これは世界の美しさを識るための物語。
身寄りのないチセは、自ら競売にかけられることを望みます。
そんな彼女を買ったのは、ヒト為らざる魔法使い。
ヤマザキコレ先生の、人外×少女の切なくてあたたかいファンタジー。
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魔法使いの嫁のあらすじは?人に見えない何かが見える夜の愛し仔
羽鳥智世は15歳の女の子。
父は幼い頃に家を出ていき母は自殺してしまい、親戚の家を転々としていた彼女ですが、どこにいっても厄介者。
チセは『人に見えないなにか』を見ることができたので、気味悪がられていたのです。
自分の存在理由もわからないまま、チセは自身を競売にかけることにします。
舞台に立つと人々はざわめき、あっという間に値がつり上がっていきます。
「あれが、夜の愛し仔か」
チセには自分でも知らない、特殊な才能があったのでした。
魔法使いの嫁
500万ポンドという大金を払ってチセを手に入れたのは、明らかに人外のなにかでした。
エリアス・エインズワースと名乗る彼は、犬の頭蓋骨とヤギの角を組み合わせたような長身の男。
異形の見た目とは裏腹に、エリアスはとても紳士的で、彼は自身を魔法使いであると言います。
そして、2人はエリアスの魔法によって、彼の家があるロンドンの田舎にやってきました。
鮮やかな魔法にびっくりするチセ。
エリアスはチセにも魔法を使う才能があることを告げ、チセを魔法使いの弟子にするというのです。
さらに彼は、こんなことも言うのでした。
「ぼくは君を ぼくのお嫁さんにするつもりでもあるんだ」と――。
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魔法使いの嫁のネタバレ!その後の展開は?
チセの体質である「夜の愛し仔‐スレイ・ベガ‐」とは、かなり希少価値の高いものです。
この世界に存在する魔法使いは珍しい存在であり、その中でも夜の愛し仔はごくわずか。
無尽蔵に魔力を吸収して生み出すことのできる彼らの価値は、本人が思うよりもずっと高いものなんです。
エリアスは、この夜の愛し仔について、女王蜂のようなものだと説明します。
その魔力によって精霊や怪異など、あらゆるものを惹きつけてしまうのだと。
彼らは女王のために、幸せも不幸も分け隔てなく運んできてしまいます。
多分、チセにとってもそうであったように――。
夜の愛し仔は、莫大な魔力に身体が耐え切れず、若くして亡くなることが多いと言います。
これに関してエリアスは、はじめのうちチセに内緒にしていました。
力をコントロールする術を身につけさせて、寿命を延ばす手立てを探していたのです。
チセを不安にさせないために、真実を告げなかったのでしょう。
エリアスは、チセに魔法使いとして正しく力を使えるように導いてくれます。
チセにとって彼との生活はとても穏やかで、居心地のいいものでした。
2人は教会からエリアスに課せられた、「おつかい」をこなしていく内に、だんだんと距離を縮めていきます。
魔法使いの嫁
チセはその中で、様々な人や不思議な存在に出会います。
そして、誰かが誰かを深く愛することは幸せなことであると同時に、悲しいことにも繋がるのだと知ります。
ある男は妻の病気を治すために、猫の命から薬を作り出してしまいます。
けれど、その薬は妻の体を溶かし、人でないものに変えてしまいました。
愛する人を救えなかった無念は、おぞましい物の怪へと変異して、この世に残ってしまうのです。
また、飼い主の少女を妹同然に大切にしていた犬は、事故でなくなった少女の墓で彼女の帰りを待ち続けていました。
そのうちに彼は、「墓守犬」となってしまいました。
ひたむきに少女を想い続ける姿は、胸を打つものがあります。
彼はのちにチセの使い魔となって、新たな人生を歩むことになりました。
最新刊では、エリアスの過去が明らかになります。
エリアスの古くからの友人によって語られる回想。
その中で彼は、誕生の記憶を失くして彷徨っていたのでした。
友人と共に、トナカイを追う日々を送るエリアス。
彼はある日こう告白したのです。
「人を喰べたことがあるかもしれない・・・」
チセはそのことを知っても、エリアスへの態度を変えることはありませんでした。
彼女はエリアスを、はっきりと大切な存在だと認識し始めていたのです。
そして、チセ自身も忘れていた家族の記憶を思い出します。
そこには幸せな、ありふれた家族の姿があったのでした。
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魔法使いの嫁の感想!大切な誰かを慈しむ物語
久しぶりに読む本格ファンタジーだったので、1巻を読むのになかなか苦労しました。
カタカナや特殊な異名などに慣れるのに、時間がかかったのです。
それでも世界観に溶け込み始めた2巻以降は、グッとスムーズに読み進められました。
これは大切な誰かを慈しむ物語です。
魔法使いの嫁
みんな愛する人を想うがあまりに、ボタンを掛け違えてしまうのですね。
エピソードを読むたびに、胸がきゅぅっとして切なくなります。
4巻は、以前出会ったリャナン・シーが、チセに助けを求めてくるところで終わっています。
彼女は男の血と引き換えに、才能を与えるという吸血鬼です。
偶然知り合った、ジョエルという男性の家に住んでいるのですが、どうやらジョエルになにか異変が起きたようで・・・。
どんな物語が紡がれていくのか気になっていますが、悲しい結末にならないといいなぁと・・・。
繊細なタッチで描かれる珠玉のファンタジーを、ぜひ体感してみてくださいね。
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