大谷紀子先生の作品のすくってごらん。
幼い頃の夏祭り、目にした金魚すくいの屋台。
金魚すくいは楽しい思い出・・・ですか?
金魚すくいは子供だけのもの?
いいえ、大人になっても楽しいものかもしれません。
――それでは、世界初の金魚すくいマンガの世界へご招待。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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すくってごらんのあらすじは?
物語は主人公・香芝誠が大手メガバンク東京本社から
奈良県大和郡山支店へ左遷されたことから始まります。
学業の成績は常にトップ、入行してからの営業成績も
トップを維持してきた香芝にとって、たった1枚の契約書のミスで
左遷されたことは納得できない出来事でした。
もちろん、そんな状態の香芝の心は穏やかなものではありません。
電車を乗り継いでやってきた赴任先
大和郡山市に対してもいい印象を持っていない様子。
すくってごらん
さらに都会の人間である香芝にとっては
盆地の暑さは信じられないものでもありました。
ガードレールに触れた瞬間、やけどをしかけ
近くにあった水槽に手を突っ込みます。
「お客さん、それ素手じゃなくてポイ使ってくんなきゃだめですよ」
外国人のような男性から声をかけられ
水槽を覗くと金魚が入っていたのです。
これが香芝と金魚のファーストコンタクトでもありました。
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すくってごらんのネタバレとその後の展開は?
金魚問屋『紅燈屋』の店長・王寺から渡されたのは
金魚すくいの道具・ポイ。
中でゆっくりすくっていってくれと促され
店内に入るとたくさんの水槽に入った金魚が。
その光景に目を奪われていると香芝の足元にブサイクな猫が・・・。
猫が苦手な香芝は自分は客ではないと足早に
店から出ようとしますがなおも話しかけてくる王寺にイラついた彼は
東京からとばされて嫌々ここに来たと怒り気味で答えました。
それに対して王寺は香芝にあっさり謝りこう言います。
「せっかくだから、今、手に持っているポイだけでも破いていってください
きっとその心も救われますよ」
怒りのあまり無表情になった香芝は
指でポイを突き破り店から出て行ってしまいます。
その行為に怒ることなくむしろ香芝を気に入った様子の王寺。
香芝の新居はなんと紅燈屋の真正面で部屋で横になっていると
外でのドンチャン騒ぎが聞こえてきました。
その大元は紅燈屋でいい年をした大人が
楽しそうに金魚すくいをしていたのです。
その楽しそうな様子に香芝は一瞬心が奪われてしまいます。
すくってごらん
しかし赴任先の支店での香芝は不機嫌値がMAXの状態。
ちょっとは笑顔を見せろという同僚に対して
楽しくもないのに?と返答する始末です。
昔から空気を読むのが苦手な香芝は
見事に職場の空気を凍りつかせたのでした。
心がささくれだったまま帰宅した香芝は紅燈屋の前で王寺と出会い
昨日の騒ぎに対してクレームをつける香芝。
その彼に謝りつつも水槽を店内に入れるのを
手伝ってほしいと王寺はお願いします。
渋々ながら手伝っていると香芝のそばに金魚が集まってきました。
その理由を金魚は人の気持ちがわかるからと説明する王寺。
そんなことは嘘だと思いつつも金魚すくいに
挑戦する香芝でしたが一匹もすくえません。
そんな彼に王寺が手本を見せます。
その王寺の金魚すくいは早いうえに迷いがなく
金魚に苦しむ時間すら与えない見事なものでした。
なによりもすくっている彼の顔は
心から金魚を可愛がり愛しているのが分ります。
そんな男性2人に声をかけた女性。
それは現代のかぐや姫の別名を持つ美女・生駒吉乃で
一目で恋に落ちる香芝。
左遷先で出会った金魚すくいと美女
香芝の運命を変える出来事でした。
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すくってごらんの感想は?
絵柄はすごく綺麗で読みやすいです。
水の描写なんかはとても美しい。
金魚すくいの競技があることをこの作品で知り
ずいぶんと奥が深いです。
すくってごらん
この作品が連載されていたのはBE・LOVEという雑誌なのですが
同じように一般になじみがない
競技かるたの世界を描いた『ちはやふる』が連載されています。
成績だけの評価で生きてきた香芝はこの街での出会いから
どんどん変わっていくことになります。
作中の香芝の変化、さらには周囲との人間関係の変化は
ぜひ注目して読んでいただきたいです。
すでに完結していて個人的には
もう少し続いてほしかったのが本音ですね。
外伝が出ることを祈っています。
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