ジョージ朝倉先生の作品で実写映画化された溺れるナイフ。
ナイフ=10代の自意識を描いた、ジョージ朝倉先生の大人気作。
キラキラと輝く美少女・夏芽と、神様に愛された少年・航一朗との物語。
その圧倒的な世界観に、胸がちりぢりに焦げるような切なさに溺れてください。
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溺れるナイフのあらすじは?夏目と航一朗の物語
小学6年生の望月夏芽は、雑誌の読者モデルをする美しい少女でした。
カメラを向けられるたび、言い表せない高揚感を味わう彼女。
モデルの仕事は、足りない何かを探す夏芽に、刺激を与えてくれるのでした。
しかし突然、父の故郷に引っ越すことを告げられます――。
父の故郷は東京から遠く離れた、浮雲町というド田舎。
ここの老舗旅館の跡取りであった父は、実家と絶縁関係にあったのですが、病で気が弱くなった祖父が勘当を撤回。
家業を継ぐことになったのでした。
東京を離れたくない夏芽でしたが、問答無用で浮雲町に連れてこられてしまいます。
なにもない田舎に辟易し、東京に戻ることばかりを考えて過ごす日々。
しかし、1人の少年との出会いが、夏芽を変えていきます。
溺れるナイフ
コウちゃんと呼ばれるその少年は元大地主で、今も絶大な権力を持つ長谷川家の跡取り息子。
教師でさえ注意できない存在の彼は、傍若無人な振る舞いをしているのでした。
「この町のモンは全部オレの好きにしていいんじゃ」
圧倒的な存在感を放つ航一朗が、夏芽には発光して見えます。
そして、火つけ祭りで自由に飛び回る姿を見た夏芽は、どうしようもなく彼に惹かれていく一方で、航一朗に自分の存在を知らしめたいと強く願うのでした。
「体の中がざわめいて。わたしだって力を見せつけてやりたいの」
そんな時、有名カメラマンである広能から、写真集を撮りたいというオファーが。
コウに勝ちたい夏芽は、この仕事を引き受けることにします。
中学生になり、写真集が発売されたことがきっかけで、航一朗と夏芽は付き合うことに。
ぎこちなくも初々しい青春を謳歌していた2人でしたが――。
夏芽のファンを名乗るストーカーによって、2人の運命は大きく歪んでいってしまうことになるのです。
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溺れるナイフのネタバレや夏目と航一朗の結末はどうなる?
ストーカー男・蓮目によって拉致され、犯されそうになった夏芽でしたが、なんとか未遂に終わります。
夏芽を助けに来た航一朗は、穴に落ちた夏芽を見つけるも、隠れていた蓮目に一方的に殴られ・・・、フラッシュバックによって身動きを取れなくなってしまいます。
結局、航一朗の親友である大友が助けを呼んだおかげで、夏芽の父親たちが現場にかけつけ、2人は保護され蓮目も逮捕されることになりました。
しかし、穴から救い出された夏芽が見たのは、呆然と涙を流す航一朗の姿で――・・・。
「あんなヤツわたしの目の前でぶっ殺して欲しかったのに!!コウちゃんならそれくらい――」
理想と現実とのギャップは、やがて大きな溝となって2人の間に横たわることになります。
溺れるナイフ
結局、2人は別れることになり、事件以来、『コウちゃん』も『自身の光』も失ってしまった夏芽。
暗く沈んでしまった毎日に光を射してくれたのは、航一朗の親友・大友の底抜けな明るさでした。
すべてを受け止めてくれる大友は、夏芽にとっては太陽のような存在で、大友のおかげで笑顔を取り戻したのです。
一方の航一朗は暴力に逃げる日々で、夏芽とも大友とも疎遠に。
別々の人生を歩んでいた2人でしたが、心の奥にはお互いの存在があり、高校生になった2人は、偶然の再会を経て一線を越えてしまいます。
その後、大友に別れを告げた夏芽は、いろいろありましたが、航一朗とも二度と会わないと約束をすることに。
最終巻に向けて、胸が苦しくなる展開が続きます。
ここは作品を読んで世界に浸ってもらいたいので、あえて詳しいネタバレはしないでおきますね。
私は新刊を読み終わるたびに、深いため息をついたのを今でも思い出します。
結末では、2人の姿は描かれていません。
アナウンサーがニュースを読み上げるシーンでおしまいです。
「-女優の望月夏芽さん(55歳)が、幼なじみの資産家の男性と入籍されました。お相手は息子で俳優の望月春太さん(16歳)の実父でもあり――」
この数行だけで、激情を抱えた十代を経て、寄り添うことが叶った2人を想像することができました。
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溺れるナイフの感想!監督である山戸結希は原作のファン
映画化ということで久しぶりに読み返したのですが、やっぱり心に響く作品でした。
一巻を終えるごとに、もどかしくていたたまれなくて、胸がちりぢりになるような熱さを覚えます。
キャッチコピーに、『気高くあやうい十代』とあるのですが、核心を突きすぎてて、他に代用できる言葉が浮かばないです。
幼さゆえの拙さとか向こう見ずな感情とか、あとは万能感とか・・・、全部ひっくるめてキラキラきらめいて見えます。
個人的には、夏芽がコウちゃんを見つめる目が好きでした。
溺れるナイフ
熱に浮かされたようなじとっとした視線。
恋とかいうかわいいものだけじゃない感情を内包しているような。
大好きな作品なので、映画を見るのが楽しみであり不安でもあるのですが・・・。
監督である山戸結希さんは原作の大ファンらしいですね。
愛する夏芽たちに再び溺れたいものです。
もう一度始めから読み返したくなってきました。
気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!
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