草川為先生の作品の龍の花わずらい。
砂漠のオアシスを統べる龍の一族であるシャクヤには許婚が2人。
どちらと結婚するかはその両手に刻まれた竜胆と薔薇の咲き誇る数しだい。
2人の許婚に翻弄されながら平和に過ごしていたシャクヤでしたが
龍の力を手に入れようと画策する何者かの影が迫っていて――・・・。
ドキドキとハラハラが満載のラブファンタジー!
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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龍の花わずらいのあらすじは?
その昔、人間と恋に落ちた龍が砂漠にオアシスを作りました。
豊かな水を蓄えたオアシスはたくさんの人が集まって町となり
龍の一族はその地を治める統率者となったのです。
代々、龍の力を受け継いだ子孫が当主を務めるきまり。
争いを避けるために五家と呼ばれる5つの家から
順番に伴侶を選び龍のオアシスは平和を保ってきました。
次期当主であるシャクヤにも生まれたときから許婚がいました。
一回り近く年上のクワンは警察局の役人でとってもクールな人柄。
許婚であるシャクヤにもズケズケと遠慮のない言葉を浴びせるほどでしたが
一目会ったときからシャクヤにとっては愛しい人だったのです。
そんなある日、シャクヤはクワン会いたさに
城を抜け出した先で何者かに襲われそうになります。
すんでのところを助けてくれたのはフードを目深に被ったひとりの男。
なんと彼は5年前に行方不明になった
元婚約者のルシンだったのです――・・・!
龍の花わずらい
彼は死んだものと考えられていたので代わりの伴侶として
クワンが選ばれたのですがルシンが生きていたとなれば話は別。
2人の許婚のうちどちらを伴侶とするか選ばなくてはなりません。
シャクヤの母である当主はこんな提案をします。
「今日から1年後、より多くの花を咲かせている方を婿に迎える」
シャクヤの右手にはルシンと婚約した証である薔薇が
左手にはクワンとの証である竜胆が刺青で入れられています。
その花はシャクヤの恋心に呼応して増えていくのです。
つまりはこの1年の間によりシャクヤをときめかせた方が勝ちということ。
シャクヤの左手の竜胆にはすでに5つの花が咲き誇っていました。
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龍の花わずらいのネタバレとその後の展開は?
ルシンは行方不明になった際に記憶を失っていてたまたま居合わせた
踊り子に拾われ今日までお世話になってきたとのこと。
手の甲に刻まれた薔薇の刺青を頼りに
龍のオアシスまで辿り着いたのだと言います。
記憶は戻らないもののシャクヤには親愛の情を感じるらしく
許婚として薔薇の花を咲かせようと
甘い言葉やスキンシップでシャクヤに近付きます。
幼い頃は控えめで大人しかった彼の豹変ぶりに
シャクヤは戸惑いますが
頑としてクワンへの想いを貫こうとします。
そんな彼女の気持ちを揺るがす出来事が――・・・。
感情が高ぶると龍に変身してしまうほど力を色濃く
受け継いでいたシャクヤがクワンの身に危険を感じて
龍になってしまったときその暴走を止めたのがルシンでした。
龍の頭に抱きつきながら顔をなでたり鼻先にキスをしたり・・・
これにはたまらずシャクヤも平静を取り戻しました。
この一件でシャクヤの右手に薔薇の蕾がついてしまったのです。
クワンが好きなのにルシンにときめいてしまう心を
シャクヤはなんとか抑え込もうとしますが・・・。
龍の花わずらい
そんな中、公務として出向いた緑陰のオアシスで
思わぬ人物と再会することになります。
宴の余興として呼ばれたのはルシンの恩人であり師匠でもある踊り子。
城の書物から彼女が追放されたシャクヤの父の浮気相手であるかも・・・
と疑っていたルシンが問いただそうとするのですが――
実は女装した父ハクライその人であると明らかに。
相次ぐ不自然な砂嵐の真相を解明するために
追放という形でカムフラージュして調査をしていたのです。
ルシンを助けたのは本当にたまたまでしたがその背景に
なにかの意図を感じてこれまで無言を貫いてきたのだそうで。
浮気が原因で追放されたと思い込んでいたシャクヤは
父の無実を知ってほっとするのでしたが――・・・。
ふたたび起こる砂嵐が不吉な運命をも運んできたのです。
ハクライが守ってきた龍の宝珠を巡り
その力を我が物にしようと画策する者たち。
そして誰よりも信頼してきたクワンのまさかの裏切り。
シャクヤは龍のオアシスを守りきることができるのでしょうか?
両手の花は果たしてクワンとルシンの
どちらを想って咲くのでしょうか?
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龍の花わずらいの感想は?
草川先生の作品は根底にやさしさが溢れていて好きです。
悪人にもちゃんと感情があってその先に救いがあるのがいいですね。
龍の花わずらいのメインはなんといっても複雑な三角関係。
龍の花わずらい
タイプの違う2人の許婚に読み手のこちらも
ドキドキハラハラさせられちゃいます。
途中までは本当に一方的にルシンが不憫で
勝算なんてまったくないように見えるんですが
恋ってやっぱりわからないものですよね。
龍の花わずらいは全部で7巻。
一気読みするにはちょうどいい長さじゃないでしょうか?
ぜひ楽しんでみてくださいね。
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