ストーリーな女たちで連載の蕪木彩子先生の作品
望まれない子~虐待が残した心的外傷~。
その中に収録されているはきだめの雑草たち。
父親に性的虐待をされ更には実の弟にも
そして風俗嬢として売られた唯。
そんな唯がホームレスのおじさんと知り合い
雑草のように生きていくと強く生きる女性のお話です。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
サイト内より【望まれない子】と検索。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
【関連記事はこちら】
望まれない子(はきだめの雑草たち)のあらすじは?
不法投棄されたごみの山の近くに
ホームレスのおじさんが住んでいました。
そのおじさんは働きもしないでと
良い大人が何していると社会のクズゴミと
いつも中学生くらいの男の子たちに殴られたり
蹴られたりしていました。
中学生だった唯はそのおじさんが気になり
自分と同じにおいがすると思うのです――。
望まれない子~虐待が残した心的外傷~
そんな唯は家に帰ると父親が自分の部屋で
お金がないかと探していました。
お小遣いもらったばかりだろと
倍にしてあげるから2~3日貸してと
唯にねだってくるのです・・・。
そして唯がどうせまたギャンブルだろうと
貸さずにいるとこっちで我慢しておくかと
唯の体を触りだし唯を犯すのです。
そこに母親が帰ってきて何をしていたか気付くのですが
父親には文句も言わず唯にだけあたりドロボー猫と
出て行けと言って持っていたバックで殴るのでした。
唯は泣きながら不法投棄されたごみの山の近くに行くと
おじさんがやってきておにぎりを食べるかと
優しく声をかけてくれるのでした。
そして唯は心配してくれたおじさんには
不思議となんでも話すことができたのです。
自分が小さいころから父親に性的な虐待を
されてきたことやその様子を目撃した母親に
トンカチでドロボー猫と人の男に色目を使うなと
殴られて病院にも連れて行ってもらえなかったこと・・・。
おじさんは何も言わずにうんうんとうなずいて
物静かに唯の話を聞いてくれました。
唯の父は脱サラをし自営業をしていたものの
失敗し借金をかかえ働く気もなくなり
母親が働いて家を支えていました。
そんなダメな父親にすごく嫉妬するも
なんと母親には愛人がいたのです。
しかもその相手は唯の小学校の担任の教師。
ダメオヤジと離婚して先生と結婚するから
唯も先生の子どもになるんだからと
先生に気に入られるように機嫌を損ねないように
なんでもするようにと言われていました。
そんな担任の教師は唯にソープランドを知っているかと
お風呂場で唯にいやらしいことをしちゃんとしないと
唯の母親と結婚しないと脅していました。
何でも話せるおじさん。
唯はおじさんといると安心できたのです。
そんなある日、唯は父親にソープ・パラダイスという
事務所に連れて行かれ20歳と言うようにと言われ――。
サイト内より【望まれない子】と検索。
望まれない子(はきだめの雑草たち)のネタバレとその後の展開!
唯の父親はギャンブルに女遊びが激しく
借金地獄に陥りその借金のために
唯を騙して風俗で働かせたのです・・・。
いろいろな男の相手をさせられ
働いたお金はすべて父親に。
更には具合が悪いと休んでいると
いつまで寝てんだと仕事しろと
母親も唯の稼ぎをあてにするように・・・。
望まれない子~虐待が残した心的外傷~
また弟の隆はこんな家のせいか
暗い性格に育ってしまい
唯のお風呂を全身を舐めまわすように覗き
仕舞いには唯を犯すのです。
実の姉の唯を――。
そしてこんな家出ていくと戻らなく・・・。
そんな虐待の日々が嫌になり
警察に相談するも19歳なら大人だと
家族間の問題だと話も聞いてもらえない・・・。
どんなときも話を聞いてくれるのは
あのおじさんだけでしたが唯にも彼氏ができました。
ずっと一緒にいたいと幸せな日々。
しかしそんな幸せな日々も続かなかったのです・・・。
サイト内より【望まれない子】と検索。
望まれない子(はきだめの雑草たち)の結末は?
帰りが遅くなった唯を待っていたのは
彼氏とその仲間たちでした。
殴られたりしていたようで顔には怪我があり
ごめんと彼氏は言うのです。
そしてどうせ風俗嬢なんだろうと
4人の男たちに輪姦されるです。
助けを求めても助けてもらえない――。
望まれない子~虐待が残した心的外傷~
男は鬼も同然だった唯でしたが
どんな目に遭っても優しくされたくて
男について行き輪姦されてばかり。
そのせいもあり唯は何度も中絶をし
体も心もボロボロでした。
死のうとしても死にきれず唯の手首には
無数の傷が残りそんな唯はやはりおじさんに
会いに行くのです。
死にたいと言うとおじさんは死んだらいけないと言い
抜かれても抜かれても生えてくる雑草はすごいと・・・。
そしてさみしいならつらいならと
2人寄り添って眠るのです。
おじさんといると安心する唯でしたが
そのおじさんが死んでしまいました。
原因不明の突然死――。
どうして自分を置いていくのかと泣く唯でしたが
警察の人にスケッチブックを渡されます。
唯に残されていたものだと。
そこには満天の星空と雑草が描かれていました。
その絵を見た唯は抜かれてもすぐ生える
雑草のように生きてやると決めるのです。
そして唯は風俗を辞め昼間はバイトをしながら
定時性の高校に通うのでした。
テレビや新聞には連日のように
虐待のニュースがありそのニュースを聞くたび
唯はこう思うのです。
子どもをゴミのように切り捨て
虐待をする大人っていったい何?
わたしたちみたいな子どもを生み出す
今の子の社会っていったい何?と・・・。
しかしそれでも唯は雑草のように
生きていくと思うのでした。
サイト内より【望まれない子】と検索。
望まれない子(はきだめの雑草たち)の感想!
表題作の望まれない子もひどかったですが
このはきだめの雑草たちも更にひどい・・・。
実の父親だけじゃなく弟にも犯され
その様子を見た母親にはトンカチで殴られる・・・。
更には担任の教師にも風俗のようなことをさせられ
父親には風俗に売られるなどひどすぎです。
やっとできた彼氏にも裏切られていて
唯の人生はひどいものでした。
望まれない子~虐待が残した心的外傷~
それでもあのおじさんがいたから
立ち直ることができたんでしょうね。
おじさんがいなかったら唯も今も風俗嬢のままか
なくなっていたかもしれません・・・。
望まれない子の作品ではないですが
虐待のニュースはほんと絶えません。
おじさんのように心の支えになる人が
1人でも多く現れ唯のように1人でも多くの子が
負けずに生きてくれたらなぁと思います。
サイト内より【望まれない子】と検索。