ガキのためいきのネタバレや感想！試し読みやあらすじのまとめ

アスペルガー症候群を理解するなら
沖田×華（ばっか）先生のこの1冊。

 

作者である沖田×華先生のの体験をもとに
書かれているので凄く判りやすいです。

 

一見、理解不能な言動にもちゃんと理由があって
本人は全く悪気が無くて大まじめ。

 

何故嫌われるのか判らなくて苦しんでいたりもするのです。

 

 

ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。

 

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沖田×華先生のその他の作品はこちら

 

ガキのためいきのあらすじ！沖田×華の自伝的作品？

 

アスペルガー症候群である沖田×華先生の自伝的作品です。

 

「ちょっと変わった子」と呼ばれた幼少期。

 

小学校ではばっかちゃんが次々に起こす
問題行動に担任の先生は手を焼きます。

 

こだわりが強すぎて友達を散々振りまわし
迷惑をかけてまくります。

 

思った事はズバズバ言うし空気を読むなんて事ができないので
相手はいたく傷ついてしまうのですけど本人は全く気付いていません。

 

ガキのためいき

 

気がついたら皆が凄く怒っているので
「悪い事したかも」と思っても一晩寝たら忘れちゃう・・・。

 

一見、自己中心的で厚かましくてデリカシーが無い
どうしようもない女の子に見えてしまいます。

 

でもそれにはちゃんと理由があって
こだわりは自分ではどうしようもなくて予定変更は大の苦手。

 

今までやっていた事が突然中断されるとパニックになってしまったり
自分では良かれと思ってやっている事も相手には伝わらなかったり
悪い事をした自覚が無いのに何故かいつも叱られてばかり・・・。

 

ばっかちゃんも辛いのです。

 

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ガキのためいきのネタバレ！みっちが友達でいる理由とは？

 

ばっかちゃんの保育園時代の友達であるりぃちゃんは
ちょっと天然だったので皆がばっかちゃんを嫌う中
仲良くしてくれていました。

 

しかし次第にばっかちゃんの次々に起こる「こだわり」に
ついていけなくなって距離をおくようになってしまいます。

 

「毎日友達と一緒に帰る」事を決めていたばっかちゃんの
次のターゲットはおとなしい感じのみっち。

 

無口で影がうすい印象の子でばっかちゃんは
みっちにも散々迷惑をかけるし暴言も振るうのですけど
何故か怒りもしないで付き合ってくれるのです。

 

ガキのためいき

 

そんなみっちとも高校卒業からしばらく会わなくなるのですが
いざ連絡しようとすると連絡が取れなくなっているみっち。

 

そうかと思えばある日突然みっちから連絡があり
何事も無かったかのように会ってお喋り。

 

それはまるで2人が離れられない運命に導かれているかのようでした。
そしてまた彼女も男に振り回されて自己破産や離婚と
波乱万丈の人生を送っていたりします。

 

ばっかちゃんは以前からみっちに聞きたい事がありました。

 

自分は同級生全員から嫌われているといって良いほどの
嫌われ者なのに何故みっちいつもそばにいてくれるのかと——。

 

みっちは答えます。
私は自己を持っていないから人に流されやすくて
自分が何をしたいのかも判らない人間なのだと。

 

だから誰にでもズケズケものを言って嫌われても
思ったらすぐ行動できるアンタが羨ましい。

 

そんなアンタと一緒にいると自分も勇気が出る気がするのだと。

 

ばっかちゃんは今まで人間関係で散々悩んで辛い思いもしてきたけど
たった1人でも判ってくれる人がいたらそれで十分だと感じるのでした。

 

そんなみっちはかけがえのないばっかちゃんの親友なのです。

 

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ガキのためいきの感想は？

 

アスペルガー症候群の症状の表れ方にはいろいろあるので
これは沖田×華先生の場合であるという前置きがあって物語は始まります。

 

全てのアスペルガーの人に当てはまる訳ではないにしても
一般に知られていない症状がいろいろあって興味深く読めます。

 

ガキのためいき

 

味覚や聴覚が極端に鋭くなっておりスプーンに僅かにある錆が
酷く酸っぱいとか粉薬は製薬会社によって味が違うとか
飲むときの苦労談とか・・・。

 

その他にも高架橋の下の騒音が怖くて歩けないとか
大勢の中にいると雑音と会話を選別できない為に
相手の言ってる事が聞きとれないので会話できないとか・・・。

 

私達が普段普通にやっている事に
凄く不便を感じているなんて知りませんでした。

 

学習障害の余波は現在もあってマンガ原稿の書き文字は
ケータイの辞書を見ながら別のノートに何度も下書きをしてから
原稿に書いているいるという苦労もあるそうで、

 

そう思って読むとまた違った見方ができるかもしれません。

 

幼少時代の話が中心ですが対人関係のトラブルの話ばかりではなく
幽霊？や優しいおばあちゃんとの出会いなどどこか切ない話や
成人して看護学生時代や看護師として働いた時代の話も
織り交ぜてあってバラエティーに富んでいます。

 

特に看護師時代に自殺を図ろうとする話は衝撃的です。

 

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