高口里純先生の作品の紅のメリーポピンズ。
赤い髪、丁寧な口調、颯爽と現れて子育てに悩む
お母さんを助けてくれるその人は理由あって国際指名手配中の
“スーパー・ナニー”だった!
ナニーとは住み込みで働く乳母のことで育児のスペシャリストとして
イギリスの名門ノーランドカレッジを優秀な成績で修めた主人
吏糸双葉の手に掛かればどんなお子さんの問題も一挙に解決します!
母親と子供の成長を感じさせる心温まる物語の始まりです。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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紅のメリーポピンズのあらすじは?
主人公のまるでメリーポピンズを彷彿とさせるかのような
いでたちをした赤い髪の不思議な帽子をかぶった女性が
ファミリーレストランで騒いでいた子供たちを
一瞬で黙らせてしまいました。
それはどんな魔法を使ったの?
4歳になる娘の心奈を上手く落ち着かせることが出来ない四つ葉優子は
その様子を見て自分の子育てにアドバイスが欲しいと双葉に頼み込みます。
優子は1週間後に開かれるパーティで初めて
夫の両親に孫を会わせる予定を控えていました。
夫の両親は名士であり言うことを聞かない
お転婆の心奈を両親に会わせる自信がありません。
後1週間で何かできることはないかと藁にもすがる思いで
他人である双葉に心奈の教育を依頼します。
紅のメリーポピンズ
双葉は1週間だけ優子の家に住み込みの
ベビーシッターとして滞在することになりました。
心奈はどれだけ優子や夫が注意をしても食べなかった食事を
とてもスムーズに食べ全く聞かなかった
大人の言葉に耳を傾けるようになります。
それはまるで魔法のよう。
そして招かれたパーティでも心奈はそれまで
見たことが無かったようなレディの振る舞いをしてくれます。
両親からも気に入られホッと胸を撫でおろす優子ですが
そこで双葉が姿を消してしまいました。
実は双葉は国際指名手配犯だったのです!!
子供心を容易につかみ警察にも追われている
双葉の正体はいったい何者――?
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紅のメリーポピンズのネタバレとその後の展開は?
パーティに参加していたお客さんたちは上流階級の人たちばかり。
その人たちから双葉が世界に10人もいないと言われている
スーパー・ナニーの一人であること月収は100万円を超えるような
力のある人であることを聞かされます。
そのパーティには以前双葉が担当していた
クシュリナ王女も招かれていたのですが
実は双葉はクシュリナ王国から宝石を窃盗し
国際指名手配犯として指名手配されていました。
しかしこれには裏の話が――。
双葉のことがとても気に入ってしまったクシュリナ王女は
双葉を独り占めしたいために
わざと双葉の荷物に宝石を忍ばせていたのです。
クシュリナ王国の屈強な男性陣を倒し日本の警察からも
何とか逃げ出した双葉は次のお家に向かいます。
ある日、道を歩いていた双葉は赤ん坊を抱えた女性とぶつかりました。
紅のメリーポピンズ
生後間もない赤ん坊を抱えている朱莉はシングルマザー。
初産が高齢出産の彼女はどうしても子供を
産みたいと思って産んだのは良いものの頼りにしていた夫は
飛行機事故で亡くなり実家に頼ることも出来ません。
泣き止まない赤ん坊にどのように対処したらよいのかが分からず
病院に駆け込む寸前のところに現れたのが双葉です。
泣き止まない赤ん坊も双葉の手に掛かればすぐに落ち着きます。
クルクルと赤ん坊をタオルにくるんで朱莉に伝えるのです。
「ベイビーは子宮の中で10か月も暮らしている。
その後に広い世界に投げ出され、手足も自分の思うように
動かすことが出来ない状況で不安になっている」
そして子育てに不安を語る朱莉に対し
赤ん坊は母親の気持ちが分かっているので子供の前では
あまり不安な話をしないようにと優しく諭します。
決して母親のことも赤ん坊のころも怒ることなく
親子が上手く関わることが出来るように優しくサポートをする双葉の言動に
今日もたくさんの親子が救われていくのでした。
さて次はどんな親子が彼女の手によって救われていくのでしょうか?
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紅のメリーポピンズの感想は?
双葉が行っていることは決して特別なことではありません。
赤ちゃんや子供たちそして子育てをしている母親のことを良く良く観察して
彼女たちの顔を見て目を見て話をしているだけのことなのです。
子どもには子供が分かる言葉母親に母親が分かる言葉で。
そんな当たり前のことをとても丁寧に行うことが出来るからこそ双葉は
スーパー・ナニーとしての地位を確立することが出来たように思います。
また決して怒らないその優しさが母親の硬くなった心や
傷ついた心を温かく溶かしてくれます。
紅のメリーポピンズ
読み進めていくうちについつい心が解れるような
そんな感覚を与えてくれる内容です。
またこの本には子育てにおいて教科書にはあまり載っていないような
子供についての知識がちりばめられています。
その多くは子供の視点であり子供がどのように感じているのか
何を考えているのかを中心にまとめられていました。
子どもの心が分からないことで悩んでいる
お母さんにはぜひ勧めたい一冊です。
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