一井かずみ先生のさあ秘密をはじめよう。
苦労の転職活動の末やっとありついた職場は社内恋愛禁止の職場で
ルールを破ったら男子は左遷で女子は謹慎という名の退職勧告があります。
そんな職場で一番のやり手加藤に告白されてしまった真衣。
まだ転職して3週間なのに・・・。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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さあ秘密をはじめようのあらすじ!社内恋愛禁止の会社で告白?
社内恋愛絶対禁止の会社に転職した真依。
ところが転職してまだ3週間なのに告白されてしまった真依。
相手は仕事が出来るエリートと有名な加藤。
さあ 秘密をはじめよう
だけど加藤はワンマンで高飛車で
「エース」と影で揶揄されてる人でもあります。
社内恋愛禁止の会社だからと断ったけど
あれやこれやで加藤の専属補佐にされて
一緒にいる時間が増やされてしまいました。
けれど一緒にいる時間が増えて見えてきたのは
悪評とは違う本当の加藤の姿。
不器用だけど人をかばって誰よりも努力をしている
そんな加藤に真依は徐々にほだされて行きます。
「試しに付き合って、だめだったら断ってくれていい」
そんな加藤の言葉に思わず頷いてしまいます。
こうして二人の絶対秘密の社内恋愛がスタートするのでした――。
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さあ秘密をはじめようのネタバレ!エース加藤の最後の秘密とは?
社内恋愛が発覚した場合は男性は左遷し女性は謹慎という名の
退職勧告があると知りもし自分たち二人のことがバレるなら
きっと私からだとますます緊張してしまいます。
そんな中、同僚から加藤に告白したいので
橋渡しをしてほしいなどと頼まれて
2人のことを隠していく自信がなくなってしまいます。
やっぱり自分では重荷だしまた誰かに告白される加藤を
見るのは耐えられないとお試し期間の間にお付き合いをお断り。
けれど加藤は「そんなに、俺のことが好き?」と嬉しそう。
そう聞かれて真衣はハッとします。
「好きです」言葉にしたらとても気が楽に。
2人はそのままベッドイン・・・のはずが課長からの電話でおあずけ。
その後も主に仕事が多忙な加藤の予定でなかなか初エッチにたどりつきません。
そんな中、加藤が一ヶ月のロシア出張に。
電波が悪くてなかなか連絡がつかなくてちょっと寂しい真依ですが
自分も仕事に打ち込んで気を紛らわします。
ところがひょんなことで真依の携帯が水没。
データもメモリも全滅でバックアップもしてなくて。
折悪しく加藤からのメールが来ていたのですが
それを読むことができないまま動かなくなりました。
加藤の出張中は加藤の補佐は外れて別の人の補佐をすることになり
加藤からの電話が転送されることもなくなってしまいます。
来ていたメールを読めないまま携帯が壊れたと
伝えることができずに真衣はあせってしまいます。
早く帰国した加藤に会えたあとお互いの大切さを
再認識した2人はそのまま一夜を共にしました。
さあ 秘密をはじめよう
その後、加藤の昔の彼女が異動してきて
元カノはまだ加藤に想いがあると知って
真衣は2人の仲が再燃しないか心配しますが
加藤の気持ちは真衣にむいていて心配無用。
けれど元カノの気持ちを考えると真衣の心は少し痛みます。
加藤の同僚が無理やり真衣を加藤の補佐から引き離し
自分の補佐にした時はその同僚は真衣の仕事ぶりや気遣いに
本気で惚れこんでしまいます。
横恋慕が入りつつも順調に愛を育てている矢先
実は真衣と付き合う前から加藤のロシアへの異動が
決まっていたことを知る真衣。
加藤は真衣に言えないままずっと黙っていたのでした。
遠距離恋愛なんてできるのかと不安に襲われる真衣ですが
待つと決意して加藤を送り出します。
そして加藤との遠距離恋愛にも少し慣れてきたある日
思わぬところから加藤と真衣の社内恋愛が発覚します。
会社の女子社員がよく読んでいるファッション誌の1ページ
モデルが街中を闊歩するシチュエーションの写真の隅に
手をつないで歩く2人の姿が映りこんでいたのでした。
早速呼び出された真衣。
シラを切ると腹をくくっていたものの
実際にえらい人を前にすると足がすくむ思いでした。
加藤もロシアから戻ってきて2人で
フロアで話をしている部長と課長のところへ。
そこで加藤が爆弾発言。
「その日、俺が告白した。彼女が彼氏もちなの知っていて」
すると調査に来ていた部長はこう言ってあきれ顔に。
「彼氏がいるなら、なんで言わない」
周囲にいたフロアの人からも次々に後押しの声が。
「つまり加藤がフラれたってことだろ」
「エース、見え見えだったもんね」
真衣と加藤が少しづつ培った周りとの信頼が実を結んで
2人は秘密を守れてこれからも秘密を続けるのでした。
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さあ秘密をはじめようの感想は?
社内恋愛禁止の会社で内緒で社内恋愛をする。
たくさんの横やりが入ってばれて危機に陥ったり
異動で二人の距離ができたり起きる出来事は
どこにでも起きるような社内恋愛の出来事です。
だからこそ会社勤めをしたことがある人には共感が持てると思います。
さあ 秘密をはじめよう
さらにこの作品を魅力的にしているのは
登場人物の心の変遷だと思います。
「どこにでもいる女の子」「特にとりえのないただの若い子」と
評され続けた真衣は本当になにか突出した仕事ができるわけではありません。
だけど人を思いやる気持ちや人の様子を観察して
察する心が備わっているからそういう部分が仕事を助けていきます。
少しづつ少しづつ信頼されて丁寧に人を思う気持ちが
相手にも伝わっていきます。
加藤は誰も信じず頼らないような孤独を好む性質でした。
けれど真衣を通じて世の中のあたたかさを知って
少しづつ心がほどけていくのです。
次々訪れる2人の危機もはらはらしますが
周囲を含めた人のあたたかさのようなものも
とても伝わってくる作品だと思いました。
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