幼い頃、母に殺されかけた絲子は、冬弥という少年のおかげで笑顔を取り戻し、成長した2人は冬弥の育った村で、幸せになるはずでした――・・・。
因習の残る村が隠す、おそろしい真実とは?
青の母やフクロウの正体、そしてドブメとは一体なんなのか?
茂木清香先生が紡ぐ、美しくもおぞましい物語。
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青の母のあらすじは?青の母コドクの中で子を孕む
7歳の誕生日、母に無理心中を図られた絲子(いとこ)。
すんでのところで助かりましたが、母は電車にひかれて死亡。
死の淵でも笑っていた母の姿が脳裏に焼き付き、絲子は笑顔が怖くなってしまいます。
表情を失った彼女を周りの人たちは、「人形のようだ」と言います。
その後、父もいない絲子は施設で育ちます。
事故の影響で足が不自由になった彼女は、おもちゃのピアノを弾きながらこう言うのです。
「しゃだんきの音、こっちに来る電車の音、
ほねがおれる音、肉がつぶれる音、なにかがとびだす音」
奏でるのは歪な音ばかり。
かたわらで聞いていた冬弥に、「人が死ぬ音よ」と説明すると、彼はそっと絲子の手を鍵盤から外します。
冬弥はどんな理由かは知りませんが、たまに施設にやってきて遊んでいく少年でした。
周りの人間を拒絶していた絲子でしたが、寄り添うようにそばにいてくれる彼に、次第に心を許していきます。
![青の母](https://cmoa.akamaized.net/data/image/title/title_0000086876/VOLUME/100000868760001.jpg)
青の母
そして年月が経ち、冬弥のおかげで絲子は笑顔を取り戻しました。
2人は結婚をすることに。
冬弥の故郷は山奥にある水籠村で、古くからの習わしが多く残っているところでした。
2人はここで婚儀を行う予定でした。
婚儀の前夜、絲子は自分そっくりに作られた人形と対面します。
この水籠村は、昔から伝統工芸品として、人形を作っているといいます。
婚儀の際に、村の男が自ら作った、花嫁の人形を奉納するというのが、この村の習わしの1つだったのです。
そして婚儀の日。
冬弥との未来に幸せを噛みしめる絲子でしたが、事件が起こってしまいます。
人形を奉納する際、先に火にくべられていた人形が、急に話し出したのです。
そして絲子の頭の中に、幼い頃によく聞いたあの『人が死ぬ音』が・・・。
呼応するように、会場の人形たちが一斉に歌い出します。
「アオノハハ コドクノナカデ コヲハラム」
そのとき、衝撃とともに壁を突き破って、得体のしれない大きな怪物が飛び込んできます。
村人たちが『ドブメ』と呼ぶそれを従えるのは、フクロウの面をした男。
彼らは列席者たちを殺していき、さらには冬弥までも――・・・。
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青の母のネタバレとその後の展開!絲子が人形に!?
1話から怒涛の展開を見せた青の母。
繊細な美しい絵と、おどろおどろしい世界観がマッチして、あっという間に話に引き込まれてしまいました。
因習の残るこの水籠村には、まだまだ秘密が隠されているようですね!
ドブメに襲われた冬弥でしたが、なんとか一命を取り留めていました。
一方の絲子は気を失ってしまい、その間に村人による儀式をされ、絲子の魂は人形へ移されてしまったのです。
人形として目覚めた絲子は、同じ顔の老婆3人から状況を説明され、生身の絲子の体を見せられます。
どうやらその体は、『青の母』にされるらしいのですが・・・。
意識はあっても、人形の体ではどうすることもできない絲子。
![青の母](https://cmoa.akamaized.net/data/image/title/title_0000086876/VOLUME/100000868760001.jpg)
青の母
あとは燃やして処分されるはずでしたが、あることをきっかけに、人形の体が動くようになるのです。
そして絲子は、高熱により床に臥せっていた冬弥を連れて屋敷を逃げ出し、山奥へと逃げる途中で2人は、『スズメ』と名乗る子どもに出会います。
その子はドブメを連れていましたが、婚儀をめちゃくちゃにしたあのドブメとは違うようで・・・。
束の間の安息を過ごしますが、すぐに追手はやってきます。
追手を食い止めるドブメ。
ドブメは負傷をしてしまいましたが、スズメは絲子に逃げるよう促します。
絲子は冬弥を抱えて不気味な小屋へと逃げ込みましたが、そこにはなんと、たくさんのお腹の大きな女たちが・・・!
皆、一様にうつろな表情をしています。
その中には、婚儀で舞を披露した巫女の姿もあり、彼女もやっぱり大きなお腹を抱えていました。
異様な状況に立ち竦む絲子でしたが、追手を気にして小屋に留まります。
しかしその後、衝撃の光景を目撃することに!!
物語が進めば進むほど、明らかになる事実と深まる謎。
読者を魅せてやまない展開に、ゾクゾクが止まりません・・・。
一層見逃せない面白さに、続きを一気に読みたくなります!
ぜひ、自分の目で楽しんでみてくださいね!
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青の母の感想と茂木清香のその他の作品は?
1巻の表紙に惹かれて試し読みをしてみたこの青の母。
ぐいぐいと引き込む物語にすぐにハマってしまいました。
絵も独特の雰囲気があって、村の景色やドブメの姿、物言わぬ人形の表情などゾクっとするくらいでした。
どこかで見たことある絵だなと思っていたら、『スイッチウィッチ』の作家さんなんですね。
![スイッチウィッチ](https://cmoa.akamaized.net/data/image/title/title_0000081548/VOLUME/100000815480001.jpg)
スイッチウィッチ
スイッチウィッチもとても面白かったですが、民俗学のにおいのする本作は、私の好みにドンピシャでした!
山奥の因習とか村人に似せた人形とかツボなんですよね。
でも、人形のくだりでちょっとツッコミたいことが。
冬弥の作った絲子の人形・・・クオリティ高すぎませんか!?
確かに水籠村では人形が伝統工芸らしいですけど、それにしたって上手すぎる。
村に伝わる風習ってことは、男たちはみんな人形を作る修行でもするんでしょうかね?
まあそれはさておき。
絲子の愛する冬弥という人物は、かなり曲者のにおいがします。
村の習わしはどこまで知っていたんでしょうか?
全て知っていて、身寄りのない絲子に狙いをつけていたとすれば、優しい顔の下に隠された素顔は、おそろしいに違いありません。
青の母とはなんなのか、そして絲子自身の能力や生い立ち、フクロウの正体など・・・、まだまだ謎は山積みです。
物語がどんな結末を迎えるのかますます楽しみです!
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