大今良時先生の作品の聲の形。
聞こえないけど確かにそこにあるこえのかたちに
あなたもきっと魂が震えるはず。
リアルすぎる人間関係や人物描写が大きな話題を呼び
実写映画化も決定した話題作mp聲の形。
少女の声なき声・・・そのすべてが
きっとあなたの胸に突き刺さるはずです。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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聲の形のあらすじは?
石田将也は退屈をなによりも嫌うガキ大将。
毎日傷だらけになりながらも程よく刺激的な毎日をおくることで
退屈に打ち勝ってきた将也でしたが
友人たちはそんな日々から少しずつ脱却していきます。
刺激が少なくなってきていることを実感し
このままでは退屈に負けてしまうと考える将也。
そんな彼のクラスにある日一人の少女が転校してきます。
名前は西宮硝子。
転校初日のあいさつでおもむろに画用紙で筆談を始めた彼女は
先天性の聴覚障害をもっていました。
みんなと仲良くなりたいそう望み常に笑顔を絶やさない硝子に
友好的に接するクラスメイト達。
しかしその日々は長くは続きませんでした。
聲の形
最初こそ彼女に友好的だったクラスメイト達でしたが
耳が聞こえないことが原因で授業が進まなくなったり
合唱コンクールで入賞を逃してしまったりということが重なり
硝子のことを疎ましく思うようになります。
そしてそれは退屈に飽いていた将也にとって
最高の刺激となってくれる的でした。
そうして将也を中心にしたクラスメイトたちの
硝子に対するいじめがはじまります。
大事な補聴器を取り上げられたり机や硝子がみんなと
仲良くなりたいと持ち歩いていたノートには彼女に対する悪口が並び
挙句ノートは川へ投げ捨てられてしまいます。
しかしエスカレートしすぎたいじめの代償は
思わぬ形で将也へと跳ね返ってくることとなります。
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聲の形のネタバレとその後の展開は?
硝子が高価な補聴器を何度も紛失させたことに
業を煮やした彼女の母親が学校にいじめの事実を訴えたのです。
こうして開かれた学級裁判でクラスメイト達は
自分たちがしでかしたことの重大さを突き付けられます。
そうしてその事実を恐れた彼らは自らの自己保身のために
将也一人にその罪を擦り付けることにします。
そうして将也は新たないじめの標的となり
硝子以上につらい仕打ちを受けることとなります。
クラスメイトが掌を返したように将也をいじめる中
硝子だけは彼に歩み寄ろうとします。
傷ついた将也の顔を拭きほほ笑む硝子・・・
ですがその優しさは幼い将也にはあまりにも毒でした。
いじめていた相手から与えられる優しさに
みじめさと情けなさを感じた将也は
彼女の手をはねのけ酷い言葉をぶつけてしまいます。
それが原因で取っ組み合いのけんかになってしまう将也と硝子・・・
ほどなくして硝子はついに転校していきます。
聲の形
残された将也の状況は中学を卒業するまで変わることなく
孤独で惨めな日々を数年に渡り味わうこととなります。
そうして高校に進学した将也でしたがついに自殺を決意。
しかしその前に自らの罪の贖罪のため
硝子に会いにいくところから物語の本編ははじまります。
しかしいざ彼女と再会すると出てきたのは
なぜか友達になってほしいという言葉。
死ぬつもりではなかったのかそう考えながらも
止まらない声のない言葉・・・手話に硝子は驚いた表情を見せます。
彼女への罪の意識からいままで手話の勉強をしてきた将也。
そんな将也に硝子も彼の手を握ることで応えますが・・・。
無事再会した二人ですがその関係は一筋縄ではいきません。
将也を硝子が自分たちを取り巻く辛く痛い現実とどう向き合っていくのか・・・
自殺をやめた将也の新しい人生から目が離せません。
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聲の形の感想は?
物語は二人の幼少期からはじまります。
小学生という最も危うい時期にクラスで起こった
硝子への心無いいじめの内容は本当に
目を覆いたくなるほどリアルで生々しいです。
本作の感想でよく胸糞悪くなったという内容を目にしますが
本当にその通りとしかいいようがありません。
小学生のむき出しの敵意やからかいに
大人たちの欲や惰性による悪意が混ざり合い
本当に読んでいて最悪の気分にさせられました。
勿論それだけ心に刺さるもの描写だったということであり
作品自体は素晴らしいです。
聲の形
ただあまりにリアルすぎるキャラクターやその心理描写は
グサグサと読み手の心に容赦なく突き刺さってきます。
硝子の幼少期の辛いいじめの描写が最初から前面に押し出されてきて
あとは将也と友情を育んでいく物語なのかな・・・と思いきや
これ以降もやはり彼女と将也には多くの辛い経験が降りかかってきます。
もちろんそういった場面もありますが
きれいで幸せなばかりではないんだぞと
まざまざと現実を突き付けられた気分でした。
ただ本作のテーマはいじめや障害ではなくあくまで
「人と人が互いに気持ちを伝えることの難しさ」です。
最初から最後まで辛く心を抉るような展開がとにかく多いですが
どうか序盤で読むのをやめずに最後まで読んでいただきたい作品です。
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