廣瀬俊先生・原作、春場ねぎ先生・漫画の作品の煉獄のカルマ。
ある日、いじめを苦にして自殺した高校生・七瀬誠。
自殺の業(カルマ)によって天国でも地獄でもない「煉獄」へと堕ちてしまった誠は
そこで謎の美女と出会い、そこで使命を課せられることに。
それは自らの自殺のせいで不幸になってしまった6人の人間を救うことだった!!
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煉獄のカルマのあらすじは?
高校生の七瀬誠は、散々な生活を送っていました。
自宅では父親に暴力を振るわれ
高校では同級生に壮絶ないじめを受ける日々・・・。
今日も学校をさぼろうとしたものの
厳格な父親に見つかってしまい仕方なく学校へ。
しかしそこで待っていたのは同級生の不和を中心とした
グループからのいじめでした。
トイレに連れ込まれ下着を脱がされ恥ずかしい写真を撮られたり
自傷行為に見える傷を腕に無数につけられたり・・・。
そのため誠は夏でも長袖のシャツを着ていたのです。
楽しいことなど何もない誠でしたが唯一の救いがありました。
それは同じクラスのエリカの存在。
誠は自分にも優しく接してくれるエリカのことが気になっていました。
エリカの似顔絵を描いていた誠は同級生の女子に
見つかってしまいからかわれてしまいますがエリカはそんな時も
うれしいと誠の絵を欲しいと言ってくれたのです。
しかしそんな誠をどん底に突き落とす出来事が起こります。
煉獄のカルマ
その日の放課後、誠は偶然にも不和が
エリカに言い寄っている現場を目撃してしまいます。
無理やりキスされているらしいエリカを助けようと近寄った瞬間
二人のありえない会話が聞こえてきたのです。
実はエリカは不和に言われて誠に近づいていただけであり
誠の絵を誉めたのも誠を自殺させないギリギリのところで望みを持たすため。
それを知った時、誠の中で何かが切れたのです。
今まで自分を散々苦しめてきた人間の顔が浮かび
誠は屋上から飛び降りたのでした。
死んだと思われたその瞬間、誠は屋上に戻されます。
そこには見たこともない風貌の女性が佇んでいました。
「ようこそ、煉獄へ」
天国でも地獄でもない煉獄というところに堕とされてしまった誠の運命は!?
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煉獄のカルマのネタバレとその後の展開は?
誠の前に現れた謎の女性・カルマ。
彼女は誠に自身が自殺したことによって不幸になる6人を救えと命じます。
嫌々ながら現実世界に戻されてしまった誠は
自分の意思とは関係なくその命令を遂行せざるを得なくなります。
現実を生きている人間にはもうすでに死んでいる
誠の姿は見えないし触れない――。
その6人を救うまで誠は自殺翌日の午後4時~5時までを
無限ループすることになってしまいます。
その6人とは写真部の少女、クラスメートの少女、近所の子供
誠の自宅の隣にやって来ていた取立人の男
こっそり可愛がっている野良犬、いつもSNSでやり取りしている友達。
彼らはそれぞれ違った理由で誠が自殺し不幸になる運命の人間たち。
誠は何度もループする世界の中で時に自身が幽霊であるという特徴を
駆使しながら徐々に6人を不幸から救っていくのです。
煉獄のカルマ
誠が主人公である「高校生編」ののち春川たま子を主人公とした
「集団自殺編」も展開されていきます。
アイドルを夢見ていたたま子は母親にその夢を否定されてしまい家出。
美容整形で顔を変えたたま子はネットカフェで生活をしながら
アイドルのオーディションを受けるのです。
そんな中、ネットカフェで出会った青年・ハットリに諭されて一時は家に帰るも
家に居場所はすでになくオーディションにも落選してしまい人生に絶望。
自殺を図ろうとした時、ハットリに自殺サークルに誘われ山奥で集団自殺を図ります。
しかしたま子以外の6人が死亡する中、一人生き残ってしまったたま子は
カルマと出会い死んだ6人の魂を救わなければならなくなるのです。
この「集団自殺編」にも誠やエリカが絡んでくるのでどんな登場の仕方をするのか
リンクしている2つのエピソードにも注目です。
自殺した人間とその業を描くこの作品。
考えさせられる言葉や行動が随所に散りばめられているのでぜひ読んでみて下さい。
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煉獄のカルマの感想は?
サスペンスやミステリー中心の作品かと思いきやそれだけじゃなくスピード感あり
どんでん返しの連続あり感動ありで続きが非常に気になる作品で面白かったです。
いじめを苦に自殺・・・とかよく世間で見聞きしますが
この作品はまさにその自殺者が主人公となって展開される物語です。
自分が自殺したことによって不幸になる6人を救わなければならない・・・
と言われた時、主人公が真っ先に考えたのは
学校で自分をいじめている人間や傍観している人間など学校関係者でした。
しかし「不幸になる」というのは実際自分が関わっていなくても
廻り回ってその人のところへ行きつくこともある・・・予想外の出来事に驚きました。
煉獄のカルマ
さらに終盤には驚きの展開がいくつも待っていて見逃せない作品となっています。
誠は無事に6人を救うことができるのか救えたならその先には何が待っているのか・・・
結末はぜひ読んでもらいたいと思います。
たま子のエピソードも興味深く読めましたしつくづく自殺が引き起こす
不幸というものは非常に大きなものなんだと改めて気づかされた感じです。
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