小花美穂先生の作品のこどものおもちゃ。
タレントとしても活躍する明るく元気な女の子
倉田紗南の悩み事といえば
クラスの男子を束ねている羽山秋人の傍若無人ぶり。
モメごとを避けて大人しくしていた紗南でしたが
とうとう堪忍袋の緒が切れて怒り爆発!
家庭環境や生い立ち、友情や恋愛など
目まぐるしく動いていく環境の中で
子どもたちは大人が思うよりも
はるかにしなやかな心で対処していきます。
重いテーマを小花先生ならではのコメディタッチで
読ませてくれる涙あり笑いありの痛快コメディ!
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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こどものおもちゃのあらすじは?
小学6年生の紗南は「劇団こまわり」に所属しながら
芸能活動をしている明るい元気な女の子。
かなり風変わりな髪型がトレードマークの小説家のママと
紗南のマネージャー兼ヒモをしている
玲くんと笑顔が絶えない毎日を過ごしています。
そんな紗南の学校生活も楽しさいっぱい――とはいきません。
最近クラスでは若い女の先生いびりがはやっているのです。
クラスの男子たちを仕切っているのは
羽山秋人といういかにもひねくれた男子。
先生がすぐに泣いてしまうこともあって調子に乗った
男子たちのせいで授業が全然進まないのでした。
イライラを溜めつつも“めんどーなこと”を避けたい紗南は
グッと堪えていたのですがある日インクを入れた
水鉄砲で悪乗りを始めた男子たちに怒り心頭。
水鉄砲を奪うとボスの羽山の顔面めがけて発射――。
「・・・もし今ピストル持ってたら、私も1人殺してるな。
いい加減にしなよ、あんた!」
紗南が宣戦布告すると勢いがついた女子たちも
これまでの不満を口々にぶちまけるのでした。
今度は紗南がターゲットにされてしまうかも・・・
という周囲の心配をよそに
男子たちの標的になったのは別の女子。
彼女のひと言が羽山の気に障ったらしく
裏庭の池に連れていかれてしまったのです。
池の水を吐き出しながら苦しむ友達の姿に
紗南の中でプツンとなにかが切れ――
羽山に駆け寄ると思いっきり殴り掛かります。
こどものおもちゃ
羽山も負けじとこぶしを振り上げるのですが
紗南は劇団こまわりできたえた
ステップを駆使してパンチをかわしていきます。
このままではラチが明かないということで
2人っきりで話し合いをしようとする紗南。
羽山にどうしてこんなくだらないことをするのか問います。
「・・・なにもかも気に入らねぇんだよ・・・お前もだ」
これまでとは一転して鋭い視線を向ける羽山は
紗南の首を思いっきり絞めつけて
これ以上の干渉を止めさせようとします。
あまりの力の強さに青ざめる紗南でしたが
これで諦める彼女ではなく――。
「そんなオドシにビビる私じゃないわよ!」
これ以上羽山の好き勝手にさせまいと徹底抗戦を誓うのでした。
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こどものおもちゃのネタバレとその後の展開は?
羽山が先生に対して強気だったのは
ある秘密の写真を握っているからだと知った紗南。
すでに仕掛けた勝負に負けて手も足も出せない状況の彼女は
卑怯だと知りつつも羽山の
“恥ずかしい写真”を撮って脅迫する手段に出ます。
協力してくれるのは羽山の唯一の友達である剛くん。
羽山の家の前で茂みに隠れながら
彼が外出するのを待つのでしたが・・・。
家族との折り合いが悪いらしく姉との諍いを目撃してしまいます。
「あんたは悪魔だ。あんたさえいなけりゃ・・・」
一瞬見せたさみしげな羽山の表情に
紗南は思わず見入ってしまったのでした。
それでも作戦決行した紗南と剛くんは
バッチリ羽山のパンツ丸出し写真を収めることに成功。
写真を盾にこれから大人しくすることを誓わせます。
ようやく問題も解決――のはずですが紗南の心には
羽山だけに冷たい彼の家族の姿が残るのでした。
どうやら羽山の母は出産の際に亡くなってしまったらしく
そのさみしさから姉は羽山に当たるように。
忙しい父親ともすれ違いがちで
彼は夕食を1人外で済ませているようなのです。
いびつな家族にガマンができない紗南は
ちょうどオファーがあったドラマに羽山家を重ねて
メッセージにするべく演技に気持ちを込めます。
放送日に羽山家を訪ねた紗南はニッコリ笑顔で言うのでした。
「ぜひ見てほしーんです、羽山のバカ家族に」
親子丼バカと命名しつつ羽山がこれまで学校で
起こした問題や家庭での状況について一気にまくし立てて
紗南は羽山家をあとにします。
こどものおもちゃ
そして公園で夕飯を食べている羽山を見つけると
無理やりお母さんごっこを始めるのでした。
イヤイヤながらも写真の件で脅された羽山は従うしかありません。
