吉元ますめ先生の作品のくまみこ。
クマを奉る神社で巫女をしている少女まちと
ヒグマのナツとの交流を描いた作品。
自分が住んでいる村が田舎過ぎて嫌で嫌で仕方がない
中学生の雨宿まちは仲のよいクマ井のナツ(♂)が止めるのも聞かず
都会の高校に進学しようと奮闘します。
ほのぼのとしたまちとナツとの交流を中心に
個性的な村の子供や婦人会や刑事さん
そしてまちの親戚が勤める役場の人などを巻き込んで
騒動を起こす日常系スローライフ・コメディ。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
サイト内より【くまみこ】と検索。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
くまみこのあらすじ!クマに仕える巫女とクマ井のクマの代表
物語は東北地方の山奥にある超田舎な熊出村が舞台。
主人公の雨宿まちは熊出村の山の上にある
“熊出神社”の巫女として使える中学2年の少女ですが
都会の高校に憧れ進学することを決意します。
ですが生まれてこの方ずっと山奥の村で暮らしていたため
重度の田舎コンプレックスを抱えており
さらに重度の人見知りと極度の機械オンチでもあったため
クマ井のナツ(♂)に反対をされ続けていました。
“クマ井”とは熊出村に生息するクマ一族の名称で
村の伝説では熊井村のクマは村の人間は
絶対に襲わないと“契約”を交わした存在なのです。
くまみこ
そんなクマ井の代表であるナツは熊出神社の巫女となった
まちとは幼い頃から一緒におり都会の高校進学を反対するのは
マチのためであるのと同時にナツがまちから離れたくなかったのが理由でした。
しかし都会の高校に憧れるまちの決心は固く
ならばとナツは「都会の高校へと通学するため」の試練として
幾度となく常識問題を出したり試練を与えます。
まちは初歩の初歩である改札で使う“Suica”と
“西瓜(スイカ)”の違いさえ全くわからないうえ
試しに都会の高校まで行こうとした挙げ句に
急行で真逆の駅へと行ってしまったり散々です。
ところが一方のナツはといえばヒグマの大きく鋭い爪でありながら
器用にタブレットを操作したりインターネットショッピングを見事に使いこなせたりと
まち以上に現代社会に馴染んでしまったクマなのでした。
そんな2人のデコボココンビが携帯の電波もろくに届かない
大自然豊かな田舎で村人や役所の人を巻き込んで織り成すほのぼのコメディ。
サイト内より【くまみこ】と検索。
くまみこのネタバレ!クマ井の正体
熊出村の伝承によればむかし山神の使いである熊へと
村人は生贄の娘を差し出しましたが熊はその娘を好きになってしまい
熊と生贄の娘との間に生まれた者の子孫が熊出村に生息する
クマの一族“クマ井”のクマとなったのです。
そのため熊出村のクマは村人を襲いませんがこれらの事項は
熊出村では機密事項とされており9歳になった子どもは
しきたりとしてクマ井の存在を教えられます。
ですが伝承とはいえ熊と人間の娘とが子孫を残す“営み”の説明ですので
まちの従兄弟である役場の雨宿良夫が子どもたちへと話し聞かせた際には
女の子に全力で嫌がられ興味津々な男の子には
「まちも“やられ”ちゃったのか」と爆弾発言をされてしまいました。
くまみこ
ところでまちが着ているアイヌの民族衣装のようないでたちが
熊出神社の巫女装束なのですがどうしてそのような衣装なのか
村の成り立ちにアイヌの集落が関係しているのかは
まちの祖母らが民俗学者を入れないため不明なままです。
ちなみに制服と巫女衣装しか持たないまちのため
後に“巫女装束デザインコンペ”が開かれることになりました。
また村役場の良夫はナツに対しかなり友好的で
(鍵を使えない)ナツのために蔵の鍵をキーレスエントリーにしたり
ナツの正体がバレそうになった時などは逆手にとって
“ゆるキャラ”として売り出したりかなりの手腕を持つ有能さ。
そのため元は熊出村役場“健康課いきいき係”所属でしたが
ナツのゆるキャラ化「クマ井のナっちゃん」や
まちの巫女装束コンペなどを経て
“わくわく観光課”へと配置換えとなります。
さらにはゆるキャラの大会で優勝したナツのゆるキャラ人気に乗っかり
観光名所のない村に何かをと企てる策士でもあるようです。
また幼馴染の金髪ヤンキー娘こと酒田響に好かれていますが
良夫に対しツンデレな態度であるためなかなか伝わらす
実は人の良い響はまちのご当地アイドル時には良夫により
マネージャーとして巻き込まれてしまったりもするのでした。
サイト内より【くまみこ】と検索。
くまみこの感想!山と自然と田舎と時々クマと
携帯の電波が全く届かずそれでもわずかな期待を胸に
山や崖や木の上で電波受信を調べ一瞬だけ
アンテナが1本立ったことで大喜びをするナツとまち。
熊出村以外の人から見たらナツは人を襲う恐しい猛獣の“熊”ですが
村人にとってクマ井は自分たちを襲わないと契約を交わした
安心できる相手でありまちにとっては友人以上の家族とも呼べる存在なのです。
くまみこ
まちは極度の機械オンチなうえ重度の人見知りで
同年代の友達もおらず引きこもりに近い生活をしていたので
自分自身でもこのままでは村から外に出られないとの危機感から
一大決心し都会の高校に通うことを目指すのでした。
そんなまちを見ていたナツは響とガールズトークの“修行”をさせたりもするのです。
可愛くちょっと打たれ弱い世間知らずな巫女のまちと
頭が良く器用すぎるクマのナツとの楽しくのんびりとした田舎暮らしを
皆さんもこの『くまみこ』で体験してみてはいかがでしょうか。
サイト内より【くまみこ】と検索。