石塚千尋先生の自然豊かな青森を舞台にした
見習い魔女の物語『ふらいんぐうぃっち』。
15歳の女子高生・真琴はひとり立ちするために
青森へと引っ越してきます。
まったりとした自然や人々に囲まれながら
真琴ののんびりゆったりとした魔女修行が始められるのでした。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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ふらいんぐうぃっちのあらすじ!魔女たちが集う土地・青森
主人公の木幡真琴は美しい黒いロングヘアーと
おっとりていねいな口調が特徴的なカワイイ女の子。
ところがいつも一緒にいる黒猫のチトと話せたり
ホウキにまたがり空を飛んだりと
つまり彼女の正体は現代に生きる「魔女」だったのです。
![ふらいんぐうぃっち](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/m/KA197060.jpg)
ふらいんぐうぃっち
とは言え物語のタイトル通りに
ホウキで空を飛ぶ事くらいしかできない真琴。
ですが魔女のしきたりに従い高校進学を兼ねて15歳になったら
一人立ちをつまりは魔女の修行をすることになるのでした。
そのため横浜の実家から青森県の弘前市にある
又いとこの倉本圭・千夏兄妹の家へと
預けられる形でお居候をはじめます。
なぜなら自然とともに生きる多くの魔女たちはその自然が豊かで
資源も豊富な東北地方を好んで住んでいたからです。
こうして6年ぶりに訪れた弘前の街。
ゆったりと流れる時間の中、自然豊かなこの街で
のんびり楽しく毎日を過ごす真琴は
少しづつですが新しい魔法も覚えてゆきます。
そんな見習い魔女の“まったりとした修行”の物語が
この『ふらいんぐうぃっち』なのです。
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ふらいんぐうぃっちのネタバレ!方向音痴な魔女見習い
魔女見習いである真琴でしたがおっとりした口調と同様に
性格もきわめてのんびり屋でさらには驚くほどの方向音痴でもありました。
そのため新生活に必要なものを買いに行く際などは
不慣れな弘前の街で迷子になってはと
自分よりはるかに年下の千夏に道案内を頼むほどなのです。
そんな真琴は突然お店で売っていたホウキにまたがると
そのまま空に浮かび上がり目の前に居た千夏を驚かせてしまいます。
魔女であるはずの真琴ですがこんな天然が入った
うっかり者でもありました。
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ふらいんぐうぃっち
とはいえある日のこと自分の魔女のローブを作っていた真琴は
余った予算で千夏の好きな色の布を買い求めローブも作り喜ばれます。
千夏は真琴の事を「まこ姉」と呼ぶほどで
二人は姉妹のようにとても仲が良いのでした。
ところで真琴には本当の姉妹がいます。
茜という名の姉で彼女も真琴と同じ魔女なのです。
茜はホウキで空を飛ぶ事くらいしか出来ない真琴と違い
遠い距離の瞬間移動もカンタンにこなすなど
大変力のある優秀な魔女でした。
ところがその自由な性格のため高校も中退し
以降は携帯も持たぬまま家族にも連絡せずと
気ままに世界中を旅していたようです。
また奔放な彼女のせいで友人の魔女・犬養は
昼間は犬に似た獣人の姿となってしまいます。
ですが後に千夏は魔女の仕事や伝統を一通り経験するために
一人前の魔女である茜へと弟子入りすることになるのでした。
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ふらいんぐうぃっちの感想!東北の自然に包まれやさしい人々に囲まれて
この『ふらいんぐうぃっち』は魔女を主人公としてはいますが
何か大きな事件や魔法で強敵と戦うわけでなくただただ真琴が東北の自然の中
弘前の街でまったりのんびりと過ごす“日常”の物語です。
例えばホウキに乗ってお出かけをする真琴がそのホウキを律儀に
お店の横にある自転車の駐輪場に置いているのには
読んでいる読者は思わずクスリとしてしまうでしょう。
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ふらいんぐうぃっち
そして青森といえばリンゴですが真琴はリンゴの摘花のお手伝いをしたり
畑を手伝ったりといっけん魔女の修行とは縁遠いような仕事を経験します。
さらに山菜採りにお花見、夜の海と弘前の街を
東北の豊かな自然を真琴は作中で満喫するのです。
ところでこの作品一番の魅力といえばのんびりとした主人公・真琴と共に
物語の舞台となる弘前の街の描写ではないでしょうか。
作中では実際にある名所や建物そして美しい街並みや畑に山などが描かれ
見る者へと不思議な懐かしさや憧憬さえ抱かされます。
それもそのはず作者である石塚先生は青森県弘前市出身であり
ご実家はリンゴ農家とその経験や体験がリアルに
そしてダイレクトに作品へと投影されているのですから。
何も起きはしないけれど読んだ人の心には必ず何かを残す
そんな『ふらいんぐうぃっち』を読んで皆さんも
見習い魔女・真琴と一緒に東北の自然をのんびりまったり楽しみませんか?
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