高見広春先生・原作、田口雅之先生・漫画の作品のバトル・ロワイアル。
たった一人だけが生き残ることが許されるバトル・ロワイアルは
国の方針により殺し合うことを強制された中学生たちの生き残りを賭けた物語。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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バトル・ロワイアルのあらすじ!繰り返しおこなわれる殺人プログラム
物語は1997年、極東に存在する架空の国・大東亜共和国が舞台。
この地は総理大臣でなく「総統」により支配された独裁国家で
ある非人道的な制度が存在するのです。
それは毎年50クラスもの中学3年生らをランダムに選び
それぞれ孤島など閉鎖した空間に隔離したうえで
最後の1人になるまで殺し合いを強要する
「戦闘実験第六十八番プログラム」と呼ばれるものでした。
主人公の七原秋也は孤児院で暮らす明るく陽気な中学3年生です。
彼は国が規制するロックを愛し
さらに国のシステムに不満さえ抱いていました。
秋也は香川県にある町立の中学に同じ孤児院仲間であり
幼馴染の国信慶時と通っています。
彼のクラス3年B組は大変個性は揃いでヤクザを
一撃で倒す不良や女生徒に大モテなバスケ部そして大人を
手玉に取るほどの美貌を持つ少女などがいるのでした。
![バトル・ロワイアル](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/m/AKT12060.jpg)
バトル・ロワイアル
そんなある日のこと修学旅行へと向かう3年B組の生徒たちは
バスの中で突如催眠ガスにより眠らされてしまいます。
そして次に目覚めた時、彼らは首に爆弾付きの発信機を付けられ
無人となった「沖木島」へと隔離されていたのです。
教室のような場所に集められていた彼らは突如現れた
自分たちの新しい担任と名乗る嘉門米美により
「ここにいる42人で殺し合い」をするよう説明を受けます。
そしてうろたえながらも自分たちが逃れることの出来ない
国の「プログラム」に選ばれてしまったことを知るのでした。
デストピア思想を下地に構築されたSFサバイバル・アクション。
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バトル・ロワイアルのネタバレ!戦闘実験第六十八番プログラムの真実
毎年50クラスの中学3年生が選ばれ殺し合いを強要されるこのシステムは
この独裁国会では小学校の教科書に記載されるほど当たり前の出来事です。
詳しい内容は極秘とされていましたがTVで報道される生き残った
「たった1人」の凄惨なその姿は見る者に恐怖を与え
中学3年を終えるまでの子供にとっては脅威として植え付けられるのでした。
プログラムの「優勝者」として生き残った者には褒美として一生涯の
生活保障とこの独裁国家を支配する総統から直筆の色紙が与えられます。
実はこれらは国民から反乱の意思をそぐため国が作り上げたシステムでした。
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バトル・ロワイアル
表向きは防衛上のシュミレーションだとしながらこうした少年らによる
「互いに見知ったもの同士の殺し合い」を見せることで国民の間で互いに
不信感を募らせ反政府勢力や革命を抑止するのが本来の目的だったのです。
つまり中学3年の彼らは国家権力を維持するために殺しを強要され
理不尽に殺されてしまう「見せしめ」だけの存在なのでした。
そしてシステムを作り上げた大人たちは君たちは家柄や成績など関係なく殺し合うため
「平等」に選ばれたのだと非情な言葉でさらに彼らを絶望へと追い落とすのでした。
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バトル・ロワイアルの感想!日常を奪われたそれぞれの思い
極限状態に追い込まれた思春期の絶望的な心理状態と
残虐な死や殺戮を描いた作品がこの『バトル・ロワイアル』です。
原作となる小説や映画が生き残るためのサバイバルや
人間ドラマであるのに対しこちらの漫画版は少年誌であるためか
残酷なシーンや性描写に重点をおいた際どい作品となっています。
特に女子不良ブループのリーダーである相馬光子は
中学生とは思えない美貌と肉体を用いて生き残りを謀り
それらのシーンはかなり過激に描かれています。
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バトル・ロワイアル
また裕福な家庭でありながら不良グループのリーダーとして
恐れられていた桐山和雄は容姿や頭脳と共に身体能力に優れており
作中では最も恐ろしい殺人鬼として主人公らの前に最後まで立ちふさがるのでした。
絶望や悲劇しか存在しない中それでも小さな喜びや日常を繋ごうと足掻き
大事な誰かを守るため戦う彼らの姿に私たちは大人が与えたその不条理に
何とも言えない口惜しさや不快感を感じずにはいられないでしょう。
生と死を賭けた生き残りゲーム『バトル・ロワイアル』。
彼ら中学生らの生き様や結末を
皆さんも頁を捲ってその目で確認してみて下さい。
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