渡航先生の小説を堂本裕貴先生がコミカライズした作品の
声優業界の裏側を描いた『ガーリッシュナンバー』。
声優養成所を卒業した主人公が生々しい声優業界の中で成功しようとする物語。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
サイト内より【ガーリッシュナンバー】と検索。
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ガーリッシュナンバーのあらすじ!見た目はかわいいのに性格がクズ?
主人公の烏丸千歳(からすま ちとせ)は女子大生ですが
「つまらない事なんてしたくない」と考え声優養成所に入り無事卒業。
その後は「ナンバーワンプロデュース(ナンプロ)」に所属をすると
晴れて声優デビューを果たします。
そのため大学ではサークル勧誘されるも“仕事があるので”と断り
仕事に向かう千歳は一見声優への階段を着実に登っているようにも見えました。
ところが声優としての千歳はもっぱら「モブ役」ばかりの仕事をこなし続け
その為かなりの辟易とし鬱積した毎日を送り続けていたのです。
実は千歳は声優の事など何も知らず
好きな声優がいないどころか有名な声優さえ知らないほど。
ところが自分の真の実力ならば何時か主役級の仕事が
来るであろうとどこか舐めてもいたのです。
ガーリッシュナンバー
そんな彼女の事を案じ厳しく叱ってくれるのが
事務所のマネージャー兼千歳の兄である悟浄。
悟浄は仕事を舐めている千歳に手を焼きながらも心配し
彼女が何時か主役級の仕事が出来るようにと奮闘します。
一方千歳の方はと言えば毎日繰り返されるモブの仕事を
こなす毎日の中で褒められては調子に乗り貶されても挫けない
鋼の精神とで声優界の裏側を知って行くのです。
――声優志望者およそ30万人。
その中で声優として世に認知されるのは300人程度。
「・・・やばい、わたし・・・声優じゃないかも」
「この業界はおかしい」と言いながら
それでも仕事を続ける千歳の声優&青春ドタバタ・ストーリー。
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ガーリッシュナンバーのネタバレ!派手で華やかな世界のガーリッシュたち
千歳のマネージャーであり兄の悟浄ですが
実はもともと自身も声優だったのです。
しかし売れなかった為に廃業し
ナンプロの裏方としてマネージャーへと転向します。
そのため声優業界を知っている悟浄だからこそ
仕事を舐めきった考えの妹・千歳に対して頭を悩ませてもいるのです。
ガーリッシュナンバー
更に千歳の為にとスタッフや関係者との繋がりを作ろうと
努力をする悟浄ですが当の妹からは「社蓄」扱いをされる始末。
それでも妹の才能を信じ大きな仕事である
主役級を“取る”事を千歳と誓うのでした。
因みに「ガーリッシュ」とは「けばけばしいさま」や
「派手」の「garish」と「少女」の意味を持つ「girlish」を掛け合わせた造語が
タイトルの英語表記「gi(a)rlish」なのかも知れませんね。
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ガーリッシュナンバーの感想!腐りながらもそれでも「声優」を続ける意味
この作品の主人公はカワイイ女の子ながら
公式からも「クズ」と言われてしまう人物。
それは千歳と言うキャラクターが夢や憧れで声優を目指した訳ではなく
つまらない事をしたくないからが理由であったり
物事を自分の都合の良い様に考えがちな所為かもしれません。
とは言え彼女のクズさには多くの人が共感を覚え
特殊な声優業界の中にありながら思わず私たちは
「あるある」と頷いてさえしまうでしょう。
それは本音と建前だったり裏の顔だったり
「あのブドウは酸っぱい」のような負け惜しみであったりと。
つまり主人公の千歳は長らくモブ役ばかりを演じながらも
それでも“声優”を続ける根性のあるクズなのです。
ガーリッシュナンバー
そんな千歳を見守る悟浄は兄としてマネージャーとして
そして業界を知る先輩として彼女を時に厳しく
実は期待を持ちながらに接してくれます。
また彼女の周りには同じようにうだつの上がらない仲間や
意識高い系女子、そして高校生ながら成功した者など様々です。
こうした彼女たち「声優」の生々しくも
虚実入り混じった物語『ガーリッシュナンバー』。
皆さんも声優業界の興味があるのでしたら
そっと彼女たちの日常を
この作品を読む事で覗いてみてはいかがでしょうか?
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