斉木久美子先生と宮木あや子先生の作品の
花宵道中は遊女たちの切なくも華麗な
恋の物語を描かれています。
それぞれの遊女たちの恋の物語と一緒に
それぞれの繋がりを知ってみてはいかがですか?
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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花宵道中のあらすじは?朝霧と半次郎の恋
山田屋の遊女たちの朝は唱和から始まります。
そして食事をするのですが遊女たちは
早く借金を返して年季明けしたいとか
身請けのはなしなどをしているのです。
日没直後には髪を結い支度をしてお客を待つのです。
花宵道中
そんな吉原の遊郭の山田屋に朝霧という遊女がいました。
朝霧は7歳の頃に母が亡くなりその遺体を
吉原をぐるりと囲む通称・おはぐろどぶに
投げ捨てられていました。
吉原の最下層に位置する長屋女郎には
それが相応な処置だったそうです。
母が亡くなった後、山田屋に拾われて遊女になったのです。
そんなある日、朝霧は八津に誘われ
八幡様のお店を見に行くことに。
化粧もせず楽しむのですが人の多さや
つまずいて転んだせいで一緒に行った
八津と離れ離れになってしまいます。
髪もぐしゃぐしゃでかんざしと草履も片っぽなくなり
くるんじゃなかったとどこにいたってと空を見ながら
いろいろなことを考えていると朝霧を持ち上げる男性が・・・。
男の名は半次郎。
朝霧を人の少ない安全な所へ運ぶと半次郎は
朝霧の片方の草履に目をやるのです。
その草履はお客さんに京の物だともらったものですが
鼻緒が青い色の牡丹になっていて珍しく
気に入っていると朝霧は答えるのですが
半次郎はなら探してきてやると探してきてくれました。
実はその鼻緒は半次郎が染めたもの。
半次郎は朝霧の格好を見ても遊女とはわからない様子など
いろいろなことから朝霧は惹かれていくのです。
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花宵道中のネタバレとその後の展開!朝霧と半次郎の恋の行方は?
朝霧の草履の鼻緒は半次郎が染めた物でしたが
牡丹は赤だからと売り物にならなかったもの。
それが朝霧の草履の鼻緒になっていたと
運命的な出会いをした2人。
朝霧はお客に抱かれながらも考えるのは半次郎のこと。
お客に抱かれ朝早くにお化粧をして外に出る朝霧。
八幡様でなくしたかんざしを探しに行くだけだと
ただそれだけだと言い訳しながら・・・。
自分はキレイじゃないし化粧していても
しぼんだ朝顔みたいだしと言ってるところに
また草履をなくしたのかと半次郎が現れるのでした。
2人は笑いあったりしてなごんでいて
すごく良い感じの雰囲気。
半次郎は元々職人だから朝が早いからだと
朝霧もかんざしを探していただけと言いますが
とてもいい感じでした。
朝霧のかんざしは壊れていたのですが使えるようにすると
半次郎が言ってくれて2日後にまた会う約束を。
花宵道中
後2日、後1日、後半日・・・。
それはそれは楽しみに約束の日を待つのです。
そんなとき朝霧は吉田屋のお座敷に呼ばれるのでした。
吉田屋は羽振りが良いのですが酒癖が悪い・・・。
嫌でも断ることもできずそれさえ終われば
半次郎に会えると頑張る朝霧。
八津と一緒に吉田屋のお座敷に行くとそこには
吉田屋と一緒に半次郎の姿も――。
折角会えたのになぜと思いながら
その席で普通に吉田屋の相手を・・・。
しかも酒に酔った吉田屋は二人羽織をしようと
無理やり酒を飲ませたり半次郎の目の前で
朝霧を抱くのでした・・・。
朝霧は失神し目が覚めると半次郎の姿はなく
八津の話だとすでに懇意にしている遊女がいるから
八津を抱くことはできないと帰ったというのです。
それでも約束をしたからと約束の場所に行くと
そこには半次郎の姿がありました。
かんざしを使えるようにしてくれ渡すも
その場をすぐに去ってしまう半次郎。
2日前のような良い感じの雰囲気の2人はもういません・・・。
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花宵道中の朝霧と半次郎の恋の結末は?
半次郎の背中を見ながら朝霧はどうして吉田屋なんかに
呼ばれてしまったのかと待ってと思うのです。
なぜ何も言ってくれないのかとも・・・。
更には懇意にしている遊女って誰かと
その女のところに行くのかとも思います。
そんな朝霧が口にしたのは「寒いよ」でした。
寒いと言いながら泣くのです。
その様子に半次郎は朝霧のそばにきて
朝霧を抱きしめるのでした。
抱きしめあいながら自分が遊女になったときのことや
吉田屋が初見世の客だったことなど話します。
更には自分の姐さんの霧里のことなど。
そして道中をしたかったことなどを話すのです。
花宵道中
その後、朝霧は年季が明けたら引き取りたいと
言ってくれた客と一緒になる道を選びます。
その人と一緒になったら幸せになれるかと思いながら・・・。
そのお客さんと眠っている朝霧のところに
八津が話があるとやってきたのです。
その話とは吉田屋が殺されその犯人の人相書きが
半次郎にそっくりだったのです。
左の眉から口元までにのびる大きなキズ――。
それはどう見ても半次郎そのもの。
それでも朝霧は引き取ってくれるお客と
一緒になることを決めていました。
半次郎からの手紙が届くまでは・・・。
八津と一緒に桜を見に行った際に
朝霧にぶつかってきた男がいました。
それは半次郎だったのですが朝霧の着物に文を入れ
そこには待ち合わせの時刻や場所が記されていました。
半次郎は捕まるかもしれないのに朝霧に花魁道中をさせるため
仕掛を自分が染め櫛も下駄も用意してやってきたのです。
桜の下で誰もいない中、花魁道中をするのです。
2人は桜の下で結ばれ江戸を出ようと決めますが
捕まってしまうのでした・・・。
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花宵道中の感想!人と人とのつながり・・・
朝霧と半次郎の恋はとても切なくなる内容でしたが
この後のお話を読むと更に切なくなりました。
実は半次郎は朝霧の姐さんの霧里の弟です。
半次郎も朝霧も霧里の名を出したり
霧里について語ることはなかったため
姉弟だということは判明しませんでした。
でももう少し半次郎が早くに江戸に来ていたら
霧里と会うことができたのかなとか
吉田屋を殺したりしなければ2人は
幸せになれたのかななど考えると更に切なく・・・。
花宵道中
花宵道中は1人の主人公に対して描かれているわけでなく
何人かの遊女が主人公になって描かれていて
主人公が変わっちゃったなどと思ったりもしたのですが
実はその登場人物たちがつながっていることに
気が付いたときは衝撃を感じました。
朝霧を子どものように思っていた弥吉のことや
ある遊女と遊女が姉妹でずっと気づかずにいたこと
またその姉を売ったのはある遊女の父親だったとか
見えないところでつながっています。
読めば読むほど今度はどんな繋がりがあるのかと
先が読みたくなる作品でした。
ぜひその繋がりを見てもらえたらと思います。
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