魔木子先生の作品のうらめしや外伝 かごめ―大正妖怪綺譚―。
帝都の都にあやかしが訪れる。
20歳を迎えると死んでしまう長子の呪い
メイドが長く続かない呪いの館。
そんなわけありのお屋敷ばかりに
奉公先を見つけているのが主人公の瀬戸内かごめ。
あやかしを視たり触れたりすることが出来る
特殊能力を持つ彼女にはメイドの格好で
あやかしを退治しなければいけない使命が課されていた。
その衝撃の理由とは？
そしてかごめの正体とはいったい？！
大正自体を舞台に繰り広げられる独創的なストーリー！！
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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うらめしや外伝 かごめのあらすじは？
駒子はお屋敷で抱えられている女中。
若くして女中としての才覚を発揮し
細やかな気遣いと控えめな性格で
女中としてはかなり高い能力を誇っていました。
そんな彼女が勤めているお屋敷には
よからぬ噂があったのです。
それはお屋敷で生まれた男子の長子には
20歳までしか生きることが出来ない
呪いが課されているというもの・・・。
また駒子には人に言えない秘密がありました。
それは人には見えない物の姿が見えているということ。
駒子が勤めているお屋敷には
この世のものではないものが
存在している姿を見ることが出来たり
動きを察することが出来るのです。
お屋敷の長男に密かに憧れを抱く駒子は
20歳の誕生日を迎えようとする彼の命が
20歳の誕生日に途切れてしまうという呪いなど
信じたくはなかったのでした。
しかし確かにあやかしがお屋敷の中にいることは分かっている。
うらめしや外伝 かごめ ―大正妖怪綺譚―
悶々とした気持ちを抱えながら女中としての務めを
果たしていた駒子でしたがあるとき
飛び入りで女中が増えることになったのです。
その女中は着物を着ている人が多い中、大正時代には珍しい
洋風のメイド服を身に着けた瀬戸内かごめ。
女中としての腕は全くと言っていいほど無能ですが
かごめがあやかしの声を聴き
姿を見ることが出来ることに駒子は気が付きます。
そして駒子がひそかに思いを寄せている
男性の命が危ないと言われるのです。
20歳の誕生日を迎えるその日
大切なその人が倒れ高熱を出してしまいました。
憧れていたその人を死なせたくない・・・。
そんな状況に颯爽とかごめが現れて
思ってもみなかった行動をとります。
果たして長男の運命は――
そしてかごめの正体とは・・・？
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うらめしや外伝 かごめのネタバレとその後の展開は？
かごめは特殊体質であやかしを視たり触ったり
操ったりすることが出来るのです。
それはかごめの出生とも関係があり
かごめの母親は昔江戸で「妖子」と呼ばれるほど
霊能力が強かった女性の子孫。
そして相手の心を霊視することが出来る
「さとり」能力を持つ人でした。
かごめは霊能力が強い血筋の一家に生まれたため
産まれたときから特殊能力を身に着けていたのです。
あやかしに直接触ることが出来る
彼女の最大の特殊能力は「強制除霊」。
あやかしを素手で殴ったり蹴ったりすることで
強制的に除霊することが出来るのです。
あわやあやかしに命を奪われかけていた長男から
あやかしを剥がして退治してしまったかごめ。
おかげで命を救われた長男でしたが
別にいいなずけがいるという・・・。
失恋を経験した駒子は次の奉公先を探そうと思っていましたが
かごめに連れられてかごめの家で居候をすることに・・・。
うらめしや外伝 かごめ ―大正妖怪綺譚―
なんとかごめは葛城財閥の令嬢でした。
どうして令嬢がメイドの格好で妖怪退治をしているの？？
失恋の痛手を味わう暇もなく
それまで見たことがない程大きなお屋敷に連れて行かれ
そこで居候をするようにと言われてしまった駒子。
そのお屋敷でかごめの母親に会いかごめが女中の格好で
あやかしを退治しなければいけない理由を聞かされます。
それはかごめの母親がパーティで出会った
霊能力者と些細なことで喧嘩をして相手の子ども同士に
呪いをかけてしまったという本当にくだらない理由。
その呪いを解くためにはメイドの格好をやめることが出来ず
たくさんのあやかしを除霊しなければいけない。
しかし女中としての能力はゼロに等しい
かごめをサポートするために駒子はかごめと一緒に
いわくつきのお屋敷で女中として働きながら
除霊をすることになってしまったのです。
思わぬことに巻き込まれた駒子の運命は
どのように変わっていくのか――？
またかごめは本当に呪いを解くことが出来るのか？
巻を読み進めるにつれて
次々に明らかとなる真実を読み解きながら
かごめの秘密も明らかとなる！
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うらめしや外伝 かごめの感想は？
大正自体を舞台としたあやかしものもお話になります。
やや難解な話ではありますが絵がとてもきれいなので
スラスラと読み進めることが出来ます。
お話の設定自体もとても面白いのですが
その背景に描かれているかごめの人間的な成長過程や
駒子の優しさそしてかごめの母親の不器用さなど
それぞれのキャラクターのふとした一面を
のぞかせるような場面が多彩に含まれており
とても読みごたえがある作品となりました。
うらめしや外伝 かごめ ―大正妖怪綺譚―
日本の古典ともつながりがありそうなかごめの秘密が気になり
これからの展開が楽しみな作品です。
先に「うらめしや」というかごめの曾祖母にあたる
霊能力が強い女性についてのお話が刊行されています。
うらめしや外伝をより楽しむには
是非そちらの書籍も手に取ってみてください。
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