ぼくの言葉は絶対だ――。
病理医の岸京一郎は性格、口、人相最悪で白衣を着ないし
患者を診ない変わり者ですが必ず患者を救う――!
診断10割を誇る病理医ですが日々医師たちの羅針盤となり
人知れず患者を救っていく。
臨床医たちは彼について口を揃えてこう言う。
「彼は強烈な変人だが、極めて優秀だ」と――。
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フラジャイルのあらすじは?
荘望会第一総合病院でとある患者のカンファレンスが行われていました。
景山花梨、17歳、女性。
彼女は昨日13時に階段で頭を打ち裂傷と悪心
発熱・下肢の不快感を訴えているとのこと。
主治医をはじめその他カンファレンスに参加している医者たちは
腰椎椎間板症疑いでX線を撮ったが何もなく頭の裂傷以外
特に問題はないと判断し夕方には退院ということで
カンファレンスを終えようとしていました。
すると後ろのほうで手を上げている1人の男。
岸京一郎という病理部の医者。
フラジャイル
スーツ姿のその医者は周りにいる神経内科の医者たちを一瞥しひと言。
「それ、本気で言ってんの?」
彼は今まで行われていたカンファレンスに物言いをし
椎間板症の根拠がないなら腰のMRIを撮って確定させてくれと
病理医に誤認逮捕の片棒を担がせるなと言い放ちます。
口の悪いこの医者の登場でなんとかMRIをすることが確定し
カンファレンスは終了します。
病理医とは通常患者を直接診ることはありません。
患者から採取した組織などから病気の原因過程を診断する専門の医師です。
岸は性格・口・人相に難があるもののその診断の高さで
他の医者から一目置かれる存在でした。
そして病理部にはもうひとり優秀な人材がいました。
岸の仕事をたった1人でサポートしている臨床検査技師の森井。
彼は通常5人は必要と言われている臨床検査技師の仕事を
たった1人で行っていました。
岸のカンファレンスへの「殴り込み」や無駄口で
どんどん検体が溜まっていくことが彼の悩みの種。
岸に小言を言うことが森井の日課のようになっていました。
とそこへ一人の医者がやってきます。
内科医の宮崎。
先ほどのカンファレンスに参加していた彼女は
上司である主治医が下した景山花梨の診断に疑問を持っていました。
しかし岸はそんな宮崎を冷たく突き放します。
なぜ自分で言わなかったのか結局お前は
自分のことしか考えていないんだと。
病理は患者の血液や排泄物、細胞や体液を分析して
何故そうなったか今どうなっているかなど
目で見えない所からその答えを捜し出す。
例えばその患者の景山花梨がどうして転んだのか
転倒直後に側にいた者がいるなら話を聞けと岸は宮崎に指示をします。
転んだのではなく「崩れ落ちた」のだとしたら
一過性脳虚血発作の可能性がある・・・。
そして宮崎は岸に言われるがまま景山花梨の母親に話を聞くのですが・・・?
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フラジャイルのネタバレとその後の展開!
医療漫画では見過ごされがちな病理医を主人公にしたこの作品。
毎回診断の付けがたい患者が来院し岸の診断を受けていきます。
第1話の患者の景山花梨も結局、一過性脳虚血発作疑いであることが
母親の話によって発覚するわけですが時すでに遅く
先ほどのカンファレンスで腰のMRIが確定し
それを覆し頭のMRIに変えることは不可能だったのです。
正面から行って無駄なら勝手に書き換えればいい――。
先輩医師のパソコンに無断でアクセスした宮崎は
頭のMRIに書き換えることに成功。
そして景山花梨のMRI画像から脳の塞栓の痕跡を見つけ出すのです。
フラジャイル
こうして無事に患者を救うことができた宮崎は岸そして病理に興味を持ち
岸のもとに無理矢理押しかけ病理科に入れてくれと頼み込みます。
最初は嫌がっていた岸でしたが宮崎の熱心な姿勢に仕方なく
病理への転科を認めることになるのです。
こうして岸・森井・宮崎という病理部トリオが誕生し
この3人を軸に物語は進んでいきます。
毎回岸のもとに診断の付けがたい検体がやってくるのですが
それを抜群の腕で診断し人知れず患者を救っていきます。
そしてさらに個性的なキャラクターが次々と登場します。
自称「岸の唯一の友人」の女医の細木や製薬会社「アミノ製薬」営業の火箱
その上司で営業部長や後に新薬を巡って岸と対決することになる間瀬など
息もつかせぬ展開が3人を待ち受けています。
岸の言動ひとつひとつにスカッと爽快な気分になるこの物語を読んで
ぜひ病理のことをもっと知ってもらいたいと思います!
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フラジャイルの感想は?
2016年にテレビドラマ化もされた人気作。
この作品を読むまで病理のことはあまり気にもしてなかったのが
読むとどっぷりハマってすごくこの分野のことが知りたくなりました。
とにかく偏屈医師の岸がカッコイイ!
彼の言動に気持ちが揺さぶられます。
フラジャイル
毎回のごとくやって来る難解な患者とその病名を
彼のその腕で解き明かし救っていくのです。
中には手の施しようがない患者もいるのですが
「救う」のは患者の病気を治すことだけじゃなく
気持ちを「救う」ことも含まれるんだとこの作品は教えてくれます。
時に泣けて笑ってスカッとする。
医療の中ではバックヤードともいえる分野を描いたこの作品
今までにない刺激が満載なのでぜひ一度読んでみることをおススメします!
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