飯沼ゆうき先生の作品の新世のリブラ。
明治の日本によく似た国・八国。
維新により新しい世が始まったこの国で
民は表向き平等になったはずでした。
しかし現実は逆に格差は広がるばかり
最下層の人々はしいたげられ続けていました。
そんな中でも鈴は幸せに暮らしているはずでしたが・・・。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
サイト内より【新世のリブラ】と検索。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
新世のリブラのあらすじは?
明治の日本によく似た国・八国。
維新により新しい世が始まったこの国で
民は表向き平等になったはずでした。
しかし実際は人の格差はさらに大きくなっており
最下層の人々は虐げられながら
不自由な暮らしを強いられていました。
そんな最下層の地位で生きていながらも
とある小さな里で暮らしている下民・鈴は
生来の頭の良さと才能で
それなりに楽しく日々を送っていました。
里は貧しいし親もいないけれど
みんなが笑ってる暮らしは誰にも負けていない
自分はそれさえあれば裕福な暮らしなどいらない・・・
ずっと鈴はそう思っていました。
新世のリブラ
しかしそんな鈴のささやかな願いは
ある日突然、奪われることになります。
国政を担う侯族の一員・間宮薫が彼の元を訪れ
自分の影武者となることを命じてきたのです。
当然のようにそれを拒否する鈴でしたが
影武者となる予定を自分を知る人間は
全て消さなければならないと
薫は里の人間を皆殺しにしようとしていたのです。
次々と倒れていく顔見知りの人々に
このまま平穏に暮らしていければいいと
そう思っていた彼は考えが変わりました。
彼の相棒のような存在であるイノと共に
里をやってきた一団を返り討ちにしてしまいます。
サイト内より【新世のリブラ】と検索。
新世のリブラのネタバレとその後の展開は?
薫たちの一行を撃退した鈴とイノでしたが里は酷い状態でしたが
しかし誰も鈴を責めることはしませんでした。
たくさんの人が死にそしてこのままでは
里にはさらなる危機が迫ることを悟った鈴は
里を守るために動くことを決意します。
なんと自分が殺した薫に成り代わり
今の国の制度そのものを変えようと考えたのです。
頭は切れるものの今まで貧しい里で暮らしていた鈴。
その道は茨でしたが里を守るためには
この手しか残されていませんでした。
信頼できる友人だと周囲には言い包めイノを傍におき
鈴の復讐劇が幕を開けることになります。
新世のリブラ
いきなり薫の父親と相対することになり
この国の現状がいかに腐っているかを実感した鈴。
彼は薫が鈴に成り代わっていることを見抜いており
鈴のことを殺そうとしますが間一髪でそれを見ぬき
鈴は自身の耳と引き換えに彼を退けます。
薫の父を殺したことで自動的に家督を継ぐことになった鈴。
町を見て回れば一見幸せそうな光景が広がっていましたが
現実は下民たちはゴミのように殺されていました。
維新は失敗した・・・
里を救うためには主張しているだけではだめだ・・・。
国の根本を変えるくらいのことをしでかさないと始まらないと
鈴は危険を承知でさらに虎穴に入っていくことを選ぶのでした。
サイト内より【新世のリブラ】と検索。
新世のリブラの感想は?
架空の日本を舞台に虐げられる立場の人間が
国の改革を目指して伸し上がっていくというストーリー。
割とありがちな題材ながらも主人公が非常にクレバーで
だけどどこか泥臭さもあるところが非常に良かったですね。
こういった話の主人公は大体感情論ばかりが先立ち
読んでいてイライラさせられることも多いのですが
鈴は元々の設定が賢いためそういったことはありませんでした。
しかしそんな鈴を上回るほど一癖も二癖もある人間たちが
次々に登場しますのでハラハラ感がないかといわれると
全くそういうことはありません。
頭脳戦や心理戦だけではなくバトルシーンのような描写もあり
非常に物語自体にメリハリがありました。
新世のリブラ
全体的に緊張感がある中、話は進んでいきますが
幼馴染のイノの存在や鈴本来の性格もあって
ちょっとくすりと笑えるような場面もあります。
思ったよりグロかったり痛い描写があって驚きました。
あと悪いキャラクターは一目でこいつは悪いぞ!と
わかる雰囲気で描かれています。
不気味で人外感すらあるキャラクターもしばしば・・・。
現在3巻までしか発売されていませんが
展開が非常にスピーディーで
あっという間に読めてしまいます。
これからさらに話が盛り上がり
人気が出てほしい作品の一つですね。
サイト内より【新世のリブラ】と検索。