竹内七生先生の作品の住職系女子。
仏に仕える父が女を作って家を出てしまって10年
美鶴は女子の身で寺を継ぐべく僧侶になっていました。
腹違いの弟・律と祖父と一緒に暮らしながら
副住職として絶賛修行中。
しかしまだまだ彼女は悩み多く
悟りとはほど遠い日々を送っています。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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住職系女子のあらすじは?
仏に仕える父が女を作って家を出てしまって10年
美鶴は女子の身で寺を継ぐべく僧侶になっていました。
腹違いの弟・律と住職である祖父と一緒に暮らしながら
日々修行に励む日々です。
しかし律は父に捨てられた愛人が
置いていったという複雑な身の上であり
美鶴のなんでもストレートに言ってしまう
性格も相まってなかなか打ち解けられません。
彼女は副住職として絶賛修行中の身ですが
まだまだ悩み多き年頃。
悟りには程遠くよく寺へ遊びにきていた
おじいちゃんの望みすら
その娘たちにうまく伝えることができません。
住職系女子
彼の娘と揉めてしまう美鶴ですが
祖父たちの力を借りなんとか双方が納得する形で
話を収めることができた美鶴。
しかし律の母親からはお金が1万円と
転校届だけが送られてくるなど
まだまだ彼女たちの生活は
順風満帆とはいい難い状態です。
律は悪い子ではないものの無口で大人しい子で
家庭環境も複雑なためクラスになじめるか
美鶴は心配していました。
そのため彼の従兄弟にあたる正宗と学校に行く前に会わせさせ
少しでも新しい学校へ早くなじめるように美鶴は気遣います。
そんな彼女の想いを悟っているのか律も学校で
自分はちゃんとできていると彼女に告げますが
実際はやはり少しクラスでは
浮いた存在となってしまっていました。
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住職系女子のネタバレとその後の展開は?
東京から越してきた大人しい性格の律は
少しクラスで浮いてしまっていましたが
それを美鶴たちには悟られないように振舞います。
正宗は律を気遣い輪の中に入れようとしますが
もともとクラスの人気者であった正宗が
律を構うことを面白く思わない子どももいました。
その子に乱暴されそうになったのが原因で
律は母親から暴力を振るわれていたトラウマが蘇り
あわや大きな事故になりかけてしまいます。
結局、大事には至らなかったものの
さすがに律と向き合わなければならなくなった美鶴。
しかし律がすっかりパニックになってしまっていることに加え
美鶴もうまく立ち回れない不器用さが災いし結局うまくいきません。
結局その一件がきっかけとなり
律と美鶴の姉弟としての絆は深まり
律自身もクラスの輪に入っていけるように。
住職系女子
しかし副住職という立場である美鶴は身内の厄介ごとで
わたわたとしている暇は本来ありません。
最近地蔵に備えられているなぞのお供え
連日備えられているそれのせいで地蔵にカラスが集り
フンまみれになってしまっていたのです。
美鶴が張り込むと犯人は結愛というギャル女子高生でした。
意図が読めない彼女の行動に
一進一退の攻防が続く美鶴と結愛。
しかしよくよく話を聞いていくと
彼女は水子の供養をしてほしいのだと美鶴に告げてきます。
結愛は昨年、子どもを中絶していたのです。
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住職系女子の感想は?
女性の住職(正式には副住職ですが)が主役という
かなり風変わりな題材を扱った作品です。
もっと女住職についてのことや
お寺に関する仕事の諸々を描いた作品かと思いきや
結構ヒューマンドラマ的な風合いが強めに出ています。
もちろんお寺についての事情や
寺で行われる行事に関する成り立ちなどを
説明するストーリーも存在します。
しかし基本的には25歳という年齢で珍しい女性住職
さらに御家事情もなかなか複雑というなかなかに悩み多き美鶴が
苦労しながらも副住職として奔走する様子が描かれています。
副住職がこんな感じでいいのかという意見もありそうですが
美鶴はまだまだ若いですしあくまでフィクションなので・・・
個人的には思いました。
住職系女子
あまりに本格的過ぎるものを描いても
若い世代はとっつきにくいでしょうしね。
話の展開や題材は意外と重たいものも多いですが
そこをうまい具合にまとめています。
ただ全員仲良くハッピーエンドというわけではなく
ちょっと切ない雰囲気のものも。
そのあたりの描き方がとてもリアルでよかったです。
あまりに重苦しくなりすぎず全6巻ということもあり
割とあっさり読むことができる作品です。
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