かわちゆかり先生の作品のサクラ色の傷痕。
母の怒鳴り声におびえる毎日だった果乃。
部屋から出してもらったことがなく
ついに母親は出て行った・・・。
帰ってくることのない母親を待ち続ける
果乃たちの運命はいかに――?
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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サクラ色の傷痕のあらすじは?
父親の顔を知らずに育った果乃。
母親は果乃が物心ついたときには
いつも怒っており食べ物をこぼすと
よそ見をしていたからだと殴るのです。
そして床に落ちている食べ物を拾って食べろと・・・。
そんな母親の怒鳴り声に果乃は怯える毎日。
果乃は母親のいいつけを守り
外に出たことはありません。
友達を知らず果乃が知るのは母親だけ
母親はなぜか果乃を隠したのです。
そんなある日、いつも怒っていた母が笑ったのでした。
そこには男の人も一緒にいて
新しいお父さんだと言います。
それからは音のない暗かった部屋に明かりがつき
テレビの音と会話が飛び交う毎日でした。
しかし果乃が5歳のとき妹の莉乃が生まれ
満開だった桜の花びらが散るのと同時に
果乃の幸せも散り出したのです・・・。
父親は実の娘である莉乃を可愛がり
たまには家族で出かけることになっても
果乃だけはお留守番・・・。
寂しくて一緒に寝たいと甘えると
莉乃を起こしてしまったことで母親に殴られ
更にはうるさいと父親からも蹴られる。
その頃、母親は育児疲れも加わって怒りが抑えきれず
父と母はいい合いをするようになりそして・・・
父親は仕事をクビになってしまって・・・。
果乃は2畳の物置き部屋で暮らすようになり
3食だったもやし炒めが1日1食に。
サクラ色の傷痕
壁の穴から見える父と母はケンカばかりで
見たくないものが見えたのですが
それでもその穴から莉乃が顔を出し手を繋ぎ
笑顔を見せてくれることも・・・。
ある日、果乃は3人が出かけているときに
家にあったコンビニのおにぎりなどを
盗み食いしてしまいました。
それは父や母たちの夕食だったのですが
果乃はお腹が空いていたため
それを食べてしまったのでした。
そのことにより父親は怒り出して追い出してやると
ベランダに引きづり出しました。
そしてベランダにあった衣装ケースに果乃を入れ
ひと晩そこで過ごさせたのです。
誰にも見られない暗闇の中
たくさん泣いた果乃でしたが
それでも自分の居場所をやっと
見つけられた気もしたのです。
翌日は真夏日となりそのままにされた果乃は
脱水症状により危ない状態になっており
病院に連絡をしようとしますが
果乃の体には無数のアザがあります。
そのことにより父親は自分の子どもではないと
自分には関係ないと出て行ってしまったのです。
それでもこのままでは死ぬかもしれないと
母親は救急車を呼び病院へ・・・。
当然、虐待されていたことがバレ
児童相談所に通報されそうになるのですが
もう二度としないと謝りその母の反省する
真剣な態度を病院側は信じ通報はされませんでした。
退院の日は母に手を繋いでもらいそこで初めて
果乃は母のぬくもりを知るのでした。
しかし病院から離れたところで手は離され
家に着くと父親が果乃のせいで出て行ったと
今まで以上に叩かれるのです・・・。
母親はとても弱い人で親に愛されずに育った人。
愛がなければ生きていけない
ひとりでは生きていけないひとでした――・・・。
母親は一人ずっと泣いていたのですが
果乃や莉乃にもやし炒めを作り
ふたりで食べてと笑顔で出しました。
しかしその後・・・
母親はふたりを残し出て行ったのです――。
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サクラ色の傷痕のネタバレとその後の展開は?
