貴志祐介先生・原作、及川徹先生・漫画の作品の新世界より。
舞台は1000年後の日本。
人類は皆「呪力」という超能力を身に着けていた。
主人公・早季が暮らす自然豊かな集落
「神栖66町」では人々はバケネズミと呼ばれる生物を使役し
完璧なまでの理想郷を作り上げていた。
その集落では外敵の侵入を防ぐ強力な結界
「八丁標」によって守られており子供たちは決して
その外に出てはいけないと言いつけられていた。
そんな中、子供たちはこの平和な世界に疑問を持つようになって――・・・!?
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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新世界よりのあらすじは?
神栖66町は利根川を細かく分割した
水路が張り巡らされ船で行き来します。
町は八丁標で囲まれ強力な結界で守られており子供たちは決して
そこから外には出てはいけないと教えられて育つのです。
主人公・早季をはじめとした仲良し5人組の
グループも例外ではありません。
この世界の人類は皆、呪力の目覚めとともに小学校を卒業し
特殊学級に入学することになっていましたが早季たちのグループには
まだ呪力に目覚めたものは誰もいませんでした。
ここでいうところの「呪力」とは物を持ち上げたり
あるいは壊したり出来る能力のこと。
それを応用すればどんなものでも操れるようになるのです。
彼らの話題は呪力が使えるようになったらしたいこと。
岩を砕いてみたい船で移動したい料理を作ってみたいなど
それぞれ様々な意見がある中
早季は「八丁標の外を探検したい」と言い出します。
ここ神栖66町で使役しているバケネズミみたいな
動物をたくさん見たいと言う早季。
そんな早季が想いを寄せる瞬も賛同し
続いて真理亜や麗子も後に続きます。
そんな中、覚は呪力に目覚めないやつもいると言い出します。
新世界より
覚によると呪力に目覚めず小学校を卒業できなかった者は
ネコダマシという大きな猫に連れ去られるらしいのです。
その話を聞いて怖がる面々でしたが一人また一人と
呪力に目覚めていく仲良しメンバーたち。
気づくと呪力に目覚めていないのはその中で早季だけとなっていました。
早季は焦り脳裏を覚が言っていた「ネコダマシ」がよぎりますが
ある日の晩、ようやく呪力に目覚めるのでした。
小学校を卒業した早季は呪力の訓練を行う「全人学級」へ入学し
また再び瞬、真理亜、麗子、覚と一緒になり喜びを覚える早季。
早季はそのメンバーに違う小学校から来た
守を加えた1班に配属されることになります。
クラスを受け持つ熱血教師・遠藤(通称・太陽王)の
指導のもと呪力を強くしていく早季たち。
しかし、ほどなくしてメンバーの一人で
呪力が弱かった麗子が早季たちの前から姿を消し・・・。
呪力が満足に使えないものは何者かに消されるのか!?
そもそも呪力とはなんなのか?
平和に思えた世界に隠された驚愕の真実が明らかとなっていく・・・!!
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新世界よりのネタバレとその後の展開は?
麗子が消えた後、授業の一環として八丁標の外で
7日間の夏季キャンプに出掛けることになる早季たち。
早季たちは仲が良かった麗子の存在がなかったかのように
残りのメンバーで八丁標の外へ出掛けていきます。
全てのきっかけとなった夏季キャンプへと――・・・。
そこで早季たちは普段は人に忠実なはずの
バケネズミから襲撃を受けることになります。
瞬曰く、これは外来種のバケネズミだと。
間一髪のところで「塩屋虻コロニー」の
スクィーラというバケネズミに助けられます。
早季たちを襲ったバケネズミたちは
「土蜘蛛」と呼ばれるコロニーのバケネズミで
塩屋虻コロニーと戦争状態にあることが判明するのです。
一時的に塩屋虻コロニーへと匿われる早季たち。
しかし、さらに残酷な真実が早季たちを待ち受けていました。
バケネズミの戦争に巻き込まれてしまった早季たちはその中で
呪力の秘密とこの世界が誕生した経緯を知ることになります。
呪力の元であるサイコキネシスを巡る抗争により
世界が滅びてしまったこと
その生き残りの末裔が早季たちであること・・・。
その後、早季たち5人は何とか戦争を生き延びて帰途につきます。
その矢先、今度は早季が想いを寄せる瞬に異変が――。
新世界より
呪力が暴走し処分対象となってしまった瞬を救うため
奔走する早季でしたが瞬は自ら命を絶ってしまいます。
悲しみに暮れる間もなく瞬の記憶は早季たちから消され
そこには代わりに良という同級生がいました。
早季は良と関わりながらも自分が昔から知っていたのは良ではなく
別の誰かなのではないかという違和感を持っていました。
そして今度は守や真理亜まで処分対象になってしまい
ふたりはこの町を出て姿を消すことになるのです。
様々な出来事に打ちのめされる早季。
やがて瞬や麗子のことを思い出した早季が取った行動とは・・・?
そして今まで人間に従順な風を装っていたスクィーラが反旗を翻し・・・!!
大人たちにひた隠しにされてきた歴史が明らかになるとき
どのような結末を迎えるのか、必見の作品。
26歳へ成長し大人になった早季と覚が見たものとは?
壮大なスケールで描かれていく作品ですのでぜひ実際にご覧ください!!
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新世界よりの感想は?
貴志祐介先生による人気同名小説の漫画版で
アニメ化されたことでも話題となりました。
漫画版では少々過激でグロテスクな描写もありますが
小説はちょっとハードルが高いと感じている方にはおススメの作品です。
綺麗な絵で読みやすく女性でも読めるような作品に仕上がっていると思います。
12歳から26歳と子供から大人へと成長していく過程での
主人公の心情や葛藤などがわかりやすく表現されています。
ある理由で独自の文明を築いている未来の日本が舞台となっていますが
その中で進化を遂げた架空の生命体が多数登場します。
新世界より
人間に使役されている「バケネズミ」、巨大げじげじ「ミノシロモドキ」
猫の化け物「ネコダマシ」、牛に寄生する生物「フクロウシ」など様々。
中でもバケネズミはこの物語の重要な部分を担っていて
その正体なども明らかとなってきます。
それに加えて練られたストーリーは
実際に読んでみて初めて体験できるものだと思います。
最初はちっぽけな存在だった主人公・早季がどのように町の違和感に気づき
行動していくのか、その成長ぶりにも注目です。
出会いと別れを繰り返し強くなっていく早季と後に彼女を支えることとなる覚・・・
大人たちの思惑に翻弄されながらもまっすぐに真実を追い求める姿は必見。
一読して損はないと思うのでぜひどうぞ。
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