篠原千絵先生の作品の闇のパープル・アイ。
生まれつき左腕に不思議なあざを持つ少女・倫子。
そのあさが濃くなりだしてからというもの
妙に血の匂いに敏感になり
彼女の周りで次々と奇怪な出来事が起こり始める・・・!!
倫子は一体何者なのか――!?
爆発的な人気で一世を風靡した戦慄のサスペンスロマン大作!
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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闇のパープル・アイのあらすじは?
高校一年生の尾崎倫子は生まれつき左腕に
薄く不思議な形のあざがありました。
今までは特に気にも留めていなかったのですが
最近になってから濃くなってきたような気がするのです。
そんなある日の朝、倫子は朝食の際に誤って
包丁を落としてしまい左足にけがを負ってしまいます。
なんてドジ・・・そう思った次の瞬間
甘い血の匂いに引き寄せられるように
倫子は無意識に自分の血をなめていました。
我に返った倫子は今自分が何をしていたのかわからないまま
病院で手当てをしいつも通り学校へ。
闇のパープル・アイ
そんな倫子に声をかけてきたのは2つ年上の幼なじみ・水島慎也。
彼はルックスもよく周囲からも人気があって
注目の的でしたが倫子とはまだ恋人未満のような関係。
早くどうにかしないと他の人にとられるわよと
授業中にもかかわらず忠告してくる友人達。
彼女たちの私語を注意した生物教師・曽根原は
倫子の腕のあざに注目し声をかけてきました。
そのあざを見て驚いたような表情の
曽根原に違和感を覚える倫子・・・。
その後もドキドキするとあざが脈打つような感じに襲われたり
暗闇で瞳が紫色に光って見えたりと
倫子の身に次々と不思議な事が起こるのですが――・・・。
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闇のパープル・アイのネタバレとその後の展開は?
尾崎倫子はごく普通の高校一年生。
母を数年前に亡くしていたものの父と妹
そして両想いの幼なじみ・慎也との関係もよく
幸せに暮らしていました。
しかし生まれつきの左腕のあざに
翻弄されるようになってしまった倫子。
私の体は、どこかおかしい――・・・!?
足のキズの手当のついでに体も診てもらおうかと病院に向かう途中
倫子は数人の男たちに取り囲まれそのまま拉致されてしまいます。
彼らは慎也を恨む不良グループの生徒たちでした。
慎也に一泡吹かせようと人気のない場所で
乱暴されそうになった倫子は腕のあざとともに
体が熱くなるのを感じ意識が途切れてしまいます。
慎也が駆け付けたときにはその場所はもう人だかりで
そこには獣に引き裂かれたような
無残な不良たちの死体があったのです。
必死になって倫子の行方をさがすと草むらに裸で倒れている
倫子を発見し自分のアパートに連れ帰るのでした。
その時に起きたことを何も覚えていなかった倫子でしたが
まとわりつく血の匂いから
あの不良たちは自分が殺したのだと感じるのでした。
また学校では曽根原に目をつけられるようになり
倫子の日常は一変していくのです。
実は不良たちをけしかけたのは曽根原であり
彼女は人間から獣へ変身する
「変身人間」の研究を行っていました。
もともとその研究を始めたのは曽根原の父親でしたが
誰にも相手にされず学会から追放されており
そんな父親の名誉を回復しようとしていたのでした。
彼女は倫子をあの手この手で変身させようと
執拗に実験を行うようになります。
ついには倫子を監禁し容赦なく実験を繰り返す曽根原。
そんな曽根原の前で変身した倫子の姿は
紫の瞳をした美しい豹だったのです・・・!
闇のパープル・アイ
曽根原はその後も倫子たちの最大の敵になります。
対して倫子が豹人間だとわかっても
彼女を心から支え愛し続ける幼なじみの慎也。
しかしそんな彼らの間に割って入る存在が・・・。
倫子と同じ変身人間のイケメン・小田切貢。
彼は倫子を何かと助けたり変身人間の気持ちを
理解してくれる頼れる存在である一方
普通の人間より短命である
変身人間の種の存続を望んでいました。
三角関係の末、倫子は強引に小田切と結ばれることになります。
しかし短命な変身人間・・・
小田切の寿命ももうすぐそこまで来ていました。
そんな中、倫子を救うために自ら死を選ぶ小田切・・・。
そうして生まれるのが倫子と小田切の娘である麻衣。
彼女は同族同士の純血種でハーフである倫子よりも
格段に強い力を持っていました。
そのため親子二代に渡り曽根原に狙われることになるのですが・・・。
また倫子も曽根原と相打ちのような形で死んでしまいます。
そして成長した麻衣の前に現れる
小田切の甥で黒豹に変身する高階暁生。
彼は最初こそ麻衣を危険な存在であるとして命を狙っていましたが
曽根原を共通の敵とするうちに二人は急接近していきます。
さらには曽根原とともに倫子も生きているとの情報が・・・。
短命である倫子が十数年経った今でも生き続けているはずがない・・・
しかし母親を捜す麻衣に驚愕の真実がもたらされるのです。
曽根原に狙われ続ける彼女たちの人生の結末とは――?
倫子と慎也、麻衣と暁生・・・
それぞれの愛が辿り着く先にあるものとは・・・!?
それぞれが幸せになれるのか否か・・・
壮大な物語の結末はぜひご自身の目で!
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闇のパープル・アイの感想は?
「海の闇月の影」「天は赤い河のほとり」などで知られる
篠原千絵先生のこの作品はとても重厚なサスペンスで堪能でき
今あらためてこの作品に触れてみるとまた違った感じ方ができました。
かつて実写ドラマ化もされて話題を呼んだ人気作です。
物語は大半が倫子たち豹人間と曽根原の戦いを描いていますが
一介の女教師である曽根原がここまで
豹人間を追い詰めるという執念の深さには脱帽しました。
しかも人間を何人犠牲にしても
何とも思っていないその異常さに恐怖を覚えます。
倫子は曽根原との戦いを通して豹人間である
自分とも懸命に戦い自分はいったい何者なのか
悩み苦しむ姿も描かれています。
これだけサスペンスとラブストーリーの要素がうまく融合した作品も
珍しいのではと思うほどしっかりとした作品です。
闇のパープル・アイ
倫子と慎也の愛、麻衣と暁生の愛・・・
とくに慎也は一途に倫子を愛し彼女と他の男との
間にできた子を引き取るなどの行動を見せます。
切なさが残るラストは必見。
倫子と慎也、そして彼らを取り巻く人々は
幸せになることができるのでしょうか?
二世代に渡る壮絶な純愛の結末はぜひご自身の目で堪能してください!
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