『エルフェンリート』などでも人気を得ている岡本倫先生の作品の
少女たちの命を賭した異能バトル『極黒のブリュンヒルデ』。
何人もの少女たちが次々に非業の死を遂げてゆく――。
死んだとされていた幼なじみの少女と再会した主人公が
魔法使いたちの戦いに巻き込まれてゆくダークファンタジー。
ついに完結を迎えテレビアニメ化もされた
男女問わず若いファン層から絶大な人気を得ている作品。
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極黒のブリュンヒルデのあらすじ!幼なじみの女の子に似た魔法使いの少女
物語の主人公である村上良太はNASAを目指す
大変優秀な高校2年生でたった1人の天文部員でもあります。
良太は学年トップを誇るその明晰な頭脳と共に一度見聞きした事柄を
瞬時に記憶し忘れることのない特殊能力を持っていました。
そんなある日のこと彼のクラスに長い黒髪が美しい少女が転入した事で
天文部で夜空を見上げるだけの毎日を過ごしていた良太の日常は大きく変ります。
転校生の名は黒羽寧子といい彼女の外見は10年前
幼い良太の目の前で転落死した
幼なじみ「クロネコ」にそっくりだったのです。
極黒のブリュンヒルデ
彼女はクロネコではないかと興味を持つ良太でしたが学校帰りの嵐の中
崖崩れに巻き込まれたところを寧子の「魔法」により救われ
それを期に興味以上に恩義を感じるようになるのでした。
実は寧子は非人道的な研究により人為的に作られた「魔法使い」であり
未来予知が出来るもう1人の魔法使い・橘佳奈の「予知」と
寧子の物体を砕く「破撃」により良太は救われたのです。
こうして2人の魔法使い(魔女)である少女と共に
良太は追っ手の魔法使いらを退けながら
徐々に想像を超えた大きな戦いに巻き込まれてゆくのでした。
近未来を題材にした異能サイエンス・ダークファンタジー。
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極黒のブリュンヒルデのネタバレ!魔法使いらの悲しい正体
寧子ら魔法使いの少女たちの殆どは幼い頃に
研究所により攫われた子供たちでした。
子供たちは研究所で「ハーネスト」と呼ばれる3つの特殊な
ボタンが付いた機械を首の後ろに埋め込まれていたのです。
それは魔法使いの彼女たちにとっては犬に取り付けられた
“ハーネス”同様の意味を持ってもいました。
3つのボタンのうち1つは能力を使い過ぎた時や強く押されると
「ハングアップ」し能力が使えなくなる「ハングアップボタン」。
もう1つは「イジェクトボタン」と言って押されると
体がドロドロに溶け原型を保てぬままに死んでしまい
仕様によってそれは遠隔操作も可能な品物でした。
最後の1つは魔法使いによりその効果は様々で例えばある者は
死以上の苦しみで死んだりまたある者は能力が発現し
そしてまたある者は能力と引き換えに身体付随状態から開放されるのです。
また彼女たちは「鎮死剤(ちんしざい)」と呼ばれる錠剤を
一定時間内に服用し続けなくてはならずこの薬を巡って
幾つもの悲しくも凄惨な戦いが行われてしまいました。
極黒のブリュンヒルデ
さらに寧子たちを抹殺しようと送り込まれる刺客でさえ
寧子らと同じ境遇である魔法使いの少女らでした。
彼女たちは寧子や良太の反撃を受け倒されますが何とか生き残り
研究所へと戻ることが出来たとしても今度は研究所の所員らにより
「イジェクト」等で始末されてしまうのです。
こうした過酷な境遇の彼女たちは生き残るために
自身の「魔法」を駆使しまさに命懸けで戦うのでした。
ところがその「魔法」の根源であり根本こそが
実はその首の後ろに施された「ハーネスト」の中にあったのです。
ハーネストは魔法使いである少女たちの脊髄にまで至り
そこには「ドラシル」と呼ばれるアメーバー状の生物が入れられ
実はこの生物こそが「魔法」の発動元だったのです。
こうして魔法使いは自分たちを“魔法使い”にした
研究所に管理される形でその能力を使用し
生きるための過酷な戦いを強いられ続けるのでした。
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極黒のブリュンヒルデの感想!残虐な物語の中に純粋で一途な思いが・・・
この『極黒のブリュンヒルデ』は岡本先生の『エルフェンリート』同様
大変凄惨で残虐な表現が多い作品です。
幼い少女たちが自分の意思に反し体を改造され「魔法使い」とされ
非人道的な手術や扱いにより苦しめられます。
大切な友達や仲間を目の前で大勢殺されたり
逆に追い詰められた上で相手を殺さなくてはならないのです。
魔法使いである少女たちの殆どが皆愛らしく可憐な姿をしているというのに
彼女たちは首を撥ねられ手足を捥がれるなど酷く残虐な殺され方をします。
そして戦わないまでも、「イジェクト」により脊髄や髪だけを残して
その愛らしい姿はドロドロに溶かされ殺されてしまうのです。
極黒のブリュンヒルデ
大きな力により人生を踏みにじられてしまった彼女たちですが
そんな日々の中にあっても誰かを思い一途に相手への思いを募らせて
大切にしようと足掻き続けもするのです。
そしてこうまで残虐な物語であるからこそ「魔法使い」にされてしまった
少女たちの愛しいまでの生き様が浮き立つ『極黒のブリュンヒルデ』。
皆さんもこの作品を読んで寧子たち魔法使いの
命を賭けた戦いを最後まで見届けてみませんか?
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