椎名チカ先生の37.5℃の涙。
発熱して保育園に預かってもらえないでも親は仕事を休めない。
そんな家庭に出向いて子供のケアをする「病児保育のリトルスノー」。
そこの新米スタッフ杉崎桃ちゃんが各家庭にある
ちょっとした問題やわだかまり子供の心などを覗いていきます。
保育スタッフたちの生い立ちなども絡めて
深刻になりすぎずに問題を提起する作品です。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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37.5℃の涙のあらすじ!病児保育士桃ちゃんのスタッフデビュー
杉崎桃ちゃんの保育スタッフデビューはシングルマザーの森さんのお宅。
一人息子の海翔君が熱を出したので出動です。
そこは「なかなか・・・足の踏み場が・・・」と戸惑うほど散らかった部屋。
儚げに「かいとです」と自己紹介した男の子はママが出勤した途端に豹変!
「いつものめぐみさんがよかった」
「おっぱいぜんぜんないじゃん!」
暴言吐きまくりのヤンチャぶり。
でも桃ちゃんの誠実な対応に徐々に海翔君の心が開いていきます。
37.5℃の涙
夕方、仕事から帰宅した母親の言葉に傷ついた顔をする海翔君。
「お熱下がった?また明日も保育園休みか。病児保育高いのに」
その顔を桃ちゃんは見逃せませんでした。
ママがいるかいないかで態度がだいぶ変わる理由に気がついてしまった。
「子供を注意するな、叱るな、自分の価値観を押し付けるな」が
リトルスノーのマニュアル。
家庭のことに口は出せないと憂鬱な気持ちで本部に戻ると
海翔君から明日の保育スタッフは桃ちゃんでと指名されてました。
せっかく指名されてもできることなんて・・・と落ち込んだけれど
ふっと頭にアイデアが浮かびます。
そしてその翌日、意気揚々と海翔君の家に行くのですが・・・。
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37.5℃の涙のネタバレ!桃ちゃんのメモが大活躍
2日目の海翔君宅では海翔君と2人でクリスマスツリーを作ることに。
うちにはクリスマスツリーがないからサンタさんは
来てくれないかもと海翔君が言っていたから。
無事にツリーを作ったのですが徐々に海翔君の熱が上がります。
海翔君は去年のクリスマスのときサンタさんは
保育園に行ける子のところにだけ来ると言われて
自分の家には来ないのではないかと思っていました。
自分が熱を出すとお母さんが困ることをわかってる海翔君に
お熱が下がれば行けるよとお話する桃ちゃん。
でも海翔君はたった10分で熱が40度まで上がっていました。
海翔君に笑顔になってほしいなんて浮かれている場合じゃなかった。
一緒に遊んでいる場合じゃなかったとうろたえる桃ちゃん。
37.5℃の涙
容体が急変した時は本部に連絡するので
スマホを取り出すと海翔君が突然叫び出します。
熱性痙攣でした。
電話に出たのはいつもチャラチャラしてるチャラい上司の朝比奈さんで
うろたえた桃ちゃんの声に落ち着いた声で的確な指示をくれます。
その声に安心して落ち着いていく桃ちゃん。
海翔君の様子を刻々とメモをしながら救急車の到着を待ち
連絡を受けて慌てて仕事を抜けて来たお母さんは海翔君の様子を見て
開口一番「なんだ元気じゃないの、会議抜けてきたのに」。
元気な子のところにしかサンタさん来ないから
海翔は大丈夫だよねと畳み掛けるお母さんに桃ちゃんは
海翔君のけいれん時の様子を書いたメモを渡します。
一度は呼吸が止まったことも書いてあるメモを見て
お母さんは初めて事態の深刻さに気が付きました。
もっと海翔君を見てあげて挨拶してあげてという桃ちゃん。
ハッと気づけばリトルスノーのマニュアルを破って注意し
自分の価値観を押し付けていて愕然。
だけどお母さんには気持ちが伝わって自分が働かなければ
海翔君を守れないという本音を吐露。
それを聞いて海翔君の心もほぐれて安心してお母さんに抱きついたのでした。
この1話目を皮切りに読み切り形式でお話が進みます。
伏線で桃ちゃんの虐待されていた生い立ちが明らかになり朝比奈さんとの
恋が始まるような始まらないような雰囲気の最後を迎えます。
虐待されていた桃ちゃんの新しい一歩という感じの明るいラストシーンです。
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37.5℃の涙の感想!桃ちゃんの笑顔がほぐれていく
働く母親が一番苦しい場面のひとつである保育園に預ける子供の発熱。
病児保育をテーマにして働く母親と子供
それぞれの家庭などの問題点を浮き彫りにします。
ハードなリアル系ではなくてオブラートに包んだソフトな感じのストーリー。
37.5℃の涙
深刻で重いものを求めている人には少々物足りないかもしれません。
でも深刻なのは辛くて苦手という人にはとてもいいと思います。
読み切り形式で子供を抱える母親の悩みなどが進むのですが
伏線に「リトルスノー」の人々の側面を掘り下げています。
主に主人公桃ちゃんとチャラチャラした上司の朝比奈さん。
一つの訪問が終わるたびそれぞれの心の傷が癒やされたり発見があったり。
そうして近づいていく2人の気持ちはとても自然です。
最初は変な笑顔しか作れない桃ちゃんですが
仕事を重ね人を信じられるようになるにつれ
自然な笑顔になっていくのも微笑ましく嬉しいです。
桃ちゃんと朝比奈さんは最後くっつくようでくっつかないので
2人の未来を想像するのも読後の楽しみになりました。
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