母親が出て行き鍵をかける音が
冷たく響きわたった――・・・。
果乃はすぐに母親が帰ってくると思い
信じて待っており物音がするたびに
玄関に走るもののその扉は開きません。
小さな莉乃の面倒を見ながら果乃は待ちますが
幼い莉乃には待ち続けることなんてできません。
泣き出す莉乃に果乃は壊れた壁の穴から
ぬいぐるみを覗かせて莉乃に話しかけ
莉乃が寂しくないように頑張ります。
ですがやはり果乃もまだまだ小さいため
電気のスイッチに手が届かず
夜はカーテンを開けて月明りだけで過ごします。
どんなに頑張っても夜になると
莉乃はママが恋しくて毎日泣き
ママの服を抱きしめて眠るのです。
そんな莉乃を果乃は見つめながら
可愛がられていた莉乃と自分への対応を
思い出し泣きながら眠るのでした。
母親がいなくなり2人だけの生活で
寂しい思いをしている感じでしたが
そんな中でも莉乃が立ったりして
嬉しいこともあったりします。
ママのかわりにいっぱい抱きしめてあげると
莉乃が立ったことを喜んであげる果乃。
果乃がママのかわりになってあげるんだと
幼いながらに頑張るのですがそんなある日
母親がついに帰ってきたのです。
いい子にお留守番をしていたこと
莉乃が初めて立ったことなど話しますが
母親は目も見ず話しも聞いてくれません。
更にはあんなに可愛がっていた莉乃が
母親に抱きつくと冷たく蹴るのです。
母親は必要な物を取りに帰ってきただけで
そこには母親の新しい彼氏も一緒でした。
彼氏には子どもがいることも黙っていたようで
子どもが嫌いなその彼氏は同棲するのに
果乃や莉乃とは暮さないといった感じ・・・。
サクラ色の傷痕
すると母親は実家の母親が世話をしに
時々きてくれているから大丈夫と
ウソをつくのでした。
そしてまたもやし炒めだけ作り
出て行こうとしそんな母親に果乃は
こう聞くのでした。
「ママ、帰ってくるよね・・・?帰ってきてね」
母親はいい子にしてたら早く帰ってくると
だからその手を離してと出ていくのですが――・・・。
もう母親は帰ってこないつもりのようで
ドアにガムテープを貼って果乃たちが
部屋から出られないようにしたのです。
それからは様子を見に来た人がいても
ドアを開けることもできず
インターホンに出ることもできません。
食べ物もなくなりお腹も空き
むし暑さで大量に汗が吹き出して
体が鉛のように重くても
どうすることもできないのです。
誰かに助けてもらいたくても助けてもらえず
そのうち2人はお腹に入るものなら何でもいいと
冷蔵庫にあったマヨネーズを分け合ったり
ハエのたかる生ゴミをあさったり
仕舞いには画用紙に絵を描いて小さくちぎり
それを食べて飲みこんだりも・・・。
それでも果乃は母親を信じて
待ち続けていたのです――・・・。
そんな中、区役所では電話をしてもつながらず
何度訪問しても不在の果乃の家を不審に思っていました。
近所に聞いても母親が赤ちゃんを連れ出しているのは
見たことがあるのもののもうひとりは見たことがないと・・・。
しかも果乃は今年小学校入学のはずなのに
入学手続きも何ひとつされていないことがわかり
児童相談所に連絡したほうがと――・・・。
食べるものも何もなく画用紙に描いた絵を
食べる生活にまで追い込まれた果乃たち。
2人は無事に助けられるのでしょうか・・・。
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サクラ色の傷痕の感想は?
かわちゆかり先生の作品のサクラ色の傷痕。
かわちゆかり先生の作品は「7200秒のロマンス」が
初めて読んだ作品でそのイラストの可愛らしさに
惹かれたのを今でも覚えています。
特に「7200秒のロマンス」は誰もが憧れる
シンデレラストーリーで今でも大好きな作品。
ラブストーリー作品が多いのかなと思っていたら
ママと子どものストーリーが増えていてビックリ。
しかもストーリーな女たちで虐待を描いた
作品が連載されるとは思っていなかったので
またまたビックリしてしまいました。(笑)
かわちゆかり先生の作品は本当にイラストがキレイで
幸せな感じの内容が多いため本作が
どのような展開になっていくのかすごく気になります。
サクラ色の傷痕
今は果乃がとてもとてもかわいそうで
母の愛を知らずに育ってきています。
それでもとても優しい心を持った果乃。
これから児童相談所に保護されて
幸せに暮らせるといいと思ってしまいます。
まだまだ始まったばかりの本作。
子どもをもつママにとっては
心が痛くなる作品ではありますが
イラストのキレイな本作を
読んでみてはいかがでしょうか――?
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