日渡早紀著の不朽の名作の通称「ぼく地球(たま)」。
主人公の坂口亜梨子は植物と気持ちを
通わせることができるという特殊な能力を持つ高校生。
あるとき同級生ふたりの不思議な会話を耳にしたのをきっかけに
亜梨子はふたりの秘密を知ることになる。
実は彼らは前世では異星人であり他の5人の仲間とともに
月の基地で地球を観察しながら暮らしている科学者だった――!?
輪廻転生する主人公たちの前世の記憶を巡る近未来SFストーリー!
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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ぼくの地球を守ってのあらすじは?
1991年、東京――。
父親の仕事の都合で上京してもう10日・・・。
坂口亜梨子はまだ都会に馴染めずにいました。
月を見上げては無性に帰りたい気持ちにかられる彼女
実は彼女は植物と気持ちを通わせることができるという
特殊な能力を持っていました。
その能力のせいなのかなんなのか亜梨子は東京の高校に転入しても
どこか浮いていて友達ができず寂しさを募らせる日々を送っていました。
しかも彼女には悩みの種がもう1つ――。
![ぼくの地球を守って](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/m/HA024760.jpg)
ぼくの地球を守って
亜梨子のマンションの隣部屋に暮らしている小学生の輪の存在。
輪は亜梨子と顔を合わせるたびに何かとイタズラを
仕掛けてくるため亜梨子は内心うんざりしていました。
そんなとき亜梨子は校庭で同級生の小椋迅八と
錦織一成の妖しく不思議な会話を耳にします。
誤解して思わず逃げてしまった亜梨子でしたが
この会話がのちに思わぬ出来事へと発展するのです。
家に帰ると例のイタズラ小学生の輪の母親が来ていました。
明後日の日曜日に母親は用事があり帰りが夜遅くなるため
輪と一緒に留守番をしてもらえないかというのです。
嫌々留守番を引き受けた亜梨子でしたが案の定
輪が大人しくしているはずもなく誤って
マンションの7階のベランダから転落してしまいます。
奇跡的に軽傷で済んだ輪でしたが
回復すると急に「亜梨子と婚約したい」と言い出し――?
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ぼくの地球を守ってのネタバレ!
主人公たちの前世や現世そしてその記憶に
まつわるところまで話が及んでくる本作。
誤ってベランダから転落してしまった輪でしたがその後
「亜梨子と婚約したい」などと突拍子もないことを言い出します。
周囲は子どもの言うことだから口約束だけでもと亜梨子に婚約を促し
亜梨子も輪を転落させてしまった負い目から婚約を了承してしまいます。
そしてこのときから輪は夜な夜な人知れず
怪しい行動を繰り返すようになります。
まもなく亜梨子は同級生の小椋迅八や錦織一成から
先日の妖しい会話の意味を聞かされます。
ふたりは同じ夢を共有していてその夢の中では彼らは異星人であり
ほかの5人とともに月の基地で地球を観察しているのだと。
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ぼくの地球を守って
どことなく他人とは違う自分を感じていた亜梨子はこの告白をきっかけにして
ふたりと仲良くなりクラスにもなじむようになってきます。
しばらくして亜梨子も不思議な夢を見ることに。
夢の中で亜梨子は木蓮といい月にある建物から地球を見ていました。
迅八と一成から聞いた夢を思い出した亜梨子は
ふたりにそのことを話します。
間違いなく同じ夢だという結論に達した3人は
あとの仲間も現実にいるのではないかと思うようになるのです。
やがて3人の前に土橋大介や国生桜そして笠間春彦という
同じ夢を共有している人物が現れます。
彼らから夢は前世の記憶だということを知らされた亜梨子たち。
この時から記憶を共有する仲間同士で集まり
記憶を辿っていくようになりますが怪しい行動を繰り返し
暴走する輪もそこにからんでくるようになります。
実は輪も前世の記憶を共有する仲間の1人なのですが
前世のある辛く悲しい出来事によって仲間を騙し
傷つけるようになってしまっていたのです。
果たして輪の目的とは?
亜梨子たちは輪の策謀を止め前世の記憶を
取り戻すことができるのでしょうか――?
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ぼくの地球を守っての感想は?
SF少女漫画の金字塔です。
とてつもなく壮大なストーリーが
前世の記憶というテーマのもと紡がれていきます。
連載開始からもう20年以上経っているのにあらためて読んでみると
色あせないすばらしいストーリーだと感じました。
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ぼくの地球を守って
主要な登場人物たちも個性的で悪役のイメージだった輪も
前世に何があったのか解明されていく中
亜梨子への一途な想いがわかってきていじらしく思えてきます。
性別や見た目さえも変わっている現世で
懸命に生きている彼ら個々のストーリーも見ものです。
まだ読んだことのない人はもちろんオススメしますが
かつてファンだったという人も
もう一度読み返したくなるような作品だと思います。
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