢に助け出すという
とても勇気のある人なのです。
3日後、再び勝負に勝った花果ですが
川が黒ずみ毒に犯されていく様を目撃します。
都に行き皇帝陛下に嘆願するという流れになり
玄奨が赴くことになりますが
花果は一緒に行くと我がままを言います。
意地を張った花果は玄奨とのわだかまりを残したまま
置いていかれてしまいます。
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トリピタカ・トリニークのネタバレとその後の展開は?
すぐ追いかけた花果ですが
もう玄奨の姿は寺の敷地内にはありません。
寺に1人残ることになった花果は
玄奨が戻るまでしっかりと留守を守ることを誓います。
その晩、村の子どもの龍たちが
1人になった花果を気にかけて寺にやってきます。
ところが夜中、頭痛で目が覚めた
花果が目にしたのは暴れる猿の姿でした。
一緒にいたはずの龍たちの姿はなく炎が立ち上っています。
そこにひとならざる者が現れ
猿に変化していない花果を不思議がりますが
彼女が玄奨から預かった輪が原因で
変化しないことを悟ります。
ひとならざる者たちは何かを追っているようで
花果への追及を切り上げ去っていきますが
残ったのは焼かれて朽ちた村の姿でした。
村の人たちが猿に変えられてしまい
それをどうにかできるのは玄奨しかいない・・・
花果はお師匠様の後を追います。
トリピタカ・トリニーク
お師匠が泊まっている
山寺らしきところが視界に入ったときです。
夜空からまっすぐそこに向かう光の筋が現れ
眩しいほどの光を放出して山寺に吸い込まれていきます。
中に入ると妖魔がと慄く付き人たち。
村を滅ぼした妖魔がそこに姿を現し
花果は必死に庇います。
ところがその妖魔をあっさりと玄奨が消滅させます。
驚く花果に玄奨は身体の主は死んだと告げるのです。
何者かが大好きなお師匠様の身体を
乗っ取ったと理解した花果は
グーで殴りかかり必死に
お師匠の身体を取り戻そうとします。
落ち着かせようとするが術がききません・・・。
またあの輪が関係しているようで
その輪を外すとやっと意識が途切れたのです。
翌朝、金山寺に戻っていた花果は
身体を乗っ取った者から取引をもちかけられます。
身体の中にいる者を長安まで連れていくことでした。
無事長安に辿りつけば身体を返してくれる
花果は迷うことなく取引に応じます。
こうして長安への旅がはじまり
道中で皇帝が偽物であること
玄奨の中にいる別の者が
本物の皇帝であることを知っていくのです。
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トリピタカ・トリニークの感想は?
西遊記といえばどなたでもご存知のお話かと思いますが
本作が従来の西遊記と違うのは
主人公が猿ではなく小さな女の子であること。
そして三蔵法師は魂と肉体が別々の持ち主であること・・・。
主人公の花果はただの女の子ではないと思う
要素が散りばめられています。
トリピタカ・トリニーク
それと同じくらいお師匠様大好きという
そんな行動が前面に出ていて
可愛くて健気でなんとかしてお師匠の身体を
取り戻してあげたいと思ってしまいます。
しかしそう簡単にはいかない背景がしっかりとあり
きっと話が進めば仲間も増えていくでしょう。
花果やお師匠の身体の中にいる本物の皇帝
自ら身体を提供した玄奨。
彼らの思いが実るといいなと応援したくなるお話です。
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