日高ショーコ先生の作品の花は咲くか。
仕事ばかりの毎日で女にも逃げられてしまった桜井は
駅で純粋で真っ直ぐな青年蓉一とぶつかってしまう。
その真っ直ぐな言葉にイライラしながらも
徐々に桜井は蓉一に惹かれていき・・・？！
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花は咲くかのあらすじは？
好きなことだと思って始めてもいつも途中で熱が冷めてしまう・・・
それとも初めから熱なんてなかったのか・・・？
そんなことを考えていた桜井はいつの間にか
落としてしまっていた書類にハッと気づきそれを拾いました。
帰って寝るだけの我が家を桜井が手に入れたのは去年の話。
女には逃げられ帰宅が深夜になる桜井は
違うことをやりたいと思いながらも
寝不足でそれどころではありません。
駅に着き持ち帰った仕事のことを考えながら歩いていると
後ろから誰かにぶつかられ桜井が落としてしまった雑誌に
さらには水をこぼされてしまいました。
資料がシャツがとあわてふためき
手伝おうともしないぶつかってきた青年に怒鳴ると
青年は謝ったじゃないかと
ものすごく上から目線の答えが返ってきました。
びしょ濡れになってしまった雑誌を眺め
この雑誌取り寄せに時間かかったのに・・・
と桜井がうなだれていると
青年は同じものを持っているから交換すると
桜井を家に連れて行きました。
街灯が少なくまるで森のような場所を抜けると
そこには立派な日本家屋が・・・。
正門は狭いから庭からどうぞという青年の言葉に
どこから庭だったんだろうと不思議に思いながらも
通された部屋で1人座る桜井。
日本家屋の家はとても立派で思わず部屋をウロウロしていると
青年が帰って代わりの雑誌と洗って乾かしたシャツを
手渡された桜井がお礼と大人げなかったと謝罪をすると
そうですねとあまりにもかわいくない返答。
言い返そうとしたところへ下宿人だという菖太が顔を出し
会話は途切れそしてもう遅いからと帰宅したのでした。
翌日、結局徹夜で仕事を終えた桜井は
頭痛と胃痛をこらえながらなんとか仕事を終えると
電車へと乗り込みますが
途中で気分が悪くなり倒れてしまいました。
それを偶然通りかかった菖太とタケさんが放っては置けず
家まで連れ帰り次に桜井が目を覚ますと
そこには覗き込む菖太とタケさんと呼ばれる青年の顔が・・・。
花は咲くか
昨夜のことを思い出し会社と飛び起きる桜井に
菖太は休むと連絡しといたと満足気。
仕事を休んでしまった罪悪感はさておき菖太の好意に礼を言うと
ヨウちゃんの友達でしょと菖太は言います。
昨夜もヨウちゃんがみててくれたんだよと・・・。
職場への電話を済ませ庭を少し歩いていると
ヨウちゃんこと蓉一に会いました。
薬と食事を手渡してくれた蓉一に礼を言うと
またもトゲトゲした言葉で返された桜井は
君の言い方はカンに触ると言います。
ですが桜井さんより大人な人としか付き合いがないと
さらにイラっとする言葉を返され頭に血が上った瞬間
桜井はその場に倒れてしまい
蓉一はそんな桜井をズルズルと引っ張っていきました。
あれから3ヶ月が経ち桜井は菖太が蓉一にもらった種を
一緒に庭に植えたことがきっかけで菖太とは仲良くなったものの
蓉一のことは苦手に思っていました。
仕事でも桜井は自己主張がないと言っている悪口が聞こえ
ブルーになっていた帰り道、菖太からの電話が入り
ファミレスで菖太とあうことになります。
そこで菖太とタケさん、そして蓉一は
実は従兄弟なのだと聞かされました。
さらには蓉一はかなり桜井に興味を持ってるということも・・・。
蓉一のためにも家に来てくれという菖太の話を流しながら
食事を終え桜井と菖太はそろそろ行くかと店を後にします。
会計の途中、菖太の忘れ物に気づいた桜井は
どうするか悩みながらも
それを手に家まで届けに向かいます。
草むらをかき分けて家の近くまで着くと
