枢やな先生の漫画の黒執事。
黒衣の燕尾服に身を包み屋敷の一切を仕切る
美貌の執事、セバスチャン・ミカリエス。
料理、給仕、庭木の手入れまであらゆることに万能であり
有能な彼が仕えるのは名門貴族ファントムハイブ家の
幼き伯爵シエル・ファントムハイブ。
人間離れした能力を持つ「あくまで執事」の執事と
その主人が繰り広げる英国ロマンスミステリー。
黒執事のあらすじは?
英国の名門貴族ファントムハイブ家の伯爵シエル・ファントムハイブは
まだ12歳の少年でありながら玩具メーカー・ファントム社を経営する天才実業家。
三年前、何者かに両親を殺されたシエルは
広大な敷地を誇る屋敷に使用人たちと暮らしています。
使用人たちを束ねているのはセバスチャン・ミカリエスという名の美貌の執事。
漆黒の燕尾服を着こなし仕事はてきぱきとしているのに
物腰は穏やか頭もよくシエルの秘書的な役割も担っています。
失敗ばかりの使用人たちに代わり料理、給仕、庭木の手入れまで
屋敷の一切を取り仕切るセバスチャンは
どんなに褒められても「あくまで執事ですから」と謙遜を忘れません。
実はシエルのもう一つの顔は英国女王の密命を受ける「女王の番犬」で
セバスチャンの真の姿はシエルと主従の契約を交わしている悪魔。
両親を殺した犯人への復讐を果たすため
「女王の番犬」と「悪魔で執事」が英国の闇を暴いていきます。
黒執事のネタバレとその後の展開は?
ファントブハイブ家にお客様が訪ねて来ることになり
主人のシエルにお客様を丁重にもてなすよう命じられたセバスチャン。
さっそく使用人たちとおもてなしの準備に取り掛かりますが
シェフのバルドロイは料理を炭にしてしまうし
ハウスメイドのメイリンはティーセットを粉々にしてしまうし
庭師のフィニアンは庭の草木を枯らしてしまいました。
準備をやり直そうにもお客様が訪ねて来るまであまり時間がありません。
思案に暮れるセバスチャンにヒントを与えたのは
執事のタナカさんが飲んでいた緑茶。
お客様を庭に案内したセバスチャンはまずは見事な石庭を披露し
この石庭はフィニアンが草木を枯らしてしまった庭を生かしたもので
枯山水にあやめが彩りを加えています。
メイリンが割ってしまったティーセットの代わりに
急須と湯のみで緑茶を淹れ料理は牛肉のたたき丼。
そう、セバスチャンは緑茶からヒントを得て
日本風のもてなしを思いついたのです。
ところがお客様のグラスにワインを注いでいたメイリンが
緊張のあまりワインをテーブルクロスに零してしまいます。
幸いお客様は会話に夢中で気づいていませんが時間の問題です。
真っ白なテーブルクロスにワインが染み込み一滴がお客様の膝に
こぼれようとしたときセバスチャンはテーブルクロスを引き
一瞬にして片付けてしまいました。
もちろんクロスの上に載っていた食器や花瓶を倒したり
動かしたりすることなくクロス引きを成功させたので
お客様はワインの染みに気づくこともありません。
こうしてセバスチャンはシエルの指示通りお客様を
丁重にもてなすことに成功し多忙な一日を終えたのでした。
黒執事の感想は?
黒い燕尾服をびしっと着こなしたイケメンが紅茶を淹れている・・
という表紙からしてオシャレな執事漫画かと思いきやシリアスありコメディあり
ミステリーありファンタジーありの大盤振る舞いの内容です。
シエルがお茶を飲むティーセットは毎回違うデザインが起用されていて
小さな花の柄なども繊細に描かれています。
衣装も細やかなレースや皺が生地の上等さ柔らかさを表現していますし
セバスチャンお手製のスイーツは見た目も美しく美味しそう。
ティーセットのメーカーや紅茶の種類についても
セバスチャンが説明してくれるので勉強になります。
また長身のイケメン執事が成長期前の少年主人に傅いているという
構図にドキドキしてしまう読者も多いのではないでしょうか?
シエルはかわいいしセバスチャンはかっこよくて絵になります!
他にも魅力的なキャラクターたちが多数登場しますよ。
「黒執事」の豪華客船編をアニメ化した映画
「黒執事 Book of the atlantic」は公開も楽しみです。