岩明均先生の作品の寄生獣。
突如として地球上に飛来した正体不明の生物。
それは人間の脳に寄生し超人的な能力で他の人間を
捕食する寄生生物(パラサイト)だった!!
ごく普通の高校生・新一は間一髪のところで
パラサイトの寄生を免れるが
それが寄生したのは彼の右腕だった。
そしてそれから新一とそのパラサイトとの
奇妙な同居生活がはじまり・・・。
謎の寄生生物と共生することになってしまった
高校生の数奇な運命を描いた名作。
新一は果たしてこの運命を生き抜くことができるのか!?
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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寄生獣のあらすじは?
地球上の誰かがふと思った。
人間の数が半分になったら
いくつの森が焼かれずに済むだろうか・・・。
人間の数が100分の1になったら
垂れ流される毒も100分の1になるだろうか・・・。
みんなの未来を守らねば。
「それ」の大きさはテニスボールくらいの大きさで
ゆっくりと街に飛来していきます。
地面に到達すると二つに割れ中からは
ミミズともヘビともつかない生物が
まるで本能であるかのように人間を探し始めます。
ときにそれは人間の住む住宅やマンションの扉をも通過し・・・
寝ている人間の耳や鼻から侵入しその脳を捕食し乗っ取るのです。
高校生・泉新一のもとへもそれはやってきました。
偶然音楽を聞いていた新一は
イヤホンをつけていたため侵入を免れます。
鼻から侵入しようとしたそれに気づいた新一は
ヘビだと勘違いし退治することにしますが
新一の手から入り込み脳を目指して進みます。
そこで新一はそばにあったコードで自分の右腕を縛り
間一髪脳への侵入を防ぐのでした。
寄生獣
一方、脳を乗っ取られてしまった人間は
完全にその寄生生物の人格に支配されており
本能に従って人間の捕食を開始。
まずは家族からそしてその被害は徐々に拡大していくのです。
新一はその後も普通に高校生活を送っていましたが
自分の意思とは関係なく
右腕が動いてしまうことに違和感を感じ始め・・・。
あるときそれが原因で不良に絡まれてしまった新一は
またも自分の意思とは関係なく動く
右手のおかげで不良たちをボコボコにしてしまいます。
何かがおかしいと原因を突き止めようとする新一。
自らの手を切り付けようとしたその瞬間
新一の右手に宿っていた「それ」が正体を現すのです。
新一がコードで自らの腕を縛り脳への寄生を阻止したおかげか
それは右手に留まるしかなく成長してしまった
今の姿ではもう脳への寄生は不可能だというのです。
思いがけず奇妙な生物と共同生活を
送ることになってしまった新一の運命は?
そしてパラサイトによって人間の捕食が増え始め
次第に新一はその生物との戦いに巻き込まれていくことに・・・。
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寄生獣とネタバレとその後の展開は?
突如飛来した寄生生物(パラサイト)によって
次々と脳を乗っ取られ寄生されていく人間たち。
人間に寄生したパラサイトはもはや人間のものではなくなった
頭部を自由自在に操り自らの欲望を満たしていきます。
彼らパラサイトは高い知能を持ち
次第に人間社会に紛れ込んでいくのです。
ですが所詮は人間の体に寄生しているだけのパラサイトは
首から下の人間の部分が致命傷を受けると
まもなく死に絶えてしまうことも明らかになってきます。
そのため他の人間に速やかに寄生し直すか他のパラサイトの
体の一部に同居するかしか生き残る術はないのです。
そんな中、右手を乗っ取られてしまった高校生・新一は
人間社会のことを学習し知能を高めていくそのパラサイト・ミギーと
共生することを余儀なくされてしまいます。
同時期に各地で起こるパラサイトによる「ミンチ殺人事件」が
ニュースでも大きく報道されるようになり
新一は唯一真実を知るものとして葛藤しはじめます。
ミギーらパラサイトはその身に備わっているレーダーで
同種を見分ける能力を持っており
人間の人格を持たしたままでパラサイトと共生するその存在が
他のパラサイトに危険視されるようになっていきます。
ミギーは自らの保身しか考えていない一方で本体である新一に
命の危険があると自分も死んでしまうため他のパラサイトから
狙われるたびに新一の剣となり盾となり戦っていきます。
そんな中、新一の高校の教師として赴任してきたパラサイト・田宮良子や
彼女が紹介したパラサイト・Aなどと関わることになります。
田宮はともかくAから敵視されてしまった新一は
高校に侵入してきたAと対峙することになりますが
ミギーの機転でAに致命傷を負わせることに成功します。
その後、新一の最も恐れていた出来事が起こってしまいます。
寄生獣
旅先で宿主を探していたパラサイトに遭遇してしまった新一の両親。
母親は殺されパラサイトに寄生されてしまい
父親もそのパラサイトに怪我を負わされてしまいます。
殺し損ねた父親を殺すため新一の自宅にやって来た
母親の姿をしたパラサイトに新一は動揺し何もできないまま
心臓を貫かれて致命傷を負ってしまうのです。
それでもミギーの能力で少しずつ再生した新一は
その後からある特殊な能力が身につくようになります。
ミギーの細胞が体内を巡った影響から
人間離れした身体能力を手に入れた一方でミギーは
時々4時間の深い眠りにつくようになってしまいます。
そんな中でも母親を殺したパラサイトに復讐するために動き出す新一・・・。
そして次々と現れる強敵たち。
そんな過酷な戦いの中でも精神的な支えになる
同級生・里美の存在も大きく物語に関わってきます。
寄生生物による世界を創ろうと目論む政治家・広川も現れ
新一の戦いはますます激化していきます。
人間たちも次第にパラサイトの存在に気づき掃討に乗り出すのですが・・・。
新一、パラサイト、人間たち・・・三つ巴の戦いの行く末は?
新一は戦いに勝利し平穏な生活を取り戻すことはできるのでしょうか?
注目のラストは、ぜひご自身で!
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寄生獣の感想は?
20年ほど前の作品であるにもかかわらず
いまだコアなファンも多いこの作品。
最近では記憶に新しい実写映画化や
アニメ化などもされてそのブームが再燃しました。
未だ問題となっている環境汚染などのテーマも盛り込み
その独特の世界観や驚くべき展開の数々など
高く評価されているのも納得の作品です。
改めて読んでみるとそのテーマについて
考えさせられることも多くありました。
特に印象的だったのは主人公である新一と共生することになった
パラサイト・ミギーが人間について語る場面。
自分たちパラサイトより人間の方がよっぽど
多くの生物を殺し食べていると新一に言う場面です。
寄生獣
パラサイト達の悲しい生態なども作品の中で明らかとされていき
田宮良子が考える自分たちは一体何のために
生まれてきたのかというくだりは心に刺さります。
パラサイトは生殖能力はなくたとえパラサイト同士で
性行為をしたとしても生まれてくるのはただの人間・・・。
では一体自分たちは何のためにこの世に生を
受けたのか・・・田宮良子は苦悶するのです。
個人的に好きなシーンはその田宮良子にまつわるシーンで
お腹に人間の子供を宿した彼女に生まれる母性や
人間らしい感情が垣間見えるところは必見です。
彼女がどんな行動をし人間の子供を出産し
どんな結末を辿るのか・・・まだ読んでいないという方は
ぜひ読んでもらいたいと思います。
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