東村アキコ先生が描く姫武将・上杉謙信の一代記、雪花の虎。
――時は戦国。
数多の武将たちが国獲りに名乗りをあげる中
一人の名将がいた。
越後の虎と呼ばれた上杉謙信である。
自らを毘沙門天の生まれ変わりと信じ戦国の世を戦い続けた武将。
謙信には一つの俗説がある。
――それが謙信は女性であったというもの。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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雪花の虎のあらすじは?
謙信を身ごもった時、母親であるお紺は
不思議な夢を見たと伝えられています。
ある晩、夢枕に目元の涼しげな美形の修行僧が立ち
こう問いかけられたというのです。
「あなた様の腹をしばしお借りできぬか?」
お紺は夫に伺いを立ててからでないと答えられないと返すと
修行僧はこう言って去ったのだと・・・。
「明日の晩にまた来るので、それまでにご主人に聞いておくように」
翌朝、夫の長尾為景に夢の話をするとそれは
神の化身であるとして喜んだといいます。
二日目の晩、再び僧は現れます。
――ただし本当の姿である毘沙門天として。
雪花の虎
毘沙門天は現世に現れるにあたりお紺の腹を借りたいと申し出て
お紺はそれを承諾し身ごもったのが謙信であったのです。
謙信には五つ上の姉である綾姫、十八歳年上の兄・晴景がいました。
嫡男である晴景は明らかに大将の器ではなかったのです。
それゆえに、父・為景は腹の中にいる謙信に
過度な期待を寄せたのですが
生まれた子どもは・・・女児だったのです。
ここから姫武将・謙信の物語が始まります。
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雪花の虎のネタバレとその後の展開は?
男児が生まれるとばかり思っていた為景は怒ります。
しかし生まれてきた子を見れば大きな赤子であり
骨も太く足の平もがっしりして男の子のよう。
為景は考えた後、生まれた赤子に「虎千代」と名付け
姫武将として育てることを決意します。
7年後、虎千代は本当の男児にも負けないくらいの
腕白な子どもに育ち刀と弓矢で遊ぶのが何よりも好きであったそうです。
長尾家の居城であった春日山城は日本史上
最も大規模な戦国最強とも謳われる山城でもありました。
その春日山城の模型を作り虎千代はよく城攻めの遊びをしていたのです。
このような武将としての才覚を見せる虎千代を
父・為景が可愛がらないはずがありません。
いくら毘沙門天の生まれ変わりとされ
戦が好きであっても虎千代は女子。
雪花の虎
そんな虎千代を綾姫は心配そうに見守ります。
そして虎千代に一緒に花の種を植えようと誘います。
花よりも芋がいいと思っている虎千代。
兄・晴景もそれを手伝いますが彼の武将として情けなく思える
発言を聞いた虎千代はこう言って駆け出してしまいました。
「花なぞいらぬ! 花なぞ見とうない!」
芸事を好み明らかに武将としての資質に劣る晴景に対し
女子とはいえ毘沙門天の生まれ変わりとされ戦好きの虎千代。
その虎千代に為景は戦の勉強をするのに
良いところがあるが行ってみるかと話します。
そうして虎千代は春日山の麓にある林泉寺へ預けら
ここで彼女は約5年間過ごします。
後に伝えられる名将・上杉謙信の素養はここでの
厳しい修行によって培われたと伝えられています。
この寺での修行から姫武将・謙信の伝説が始まったのです。
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雪花の虎の感想は?
謙信女性説から発した一代絵巻。
やはりこの作品の見どころは謙信の戦ではないでしょうか。
武将とはいえ女性である謙信がこれからどのように
戦国時代を生き抜いていくのか?
そして宿命のライバルともいえる
甲斐の武田信玄とどのように絡んでいくのか?
興味は尽きません。
雪花の虎
ちなみに信玄は一般的に知られている髭面ではなく
柔和な感じの美青年として描かれています。
もう一つは謙信の兄弟子にあたる宗謙。
謙信とは修行先の林泉寺で初めて出会い
その後30年に渡って共に生きていくことになります。
彼と謙信の関係も気になるところです。
並みの男性よりも男らしい謙信、彼女の紙面での活躍に期待大です!
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