森恒二先生の作品の自殺島。
自殺を繰り返し常習指定者となってしまった者たちが
生きることを放棄することで送られる自殺島。
そこに足を踏み入れた者は二度と戻ることのできない場所。
主人公・セイたちの運命はいかに――?
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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自殺島のあらすじは?
オーバードラッグに左手首の傷により
病院に運ばれたセイ。
胃の洗浄も終わり血も止まって一命を取り留めたものの
なんとセイは常習指定が付いている者でした。
年々増えている自殺者。
セイもその1人で一命を取り留めたセイに医師は
生きる権利が保障されていると同時に生きる義務もあり
義務をはたさないのは権利を放棄することだと
この国ではそれが本人の自由意志に任されていると言います。
生きることを放棄したいセイは終わらせてほしいと言い
医師はセイに書類にサインをし眠りなさいと言うのでした。
これでやめられる・・・
すべてから自由になりたい・・・。
しかし目を覚ますとそこは海で近くには女性が・・・。
死んだはずなのに死んでいなく
なぜか見知らぬ島にやってきていたのです。
しかもそこにはセイだけじゃなく多くの人たちがおり
みんな眠らされて連れてこられた様子。
セイが目覚めたときにそばにいた女性の手首には
リストカットの傷がありました。
そしてその島には立札があり本島とその周囲1kmの海域は
自由にしてもいいけどそれ以上の周辺海域に侵入する場合
領海侵犯となり命の保証はしないと書かれていました。
それを見た者たちは何の冗談かと思うのですが
1人だけ本当にあったんだと言い出す者が・・・。
そう、ここは自殺島。
自殺島
爆発的に増えている自殺者の医療や
社会復帰支援などの費用が国で支えきれなくなり
当事者の自由意思を尊重すると切り捨てる。
殺すことも死ぬことも幇助できないから
IDを取り上げて島流しにした。
ここにいる者たちはみな自殺し生きることを
放棄した者たちだったのです。
しかも次の瞬間、崖の上から次々の飛び降りる者がおり
セイの目の前で自殺をしていく・・・。
自殺島に連れてこられたことや目の前で人が
死ぬところを見てしまったためみんなパニックに。
そんなとき1人の青年が落ち着こうと言い出し
その後、みんなのリーダー的存在になる男。
彼の名はリョウ。
自殺未遂者とは思えない前向きな性格の持ち主。
皆で島の中を歩き食べ物や飲み物など
民家やお店の中を探しますが水すらありません。
そのためまた最初の場所に戻り自殺をしようとする者
山なら沢があるかもと山の中に入ろうとする者など
バラバラになっていこうと・・・。
そんな中、水源を見つける前に体力を失って
山から出られなくなるし素人が沢を見つけるのは
難しいと言い出す者もいました。
その青年はカイといいセイの知り合いのようで――。
水も食べ物ない自殺島・・・。
自殺未遂者に残された道は
ここで死ぬことしかないのか――。
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自殺島のネタバレとその後の展開は?
何も口にすることができないまま
島の中を歩き続ける人たち。
もう限界に近づいている感じでしたがそんなとき
河口を見つけることができたのです。
脱水症状になりかけていたため
倒れる寸前に水を飲めた感じでした。
ここまでみんなを引っ張ってきたため
リーダーのようにリョウにこれからどうするのかと
みんながリョウを頼りにしていましたが
リョウはそんなこと自分で考えろという様子。
そんな中カイが狩猟採集の生活を言い出しました。
水だけでは1ヶ月も生きられないため
活動するためには食べ物を得るんだと。
当然、原始的生活なんてできないと
言い出す者もいました。
ただここでの生活はすべて自己責任で自由。
おりるのも生きるのも自分で決める・・・。
生きたい人は協力しなければ生きられないため
生きたい人は協力しようとカイが言い出し
その言葉にリョウも賛同し握手を。
その2人の握手にセイは希望がでてきたような
そんな気になったのでした。
自殺島
島について3日・・・。
やっと本格的に活動を始めバナナを見つけたり
網を使って漁をし始めたりします。
みんなで協力をするうちにまとまっていく人たち。
それでも自殺をする者もいましたが
みんなで生きようとしていくのです。
またセイも川でシカを見つけたことで
自分で弓を作り猟をすることにするのでした。
だんだんと島での生活にも慣れ
自分たちの力で生きていけるようになったある日
リョウがイカダを作り
この自殺島を出ようと言い出したのです。
立札に書かれていた生命の保証はしないという内容から
殺されるかもしれないということ・・・。
それでもリョウはどうしても戻らないといけない
理由や場所があり島を出るのです。
リョウは無事に自殺島から出られるのか・・・。
リョウが殺されるかもしれない危険をおかしてまで
戻りたい理由とはなんなのか・・・。
そして島に残ったセイたちはどうなってしまうのか――。
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自殺島の感想は?
タイトルから気になってしまった本作。
冒頭から主人公であるセイが自殺未遂をし
送りこまれることとなった自殺島。
医師に生きることを放棄するかと聞かれたら
誰だって死ねるのかと思いますよね。
渡された書類に何が書かれていたかはわかりませんが
やっと死ねると思ったら目覚めたら見知らぬ島・・・。
しかも次々と死ぬ人を目の前にしたら
誰だってパニックになりますよね・・・。
最初はリョウやカイに従うだけでダメダメな感じの主人公でしたが
弓を作り猟をするようになってからだんだんと力強くなって行っています。
自殺島
リョウが島を出ようとしたことで
リーダーを失い大丈夫かという感じになりますが
リョウの島を出たい理由を聞いてしまったら
止める事なんてできません・・・。
それにしても自殺未遂者を切り捨てた自殺島。
政府たちはこの自殺未遂者たちが生きる気になっても
島から出してくれることはないのでしょうか・・・。
そしてセイたちは今後どうなっていくのか
かなり気になってしまいます。
絶望から生きる希望を持ち始める本作。
自殺未遂者たちがこれからどうなっていくのか
読んでみてはいかがですか?
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