高尾滋先生の作品のマダム・プティ。
父親の借金により年上の男性に嫁ぐことになった万里子。
しかし新婚旅行先である
パリへと向かうオリエント急行の車内で
夫の俊が謎の死を遂げてしまいます・・・。
悲しみに打ちひしがれる中
万里子が気付いた
夫の死の裏に隠された真実とは――?
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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マダム・プティのあらすじは?
1920年代末のトルコの港町で露店商が売る
幸運のお守りを見つめる少女がいました。
お金がないという彼女でしたが
お守りは持っているのだと
取り出したのは小さな折り鶴。
それを見たトルコの人々の目は
たちまち釘付けとなります。
幸運のお守りのペンダント。
他にもリンゴなどを折り鶴と交換した少女はご機嫌です。
そんな彼女を血相をかえて探し回っていたのは
もとという女性でした。
なんと少女は日本のお嬢様だったのです。
マダム・プティ
異国の地で迷子になっていたのに
全く動じない少女の名は万里子。
彼女はしっかりした性格でありながら
少し風変わりな少女でした。
それは逃げた羊を馬に乗って追いかけるといった具合。
そんな彼女は父親がアホほど残した
借金の肩代わりをしてくれた恩人
俊の妻として新婚旅行に来ていました。
かくして俊の姉の店があるパリに向かうため
オリエント急行に乗車した万里子たち。
しかし乗客である俊の友人たちは
16歳の少女である万里子に
あまりいい反応を示さなくて・・・?
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マダム・プティのネタバレとその後の展開は?
出発した列車の中、万里子は小さい頃から憧れていた
俊との生活に心躍らせていました。
しかし万里子の母との約束もあってか
俊は彼女に手を出そうとはしません。
子ども扱いをされていることを不満に思う万里子でしたが
いざ触れられると俊を突き飛ばしてしまいます。
そんな彼女を優しく諭した俊はこう告げます。
「仕事があるから翌日は起こさなくていい」
その日の夜、万里子は同乗していたインドの青年
ニーラムに日本茶を御馳走します。
しかし軽く会話をしていただけなのに
万里子はニーラムに唇を奪われ激怒します。
翌日、昨夜の万里子が起こした騒ぎに誰もが起きてきた中
起きてこなかった俊は昼になっても姿を見せません。
もしかして体調が悪いのではないかと心配になり
こじ開けたドアの先には
ベッドで倒れ伏す俊の姿がありました・・・。
次の停車駅までは俊の客室には
誰も入ってはいけないということが決まり
遺体を見ることは妻の万里子にも叶わなくなります。
マダム・プティ
食事すらままならない乗客たちに万里子は
ミルク粥や卵酒を作り微笑んですら見せます。
そんな万里子にニーラムは突っかかり
あろうことか自分のものになれと言うのです。
そんな中、雪で道を閉ざされたオリエント急行。
動揺する乗客たちの中、万里子は泣いている
英国軍少佐の兄を持つアリスに寄り添います。
仲良くなった彼女がカードを探しに
部屋へと行くのについて行った万里子。
彼女の兄の荷物の中に俊の遺体を見つけたとき
彼が着ていたはずのローブがあることに気が付きます。
そのことをきっかけに万里子は
自分が知らない俊の姿を知っていくこととなります。
そして彼女が最終的に辿り着いた真実。
それは本当に愛する者の元へ行くために男性陣が協力し
死んだと見せかけていたこと。
そして万里子との結婚そのものが
この計画に利用されていたという
彼女にはとても残酷な結末でした。
そして辿り着いたパリで万里子は
自分が悲しみに暮れる中
寄り添ってくれたニーラムが
インド、藩国の第二王子だと知ります。
そしてニーラムは阿片中毒者となり母を殺したという
異母兄パドマを殺そうとしていたのです――?!
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マダム・プティの感想は?
オリエント急行と聞くとアガサ・クリスティーが
頭に浮かんでしまいました。
その後、殺人事件かと思われる
状況になりましたが見事覆されましたね。
本作の醍醐味は展開が全く読めないところです。
マダム・プティ
少女漫画でありながらミステリーさながらの展開に
先が気になって気になって・・・。
そしてタイトルの「マダム・プティ」ですが
プティはフランス語で「プチ」の意味だそう。
小さなマダムの万里子が次々と困難に立ち向かう
健気な姿をみなさんも見守ってあげてください。
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