刻刻のアニメの原作のネタバレや無料試し読み！止まった世界で巻き起こる今だかつてない壮絶な戦い

堀尾省太先生の作品の刻刻。

 

28歳の佑河樹里は男にフラレたうえ現在失業中。

 

そんな彼女の家族はといえばニートの兄に
失業中の父と隠居した祖父と母親
そしてシングルマザーの妹とその息子。

 

大所帯で貧乏ながらも
それなりの日々を平凡に暮らしていました。

 

ところがそんなある日、兄と甥が誘拐されてしまいます。

 

犯人から2人を奪還するため祖父と樹里は
佑河家に代々伝わる“止界術”を使うのですが・・・。

 

“止界”という常識から隔離された世界の中で
ごくごく平凡な家族が謎の組織や
未知なる力と戦う新感覚ＳＦ物語。

 

 

ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。

 

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刻刻のあらすじ！止術を使う佑河家の長女とじいさん

 

主人公である佑河樹里は最近男と別れ
現在は就職活動中な28歳。

 

そのうえ家には引き篭もりニートな兄に
失業中な父、隠居の祖父
そしてシングルマザーの妹にその息子と
貧乏ながらも日々平凡に暮らしていました。

 

ところがある日のこと。

 

妹の息子である真と兄・翼が
何者かに誘拐されてしまいます。

 

身代金の受け渡し期限が残り30分と迫り
いよいよ間に合わなくなったと
追い詰められたそのとき――・・・。

 

刻刻

 

樹里の祖父が佑河家に代々伝わるという
「止界術(しかいじゅつ)」を使って
世界の時間を“止めた”のです。

 

“止まった”世界で甥の真と翼を救いに行く
樹里と祖父でしたが
何者も動くことのできない世界で“動く”人間たち
「真純実愛会」に襲撃されてしまうのでした。

 

何が起きたのかわからない樹里と祖父の前に
今度は止界の秩序を守る異形の姿をした
「管理人」が現われると
襲撃者の一人を握り潰してしまうのですが・・・。

 

いくつもの謎、そして予想もできない展開と
人間の思いが絡み合う壮大な物語を
堀尾省太さんが描いた新感覚SF作品。

 

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刻刻のネタバレ！佑河家の“努力の石”と止界の管理人

 

兄と甥を誘拐された樹里は佑河家に代々伝わる
「止界術」を使って2人を救いに行こうとします。

 

その方法とは居間の“努力”と書かれた石に
祖父が自身の血を垂らすことで
樹里と父(息子)との3人を
止界へと連れて行くことができたのです。

 

ところが誘拐犯こと「真純実愛会」の狙いこそが
佑河家のその“石(本石)”にありました。

 

「真純実愛会」の現教祖である佐河は
佑河家が家族を救うために“本石”を使わせ
自分たちは“属石”を使って止界に入ります。

 

そして佑河家を殺害したうえで“本石”を奪うことで
「止界術」を自分たちだけのものにしようと企んだのです。

 

「止界」とは止界術により時が止まった世界であり
ここから出る(正常な動く世界へと戻る)には
“石”を使うか樹里が使う力
「体内から“霊回忍”を追い出し強制的に止者にする」
しかありませんでした。

 

本人さえ忘れていたこの力ですが
実は樹里は幼い頃、死んだ飼い犬を生き返らせようと
止界に入った時に発動させていたのです。

 

佑河の祖父と幼い樹里が“本石”を使ったことで
22年前に“属石”を持っていた間島翔子の家族は
止界へと引き込まれてしまいます。

 

止界では恐怖心などが引き金となり
この世界の管理人とも呼ばれる異形
「神ノ離忍(カヌリニ)」となってしまうのです。

 

刻刻

 

神ノ離忍は止界で“止まったまま”の人間
止者へと気概を加えるものを排除する存在で
樹里たちのように止界で自由に動ける存在は
その体に白いクラゲのような
“霊回忍”が融合していました。

 

幼い頃、止界へと迷い込んでしまった
翔子の両親や兄は神ノ離忍となり
翔子自身は幼い樹里に霊回忍を追い出され
元の世界に戻ることができたのです。

 

成長した翔子は佐河に属石を渡し
止界で両親と兄を探すことを決意。

 

さまざまな戦いの末に翔子は
22年前の幼い姿のままでいた
兄の奪還を果たします。

 

一方、止界術を手に入れようとした間島の狙いとは
時を止めるのとは反対の遥か末来を見たいがために
この計画を思い立っていたのです。

 

しかし人ならざる力を手に入れた間島でしたが
エネルギーを使い果たし繭の中へと眠ってしまい
次に姿を現した時は赤ん坊の姿となっていました。

 

戦いの末、本石を破壊した樹里は自身だけが止界に残り
他の人々を自身の能力で送り返します。

 

赤ん坊も成長し自分ひとりだけという
現実に直面した瞬間、止界に飲み込まれかける樹里。

 

ところがそれを助けたのは
“石”を作った男の妻だったのです。

 

こうして元の世界へと戻った樹里は
赤ん坊を自分の子供として育て
不通の生活へと戻ったのでした。

 

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刻刻の感想！ヒーロー不在のSFアクション

 

この物語の主人公とは28歳の求職中で男と別れた樹里。

 

そして次に活躍するのが止界術を使った
瞬間移動能力を持つ樹里の祖父です。

 

父親は失業中で唯一頼りになるべき存在の兄は
引き篭もりニートと
今までの作品とは一線を画した
「ヒーロー不在」のSFアクションでしょう。

 

刻刻

 

ですがだからこそ異常な世界での恐怖心や人間の思惑やエゴ
そして行動までもが全て読んでいる私たちにとって
大変“リアル”な作品とも言えるでしょう。

 

是非ともこの『刻刻(こっこく)』を読んで
新しい世界を体感してみて下さい。

 

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