縁側には蓉一の姿が見えました。
縁側で蓉一がしていたのは・・・？
桜井と蓉一の関係はどうなるのか？！
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花は咲くかのネタバレとその後の展開は？
また不法侵入とそう言われて少しムッとしながらも
菖太の忘れ物を渡しておいてくれと手渡すと
蓉一が手にしていたスケッチブックが目に留まりました。
「キミ・・・描いてるのか・・・
そういえばキミが前もっていた本も・・・」
桜井がそう言いかけると蓉一はムッとした表情で
キミキミ呼ばないでと自分の名を始めて桜井に告げました。
さらにはこう言うのです。
「桜井さんて俺のこと嫌いでしょ。だから僕も桜井さんは苦手です。」
そう言われてムッとした桜井は蓉一と口喧嘩し
そのまま帰路につきました。
そこでふと菖太と植えた花が枯れたのを
片付けてくれたのは蓉一なのだと気づいたのです。
翌日、仕事へと向かうため電車を待っていると
駅のホームで蓉一の姿を見つけました。
あっちも眠そうだなと眺めていると
メガネをかけた年配の男の人が
蓉一に話しかけてきました。
父親かなと思ったその男性を桜井は
どこかで見たことがあるような気がしました。
そして蓉一がその男性と話していて笑ったのを見て
あんな顔もできるんじゃないかと思ったと同時に
電車は発車しました。
花は咲くか
その日は先方との打ち合わせでワインのCMを撮るために
デザイン案を打ち合わせる予定でした。
先方として現れたのは朝、蓉一と話していた男性を含む3人。
その男性は有名な中央広告の柏木という人物で
さらには撮影は蓉一が家主をしている
『水川邸』でやると言うのです。
思わず水川邸っていうのは泉沢にある下宿屋ではと桜井が聞くと
柏木は頷き昔そこに住んでいて今も仲が良いのだと答えます。
打ち合わせを終え部下とともに車に乗った桜井。
蓉一の言っていた大人な人とは柏木だったのかとか
苗字を知らなかったと考えていた桜井は
なぜだか嫌な感じのイライラがあるのに気づきました。
撮影の日、何度か来た蓉一の家に初めて玄関から入った桜井は
すいませんとこえを掛けても誰も返事がないため
そのまま中へと歩いていき進んで行った先の和室で
蓉一が1人油彩画を描いているのを見つけました。
蓉一の描いている絵を見てまだ少し
色を重ねただけの状態なのにも関わらず
花を描いているのかと言い当てた桜井。
蓉一はよくわかったと驚き父親がやってたと
油彩を始めた理由を語る蓉一に
桜井は柏木さんが父親かと尋ねますが
蓉一はそれを否定。
両親は小さい頃に事故で亡くしたのだと・・・。
その言葉に桜井は俺も同じだと自分も小さい頃から
ずっと1人なのだと身の上を語ったのです。
徐々に近づく2人の距離。
果たして蓉一と桜井はどうなるのか・・・？
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花は咲くかの感想は？
仕事ばかりの毎日に何か違うことをしたいと
そう思いながらもできないでいる桜井と
孤独と父の影に悩んでいる青年・蓉一が主人公の物語。
家族関係などを考えさせられるようなストーリーが面白く
ところどころ切ない気持ちにもさせられます。
花は咲くか
蓉一はずっと天才画家だった父の影に隠れていて
同じ道に進むのが正しいのだと思い込んでいました。
ですが桜井と出会ったことによってその気持ちが変わっていく・・・
蓉一の変化にぜひ注目して読んでもらいたいところです。
内容的にはBLなので最後の方にはそういうシーンも出てきます。
BLが苦手な方にはオススメしませんが
内容の濃いストーリーなので苦手意識のない人には
ぜひ読んでみてもらいたい作品です。
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