子役のホンネを描いた大澄剛先生の作品のこのゆびとまれ。
無邪気な子供を演じながら大人を翻弄し野望を抱きつつ
過酷な芸能界をたくましく生きる少女の物語。
大澄先生の可愛らしい絵柄であるにもかかわらず
主人公は裏でドギツイ言葉と悪態を吐いたり尽きまくるのです。
そこには子供特有の自己中心的考えやこまくしゃれで生意気な態度と共に
チクリと棘刺す芸能界バラエティ漫画です。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
サイト内より【このゆびとまれ】と検索。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
このゆびとまれのあらすじ!無邪気な美少女でも腹黒で計算高きわがまま
物語の主人公である藤江恵那は小学校1年生の超人気子役。
彼女の愛らしい笑顔と無邪気な姿そして高い演技力に
ファンも多く毎日TVや撮影に大忙しです。
ところがそんな彼女には大きな秘密がありました。
実は恵那は無邪気な子役を演じている大きな野望を抱いた
トンデモなく腹黒い少女だったのです。
恵那の野望とはズバリ「全宇宙で一番のトップ女優になる」こと。
![このゆびとまれ](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/m/NCB29460.jpg)
このゆびとまれ
その壮大な夢に向かって子供とは思えぬ
計算づくな笑顔と態度を武器に大人たちを手玉にとります。
とはいえ魑魅魍魎が闊歩するといわれる芸能界の中。
海千山千な大女優と渡り合いスベリまくりな新人お笑いを
フォローして狸おやじなディレクターと腹の探りあい。
嫌々ながらにイモ虫役をやってはみても監督から出されるのはNGだらけ。
こんなツライ仕事を取ってしまった気が弱いマネージャーの田代にだけは
実はホンネ以上の悪態やわがままを見せたりしてもいるのです。
こんな恵那が営業用の“表”と“ウラ”の顔でばく進する
芸能界子役裏事情バクロ物語。
サイト内より【このゆびとまれ】と検索。
このゆびとまれのネタバレ!わがままでもプロ中にプロ!
外面は完璧に無邪気でカワイイ女の子
でも本当は性悪女も舌を巻くほどに腹黒い。
恵那はそんな計算づくな子役の少女です。
仕事先ではいかに自分の好感度が上がるかを状況に応じて判断しそのためには
他の子役や芸能人を最大限に利用しますし時には陥れることも多々あります。
こうやって聞くとただの性格が悪い“子役”に聞こえるかもしれませんが
恵那は小学1年生ながらもちゃんとした「プロ意識」を持つ“女優”でもあるのです。
![このゆびとまれ](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/m/NCB29460.jpg)
このゆびとまれ
例え自分のイメージや意に反する“イモ虫”役であろうとも
その撮影監督に何度も何度もダメ出しされ汗ビッショリになっていても
彼女はこの仕事をキッチリやり遂げようとするのです。
マネージャーの田代にさえ「(イモムシの)仕事を断ろうか」と言われたときも
恵那は「自分はプロなのだから最後までやる」と怒鳴ります。
そしてちょっとしたヒントで見事にイモ虫役をモノにしたうえ
CMオンエアーではイモ虫から蝶へと変身する一連の流れで
お茶の間の人気をさらにわし掴みしてしまうのです。
そんじょそこいらの子役と違って度胸と根性が異常に座った
可愛く小さな腹黒役者それがこの藤江恵那なのでした。
サイト内より【このゆびとまれ】と検索。
このゆびとまれの感想!傷付くことを欠けらも見せないたくましき役者魂
このマンガの表紙を見た方は誰もがヒマワリのような
満面の笑顔を咲かせる可愛い少女に目を奪われることでしょう。
もしかしたらこの作品は子供が理不尽な大人の世界に
翻弄されながらそれでも純粋なまま健気にガンバル物語なのでは?
と思われた方も多かったのではと予想します。
ですが1巻からたった数頁を捲った後にはその第一印象が全くの間違いであったと
作品を読んだ全員が「やられた!」と気付かれたのではないでしょうか。
なんせこの恵那は子供である自分の姿を
最大限に活用していた「腹黒」少女だったのですから。
唯一恵那の本当の姿を知りそれでも理解し受け入れようとする
マネージャーの田代にさえ彼女は心を許さないどころか悪態や暴言を吐き
ちょっとしたイジメのような真似をする始末。
普通だったらこの作品は「‥‥ちょっと、」で終わりそうですが
実はそれを凌駕する魅力があったのです。
![このゆびとまれ](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/m/NCB29460.jpg)
このゆびとまれ
それは恵那はどんなつらく大変な目にあってもそれこそイジメられても
負けずに敗退に相手へトコトンやり返します。
恵那は共演者に無視をされても暴言を吐かれても「悔しい」とは思っても
「負けるものか」と立ち向かっていく勇敢でしたたかな少女だったのです。
昨今は大変傷付きやすく脆い世界だといわれています。
何気ない誰かの行為に傷付き他愛もない一言に心を痛めてしまう
そんな繊細で少々息苦しい風潮なのかもしれません。
ところが恵那はそんな世界を大人ごと蹴っ飛ばしてしまいます。
どんなに酷い言葉を浴びせられても傷付く姿を欠けらも見せず
反対に更に強くそれこそ見事な反撃さえするのですから。
傷付くことを欠けらも見せずたくましい程の役者魂を持つ恵那。
皆さんも『このゆびとまれ』を読んで恵那の痛快な腹黒さを堪能してみて下さいね。
サイト内より【このゆびとまれ】と検索。