ソウマトウ先生の作品の黒。
大きな屋敷に住んでいる
一人の少女のココと飼い猫のクロ。
二人だけしか住んでいないけれど
一緒に楽しく仲良く毎日を過ごしています。
しかしココはふと思うのです。
このクロは本当に自分の飼い猫のクロなのだろうかと・・・。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
サイト内より【ソウマトウ】と検索。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
黒のあらすじは?
大きな屋敷に二人きりで住んでいる
少女のココと飼い猫のクロ。
昔一度だけ家から逃げ出したことがあるものの
きちんと自分で家に帰ってきて以来
二人は一緒に仲良く暮らしています。
ふと、ココは思うことがあるのです。
今のクロは逃げ出す前のクロとは
別の猫なのではないかと・・・。
しかしそんなわけないかと仲良く一人と一匹
平凡な日々を過ごしています。
ココはそう思いながら日常を過ごしていますが
家の周りにもそしてクロにも実は秘密がいっぱい。
黒
彼女の屋敷の周りには奇妙な化け物が徘徊し
クロはその異形と変わらない生き物のように見えながらも
それらから日々ココのことを守り続けていたのです。
クロは基本的には普通の猫と変わりないながらも
ココを襲おうとする化け物を撃退したり
彼女が熱を出したらそれを吸い取ったりと奇妙な力を使います。
両親がいないココは屋敷で育てているとある薬が作れる
花を医師に売ることで生計を立てています。
一人でも気丈に生きているココですが
しかしそんな彼女を見る街の人々の目は畏怖と
中には侮蔑を含んでいる人すらいました。
そんなことを知ってか知らずかココは今日も
クロと楽しくお屋敷の中で過ごしています。
サイト内より【ソウマトウ】と検索。
黒のネタバレとその後の展開は?
気味が悪い子、化け物と暮らしている・・・
特に兄を化け物に殺されたマリアという少女は
あんなことがあったのに毎日アホ面さげて
笑っているなんておかしいと
ココに対してもクロに対しても攻撃的。
しかし彼女を庇うように街の医師は
面倒を見てあげることをやめません。
ココは事故のことを忘れてしまっているだけ
悪いわけではない・・・
その医師の言葉に嘘はありませんが
彼はココから薬となる花を買っている立場の人間。
とある薬の生成にはココが作る花と屋敷が必要なため
彼女を庇って面倒を見ているという部分もありました。
クロのことを街の人々の多くは化け物だと忌み嫌います。
しかし彼女たちの古くからの理解者は
クロはココのことを守ってくれているのだと考えます。
黒
街の大人の多くはココに対してよそよそしく接し
唯一普通に接してくるミルクという少女も
実際にはココを自分より不幸でかわいそうな子と
みなしているだけでした。
街に蔓延る化け物の姿がまるで見えていないココ。
驚きもしないそして化け物の隊液を浴びても
平然としている姿は確かに「普通」の人々からみると
異質なものでした。
とある事情から化け物を見ることができない
ココを守ってくれるのはクロだけ・・・。
街の人々の自分に対する態度やクロのことを
どこかおかしいと感じながらも
ココは今日も屋敷でクロと一緒に幸せに暮らしています。
サイト内より【ソウマトウ】と検索。
黒の感想は?
主人公の女の子・ココとペットのクロの
ちょっと不思議な日常がテーマ・・・
のように見えますが中身はちょっと不気味で
ぞわっとするテイストの話になっています。
イラスト自体はかわいらしくグロさはありませんが
とにかく不気味・・・。
特に街に蔓延る異形の者たちが不気味でとにかく怖く
基本の絵がかわいいだけに余計その怖さが引き立ちますね。
ココ視点によるクロとの日常パートと
街の人々からみた彼女の異常さ
そして街全体の不気味さが描かれた部分とが
交互に展開されている感じです。
ただそこに対する説明は一切ありません。
黒
ココと一緒に少しずつ色々な謎を紐解き
理解していく感じになります。
化け物の怖さはさることながら人間の怖さも
良く描いているタイプの作品だと思います。
なぜココだけが化け物の姿が見えないのか
明らかに異端である彼女を腫れもののように扱いながらも
閉じ込めたりはしないのか・・・。
この辺りの事情は怖いと同時にちょっぴり切なくなりますね。
謎が多い作品ですが物語が進むにつれ
伏線はどんどん回収されていきます。
3巻という短めの巻数ながらも
読みごたえのある良い作品となっています。
サイト内より【ソウマトウ】と検索。