東村アキコ先生の作品の海月姫。
クラゲが大好きな女の子・倉下月海が暮らすアパートは
東京だけれど華やかさとは無縁の
昭和の香りがあふれる男子禁制アパート天水館。
そこに住む住人達は腐女子と言われるような個性的なヲタクばかり。
ある時、月海は大好きなクラゲを救ってくれた
綺麗な女の子を部屋に泊めました。
するとその子は・・・?
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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海月姫のあらすじは?
月海はクラゲが大好きな女の子。
イラストレーターを目指して上京した彼女は東京の
キラキラした世界とは馴染むことが出来ず 行きついた先は
腐女子が集う「天水館」というアパートでした。
そこは仕送りに頼って生活をしている
キラキラした毎日とは無縁の女子ばかりが生活をする
男子禁制のアパートです。
自らを「尼~ズ」と呼ぶ彼女たちはれっきとした
ヲタク集団でいわゆる腐女子です。
月海はそこでの生活に居心地の良さを感じ
ぬるま湯の中で毎日の生活を送っていました。
そんなある日、月海はペットショップで
本来は一緒に飼育することが望ましくないクラゲが
2匹一緒に飼育されているのを目にします。
大好きなクラゲが弱ってしまう。
海月姫
なんとかショップ店員に伝えようとするのですが
コミュニケーション障害でもある月海は
言葉を発することが出来ません。
そこに現れたのはお姫様みたいな女の子。
さっそうと現れてクラゲを助け出してくれ
恩人のように感じていたその女の子を自分の部屋に泊め
翌朝起きてみるとなんとその子はえ?男の子??
蔵之介と名乗る女装男子をアパートに入れてしまったこと
男性と一緒に過ごしていることにパニックになる月海。
しかし退屈な毎日を送っていた蔵之介は
月海と天水館の住人達に興味を持ち始めます。
はたしてみんなの運命は――?
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海月姫のネタバレとその後の展開は?
蔵之介は実はとある政治家の息子です。
政治家が愛人である女優との間に作った子供が蔵之介でした。
父親に引き取られてからは政治家にだけは
なりたくないという気持ちとファッションの世界で
生きていきたいという野望を持ちながら
女装男子として生活をしていました。
ある日蔵之介がこっそりと月海自宅に連れ込み
全身コーディネートしてみたところ
そこにあったのは「原石」でした。
飾れば綺麗になる月海をもっと光らせることに
興味を持った蔵之介は天水館の住人に高級食材で近寄り
いつの間にか自然に天水館に入り浸るようになります。
蔵之介の兄・修は政治家の秘書として
活躍をしている30歳の奥手な男性ですが
蔵之介が着飾った月海を見て一目ぼれをしてしまいます。
そして月海もほのかに修に恋心を抱くのですが
恋愛下手な二人はなかなか進展しません。
モテモテの人生を送ってきた蔵之介は
その様子を歯がゆく見ていたのですが
なぜか心の奥がちくんと痛むのを感じます。
そんな中、土地開発計画の一環で何と天水館の
取り壊しの話が持ち上がってしまいました。
私たちの居場所がなくなる!
そんな危機的な状況を救うため蔵之介が
尼~ズたちと一緒に孤軍奮闘を始めます。
きっかけは月海の話。
海月姫
月海がクラゲを好きになったのは母親の影響でした。
病気で亡くなった母親との思い出はクラゲの水族館。
そこで母親は月海が大きくなってお嫁に行くことになったら
クラゲのようにふわふわとした
ドレスを作ってくれることを約束してくれます。
その約束を果たす前に母親を亡くした彼女にとっては
クラゲはとても特別な存在なのでした。
その話を聞いて蔵之介はひらめきます。
「そうだ。クラゲのドレスを作ろう」
そして天水館を買い取るための資金源としようと。
政治家の息子である力を借りてマスコミを通じて宣伝をし
ファッションの世界とは無縁だった天水館の住人達と
力を合わせて自分たちの居場所を守り抜く。
いったい蔵之介と月海そして尼~ズの
これからはどうなってしまうのでしょうか?
そして無事に天水館を取り戻すことはできるのでしょうか?
また月海と修、そして蔵之介との恋の行方は――?
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海月姫の感想は?
腐女子とは言わないまでも誰しもがちょっとしたこだわりや
自分一人で楽しみたい世界を持っているのではないでしょうか。
人と関わることが苦手でもちょっとキラキラしたい。
誰か王子様のような人が現れて
私の人生に少し新しい風を送ってほしい。
現れたのはお姫様でしたがそんなシンデレラストーリーを
彷彿とさせるようなテーマがふんだんに盛り込まれています。
その相手が腐女子であることが
共感しやすい部分であるのかもしれません。
海月姫
これがもし可愛い女の子の成功した話であれば
ここまで面白さがなかったように感じます。
ストーリーも綿密に作りこまれており
作者のこだわりを垣間見ることが出来ます。
映画化もされた話題の作品ですが映画以上の深みや
面白さが詰まっているように感じました。
あなたもヲタクの世界をのぞいてみませんか?
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