江戸川乱歩先生・原作、薫原好江先生・漫画の作品の
乱歩アナザー ―明智小五郎狂詩曲―。
ある事件を解決した明智小五郎はその被害者の一人息子
小林芳雄を3日間だけ預かることになります。
しかし芳雄はこのまま明智の元で
雇ってほしいと願い出たことから
探偵明智小五郎の助手となります。
そんな2人が挑むのは黒蜥蜴と名乗る盗人からの予告状でした。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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乱歩アナザー ―明智小五郎狂詩曲―のあらすじは?
北川刑事は明智に子供を預かって欲しいと頼みます。
京都の親類が引き取ることになっているので
手続きが完了するまでの3日間お願いしたいと
預かってほしい理由を述べますが
明智はそういう仕事をしているわけだはないと断ります。
しかし北川刑事は諦めずに
預かってほしい理由をもうひとつ話します。
明智が解決した事件の被害者の一人息子
それくらいの義務があるのではと・・・。
後日、明智小五郎の探偵事務所に
1人の少年が訪ねてきます。
薄っすらと目に涙を浮かべた少年はその涙を拭い
北川刑事に紹介された小林芳雄だと名乗ります。
乱歩アナザー ―明智小五郎狂詩曲―
しかしその事務所は見るも無残な荒れ放題で
芳雄は言葉を失います。
明智は芳雄の声に気づき予想外の事態になっており
手を貸してほしいと頼みます。
どうやら散らかっていても
どこになにがあるのか把握をしていますが
芳雄がくるということで片づけをはじめたものの
余計散乱してしまったということらしいのです。
さらに事件に夢中で3日間食事を忘れていたとのこと・・・。
それから2日後、芳雄を預かるはずだった明智ですが
すっかり芳雄に世話を焼かれてしまっている現実に詫びをいれますが
そんな明智に芳雄は変な人といいます。
忙しくしていたおかげで余計なことを
考えなくて済む状態だった芳雄は京都には行かず
明智のところで働きたいと申し出たのでした。
驚く明智でしたが拒むことなく受け入れたのです。
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乱歩アナザー ―明智小五郎狂詩曲―のネタバレとその後の展開は?
仮面の女性、その周りに男たちが平伏しています。
1人全裸で目隠し両手両足を縛られ
自由がない状態の男に剣を向け
なにが欲しいのかと問う女性。
男が貴方が欲しいと懇願すると
その剣が振り下ろされてしまいます。
それらを見ていた周りの男たちから歓声が沸き上がります。
それらの様子を別の場所から傍観していた
明智が席を立つと後方から剣が投げられました。
明智は開けようとした扉に刺さった剣を抜き
投げた張本人である仮面の女性へと投げ返します。
剣は女性の頬を軽くかすめ仮面が外れてしまい素顔が露出し
その表所は驚きに満ちていました。
明智小五郎の探偵事務所に北川刑事の姿があります。
芳雄はそんな北側に労いの言葉をかけ事件なのかと問います。
北川は不可解な事件で明智に協力を仰ぐよう
上からの指示でやってきたのだと打ち明け
さらに大変なのは芳雄の方ではないかと心配します。
乱歩アナザー ―明智小五郎狂詩曲―
書類に資料、その他諸々の紙物に囲まれた中に
明智小五郎の姿があり彼はガウン姿で髪は乱れっぱなし。
あんな状態の助手がよく続けられるものだと感心し
自分なら3日で辞めると断言します。
芳雄はそんな明智を見てすかさず言葉をかけます。
忙しくても昨日の夕食と今日の朝食を食べてほしいと――。
そう明智は昨夜の夕食すら口にせず
仕事机の端に運ばれたままの状態で残していたのでした。
しかし明智は時間がもったいないと突っぱねます。
そうは言いつつも昨夜変なパーティーに
出かけて行ったことを知っている芳雄は
そのことを問い詰めます。
仕方なくと返す明智の口に
無理やり食事を突っ込み始める芳雄は
明智に倒れられると自分が迷惑だと――
おそらく本音がポロリと出てしまいました。
突っ込まれた食事を食べながら明智は
北川が持ち込んだ事件の詳細を聞きます。
半月前から連日犯行予告を送り付けていること
差出人が黒蜥蜴となっていること。
厄介な賊で宝石や美術品を狙う盗人だが素性が不明
噂から唯一わかったことは女であることのみでした。
北川からの情報を聞き終えた明智は頼みごとをします。
頼みごとを書いたメモを渡しホテルの支配人たちの手を借りて
日が落ちるまでにやって欲しいとのことでした。
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乱歩アナザー ―明智小五郎狂詩曲―の感想は?
江戸川乱歩先生の書かれた作品に出てくる探偵
明智小五郎と小林少年が活躍するお話です。
なぜ小林少年が明智の助手となったのか
話はそこから始まっているので
2人の関係がとてもわかりやすくなっています。
明智小五郎という人物にどういう先入観を持つかで
この作品に対するイメージが変わってくると思います。
乱歩アナザー ―明智小五郎狂詩曲―
仕事モードになってしまうとまったく周りが見えず
数日間飲まず食わずでの没頭ぶりに芳雄は呆れながら怒ります。
言い訳をしながらも芳雄の主張を受け入れるので
2人はとてもいい関係なのでしょう。
そういう人間関係もしっかりしながら
事件の謎にも挑むので面白さが2倍です。
若い人や素人探偵が頑張る推理ものも楽しいですが
探偵業をやっている者がその力と能力を発揮して解決していく
本格的推理はいかがでしょうか。
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