市川春子先生の作品の宝石の国。
これは今から遠い未来のはなし。
バトル漫画に分類される作品でありながらも独特な世界観と繊細な絵柄で
性別を問わず根強い人気を誇っている宝石の国。
儚くも強く美しい28の宝石たちの生き様をその目に焼き付けてください。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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宝石の国のあらすじは?
舞台は今から遠い未来かつて人間がいたと
言い伝えられている世界です。
地上の生物は海中で微小生物に食われ無機物に
そして長い年月をかけてその無機物から
宝石の体を持つ人型の生き物が生まれました。
この生まれた28人の宝石の身体を持つ者たちは
長い間月人と呼ばれる存在と戦いを繰り返しています。
宝石たちは割れたり砕けたりしても破片さえそろえば
人の身体に戻ることができるためとても長寿。
しかし月人は宝石たちを「装飾品」にするため彼らを襲い
その暴虐から自分を仲間たちを守るために宝石たちは戦っています。
![宝石の国](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/m/KD942260.jpg)
宝石の国
物語の主人公となるのは「フォスフォフィライト」通称フォス。
壊れやすく戦闘能力は皆無、おまけに月人好みの色をした
フォスは自他ともに認める役立たずです。
そのことに不満を抱いている様子のフォス。
それもそのはず宝石たちはそれぞれ戦闘・見張り・医療・工芸などの
仕事の中から自らの得意文の仕事を担当し生活しているのです。
そんなフォスに「先生」こと金剛からようやく与えられた役割とは・・・?
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宝石の国のネタバレとその後の展開は?
先生からフォスに与えられた仕事それは博物誌の制作でした。
幅広く物事を記録する博物誌の仕事ですがフォスは地味だと不満げ
しかしようやく与えられた仕事なのしぶしぶ活動をはじめます。
フォスが目を付けたのがシンシャという宝石。
他の宝石たちと距離を取り月人が現れないにもかかわらず
一人夜間の見回りをしているシンシャ。
それには理由がありました。
シンシャは身体から毒液を出す能力を持ち
戦闘力も高いものの毒液を制御することができません。
毒液が他の宝石につくとそこを削り捨てる処置を
しなければならずそのため周りと距離を置いているのです。
自分の仕事が無益なことも存在が迷惑なことも自覚しており
月人に攫われるのを待っているほどです。
同じ役立たずでありながらも明るくなんだかんだで
周りからも構われているフォスと誰とも交流を持たず
一人宝石たちが活動の鈍る夜の見回りをしているシンシャ。
似ているようで全く非なる二人が中心となり物語は紡がれていきます。
![宝石の国](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/m/KD942260.jpg)
宝石の国
シンシャの心を垣間見たフォスはシンシャに意味のある仕事を
生き方を見つけてあげたいと思うようになります。
そしてシンシャにしかできない仕事を見つけてあげると一方的に約束。
シンシャは表向きフォスを遠ざけながらも
なんだかんだ期待しているような雰囲気です。
フォスはシンシャの扱いについて先生に相談しますが
彼にとっても難しい問題のようで鈍い反応。
なにもできないフォスが今後シンシャのためになにをしていくのか。
28の宝石たちがこの美しくも儚く
残酷な世界の中でどう生きていくのか。
謎が謎を呼ぶ展開から今後も目が離せません。
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宝石の国の感想は?
美しくもシビアで残酷な世界観にぐいぐいと引き込まれる作品です。
これほど絵柄と話の内容があっている漫画が
あるのかと思うほど絵と内容がマッチしています。
物語は人型の28の宝石たちを主軸に紡がれていきます。
人型でありながらも破壊された破片を集めれば
何度でも生成が可能で死の概念がなく最年少のフォスですら
三百歳という気の遠くなる年月を生きています。
僕や彼などという宝石たちですが外見としては女性的で
恐らく性の概念もないのではないかと思われます。
しかし色々なことに一喜一憂心は持ち合わせており
恋愛感情のようなものもある人間なのか
無機物なのかという境界が非常にあいまいに描かれています。
あとはエロくないのに不思議とエロい。(笑)
![宝石の国](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/m/KD942260.jpg)
宝石の国
月人に襲われている場面なども本来であれば
目を覆いたくなるような状況にもかかわらず
痛々しいというより美しく官能的な雰囲気が強いです。
謎が謎を呼ぶ作品でありまだ完結してないこともあり
気になるフラグが盛りだくさんとなっています。
バトル漫画的な要素もありながら題材や絵柄的に
むしろ女性受けするタイプの作品ではないかと思います。
少年漫画程熱い感じのものはいらない・・・
という方にぜひ読んでほしい作品です。
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