仲間りょう先生の作品の浮世絵風なタッチで描かれた
磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~。
とある江戸時代、立派な武士を目指しているつもりの青年が
ぐだぐだした日々を過ごすだけのギャグ漫画。
本作は連載と同時にFLASHアニメが作られたりネットやTVアニメのCM枠で
30秒ほどのショートアニメ(豆アニメ)などでも話題となりました。
またギャグ漫画ではありますがミュージカル形式での
舞台化もされた人気作品でもあります。
磯部磯兵衛物語のあらすじ!磯兵衛とゆかいな仲間たちの物語
物語の舞台は江戸時代の大江戸八百。
主人公の磯部磯兵衛は髪結をする父上のおかげでそれなりの生活をしながら
立派な武士になるべく自分なりに修行を続ける青年でした。
ところが口だけ達者な磯兵衛は自堕落で適当な性格が災いしてか
立派な武士への道は遠のくばかりです。
そして今日も今日とて磯兵衛は自分に甘い母上の目を盗んでは
大好きな春画を読み耽るばかりでした。
武士道学校に通うも遅刻の常習犯だったり自己弁護や見苦しいと言い訳。
磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~
またあるときは剣の腕を磨くこともせず近所の子供をだまして
剣術の先生気取りをしてみたりなど。
こうした武士の風上にも置けぬようなダメダメっぷりでもありました。
さらに磯兵衛の趣味はと言えば春画以外に昼寝と妄想。
気が向いたときに自身のモチベーションが上げるのが得意で
時にはトンデモない行動力を発揮したりもするのです。
こんな磯兵衛ではありますが友達の中島や団子屋の看板娘らと共に
騒動を起こしながらやっぱりぐだぐだな毎日を過ごすだけで終わるのでした。
大江戸浮世絵ぐだぐだギャグ漫画。
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磯部磯兵衛物語のネタバレ!処する?処する?おかしな言いまわし
本作はギャグ漫画でありながらボケやツッコミが
存在しないコンセプトで作られました。
元はジャンプ休載作品の代替掲載された読みきりでしたが
1作目でアンケートハガキに反応があったと共にネット上では多くの人々から
おもしろいの声が上がったことでも大変話題となった作品です。
連載と同時にFLASHアニメを作られましたが
これはジャンプ史上初めての試みでもあります。
本作では徳川将軍や平賀源内など時代背景に
統一性がないまま何人かの歴史上人物が登場します。
磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~
中でも15代続いた徳川の将軍を15人兄弟と見立て自分らに敬意を示さない
磯兵衛に対し「処(しょ)す?処しちゃう?」といった台詞が人気となり
ネットや子供たちの間で流行るなど一気に話題となりました。
その後アニメでは「さしすせ処す〜 処するとき〜♪」をただただ繰り返す歌詞を
軽快な音楽に乗せて多くの人が口ずさめる歌にもしていまいました。
また人気浮世絵師であった葛飾北斎は作中では“鉄棒ぬらぬら”のペンネームで
春画を描いており春画好きの磯兵衛はもちろん彼のファンでもあるようです。
100歳になってもなお「神の領域の春画」を磯兵衛に約束するも急死。
後に孫娘のお北に憑依した北斎は、死んだ後も得の修行を続けるのでした。
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磯部磯兵衛物語の感想!説明できないおもしろさがある磯部磯兵衛物語
どこか脱力した面白さを感じる『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』。
この作品には強烈なギャグやパンチの利いたキャラなどが
あまり登場せずただただ磯兵衛が自分の周りの人々と
ぐだぐだガチャガチャしているだけなのです。
ところがそのぐだぐだでテキトーな磯兵衛の
言動が大変おもしろいから困ります。
立派な武士を目指すと言っておきながら
母上の目を盗みながらどうにか春画を読もうと奮闘します。
磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~
さらには弱いものには強気で強いものには下出に出たりと
絵に描いたようなダメダメっぷり。
なのに憎めず思わず読み返しては笑ってしまい
何時しか中毒性にも似た面白さにはまってしまうのです。
何が起こるわけでもないのに世間やネット上では
確実に何かを起こしているらしい『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』。
皆さんもこの作品を読んで磯兵衛と共に
ぐだぐだな大江戸ライフを楽しみませんか?
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