藤崎竜先生の作品の封神演義。
――古代中国の殷王朝時代。
元は名君であった紂王は邪悪な仙女
妲己に誑かされ暴虐の限りを尽くすことに。
こうした地上の様子を見ていた仙人界では
悪しき者共を封印する「封神計画」の発動を決めたです。
元始天尊より命を受けた道士・太公望が
霊獣・四不象と共に地上へと降り立ったことで
仙人界と人間界とを巻き込んだ
壮大な計画が幕をきるのでした。
中国四大怪奇小説の1つ『封神演義』を
奇才・藤崎竜が独特の新解釈で描いた超人気作。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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封神演義のあらすじ!悪辣な仙女・妲己と「封神計画」
物語の舞台は紀元前11世紀の中国・殷の時代末期。
殷王朝の第30代皇帝・紂王は
元は文武両刀に優れた名君でしたが
美しくも邪悪な仙女・妲己に操られ悪政を行い
民を苦しめ国を疲弊させてしまいました。
こうした地上の有様を憂いた仙人界では
妖怪や悪しき存在を封印させる
「封神」計画を発動させることに。
封神演義
その任に選ばれたのが元始天尊より命を受けた道士・太公望。
太公望はお供である霊獣・四不象を引きつれ
地上に赴くと仲間と共に宝貝・打神鞭などを用いて
妲己やその手下らと戦いながら
「封神」計画を進めて行くのでした。
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封神演義のネタバレ!太公望や酒池肉林など、どこかで聞いた逸話や言葉
皆さんは「太公望」と言う言葉を
何処かで聞いたことはないでしょうか?
よく釣り好きの人を「史記」の
呂尚に因んで「太公望」と使いますが
これは人に与えられた“称号”でフィクションである
『封神演義』の“太公望”とは別人になります。
ところがここで実際の史実とフィクションである
『封神演義』が微妙に絡み合うのです。
この当時、殷の紂王は優れた王でありながら
妲己という美女に溺れたために
彼女の望むままの悪政を行っていました。
ちなみに妲己は『うしおととら』でも有名な
“九尾の狐”とも言われています。
“太公望”である呂尚を見出したのが
西周の領主であった姫昌です。
彼は紂王へと悪政を戒めるよう進言するのですが
妲己に惑わされた紂王により投獄され
優秀な長男の肉を食べさせられてしまいます。
実はこのエピソードは漫画版『封神演義』でも描かれますが
その描写が息子の肉を妲己がふざけながら
ハンバーグにしてしまうという大変衝撃的なもので
連載終了から今なお「トラウマ」として
ファンの間では語り継がれるほど。
封神演義
また贅沢のかぎりをつくした「酒池肉林」も
この紂王が行った狂乱行為であり、フィクションである物語が
実は史実を下地にしていることが分かります。
「酒池肉林」も慣用句として使われていますが
これは元々“贅沢”な行いではなく“みだらな宴会”の例えでした。
そして「覆水盆にかえらず」も
実は『封神演義』の下地となったであろう
「史記」の呂尚から生まれた言葉。
つまり『封神演義』を読むと様々な言葉や逸話も
同時に知ることが出来る中国版SF漫画でもあるのです。
後に太公望は自身と同一人物だった
十天君の1人・王天君と融合し
最初の人・伏羲になると真の力と記憶を取り戻します。
作者である藤崎先生により小説版と比べ
漫画版ではかなりの改変や解釈違いが目立ちますが
本作は安能務さん訳の講談社文庫
『封神演義』に基づき描かれました。
余談ですが小説で太公望は80歳の老人ですが
掲載誌が「少年ジャンプ」であったため
若者向けの娯楽漫画としての
スタイルを一貫した作品です。
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封神演義の感想!フジリューの『封神演義』とも称される娯楽作品
本作は中国の小説『封神演義』を題材にしていますが
“フジリュー”こと藤崎竜先生が娯楽少年漫画として
様々な味付けがされた作品です。
突拍子も無いギャグやメタ発言
さらにはパロディやオマージュなども
随所に盛り込まれており
『封神演義』という古代中国の作品を
現代日本の土俵まで引っ張り上げ
結果として多くのファンを獲得したのです。
連載は2000年に終了した“完結漫画”ではありますが
いまだにその知名度は高く完成度の高い作品として
多くの人々の記憶に残されています。
封神演義
魅力的なキャラが沢山登場し主人公である
太公望を筆頭に仲間となる黄飛虎や黄天化
そして人造人間の哪吒、崑崙山の道士・楊戩。
そして敵ながら人気だった聞仲
妲己も多くのファンを魅了してきました。
こうした魅力溢れる『封神演義』を皆さんも是非読んで
藤崎先生の世界を楽しんでみて下さい。
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