そのころ羽山家では紗南の出演したドラマを見て
姉が涙を流していました。
紗南は羽山に膝枕しながらドラマの中の台詞を口にします。
「あーちゃん、ママはね・・・あーちゃんを愛してるから・・・がんばってうんだのよ。
だから・・・ママの分も・・・がんばって生きてね」
羽山が熱っぽいことに気付いた紗南が
彼を家に連れ帰ろうとすると
ちょうど羽山父が迎えにくる途中でした。
「・・・すまない・・・」
羽山を軽々と抱き上げる父の背中を紗南は笑顔で見送ります。
彼の家族をどうにかしたいという気持ちは
ちゃんと伝わったようでした。
ちょっとずつ心の距離を縮めていく紗南と羽山は
その後もお互いの存在を支えにしながら
たくさんの問題に立ち向かっていくことになります。
中でも紗南の出生の秘密が世間に公表された際には
母や玲くん以上に羽山の存在が大きくなっているのを感じることに。
時にはすれ違いお互いの気持ちが見えなくなってしまいますが
離れれば離れるほどにかけがえのない存在なのだと思い知る2人。
中学生になりあることが原因で羽山が
生死の境を彷徨うことになった時も
羽山にとって紗南は誰よりも心の支えになったのでした。
そしてようやく付き合うことになった紗南と羽山は
ぎこちないながらも幸せを嚙みしめるのです。
そんな矢先に羽山が家族でロスに
引っ越しすることになってしまい――・・・。
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こどものおもちゃの気になる結末は?
突然のことに戸惑う羽山でしたが紗南なら笑顔で
受け入れてくれるだろうと思って話を切り出すと――・・・。
予想に反して紗南はロス行きを拒むのでした。
自分も紗南と離れたくない羽山は父に説得を試みるのですが
いつになく頑固な様子で聞く耳を持ちません。
実は父は羽山の動かない右手の手術と
リハビリも兼ねてロス行きを決めたのです。
そんなことは知らない2人はお互いが離れなくては
いけない状態だということを実感します。
子どもだから仕方ない羽山にとっても家族が
いっしょに住むのは大切なことでわかってはいても
紗南の心は現実を受け止めきれなくなります。
そして彼女は心の病にかかり表情を失ってしまうのです――・・・。
動揺する玲くんに反して母はいたって落ち着いた様子。
実はこの症状は2度目のことで紗南が幼いころに
まったく同じ病を患っていたのです。
その時は紗南と母とが血のつながりのない
親子であるということを彼女に話して
聞かせたことが引き金となっていました。
急に発症した名のない病“人形病”は
15日間続いたあとに急に治ったきり。
その間の記憶を失くしていることからも
紗南が忘れたままにしておいたのですが
羽山の引っ越しの話がきっかけとなり
再発してしまったのです。
表情を失いぐったりと眠る時間が増える紗南。
こどものおもちゃ
幼いときよりも症状は深刻で
食事もあまり摂れずにどんどん衰弱していきます。
また現実逃避からか羽山のことを忘れてしまう日も――・・・。
迫るロス行きの日を前に焦る羽山は
紗南の願いを聞き入れて2人で駆け落ちすることに。
2人っきりで過ごす中で紗南と羽山は
ようやく自分の弱さをありのままにさらけ出します。
「お前がオレのことでそんなんなるなよ!!笑えよ!!
笑ってロスなんて近いって言っ・・・」
初めて涙を見せる羽山を紗南は
しっかりと抱きしめてごめんねと繰り返します。
羽山も自分と同じように不安だったのだと知り
紗南は長い夢から覚めたように表情を取り戻したのでした。
父から手術とリハビリの話を聞いた2人は
前向きに離れる日を迎えます。
電話やファックスでのやり取りも時間が経つにつれて
少なくなっていき心が離れかけているのかもしれないと思う母をよそに
羽山は日本の高校へ進学を決めたことを連絡してきます。
子どもたちのたくましいパワーは
キラキラ輝く未来を照らすのでした。
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こどものおもちゃの感想は?
アラサー世代にとってはすごく懐かしい作品ですよね。
こどものおもちゃをリアルタイムに読んでいたり
アニメを楽しみにしていたりした人も多かったのでは。
なかなかショッキングな内容でしたがギャグを織り交ぜながら
展開していくストーリーに夢中になったものです。
今回久しぶりに全巻読み返してみて
色褪せない作品にグッと引き込まれてしまいました。
こどものおもちゃ
特に紗南と羽山との絆が深まっていく1~4巻は
なぜかずっと泣きながら読んでいました。
紗南と羽山の2人が愛しくて仕方がなかったです。
今読み返してみても心に伝わるものがたくさんあり
こどちゃ世代の人もそうでない人もぜひ読んでみてくださいね。
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